第19話 菜の花 最強の男
サブタイトル思いつかなかった・・・。
「だ、誰だ!!」
「俺か?んーどこまで説明してあるのかわかんねぇからなぁ・・・」
「わ、私が説明します。この男は菜の花の頂点に立ち、しかもリーダーの
桜木永時です」
と言ったあと楓は、すぐ俺の後ろに隠れた。
背中越しでも震えてるのが分かる。
「おいおい、俺はまだなにもしてねぇぞ」
この桜木永時という男の格好は普通のTシャツと半パン。
髪の毛の色は黒色で前髪は目より長く鼻ぐらいまである。
格好自体はあんまり怖がらせるイメージはないが、声を聞いたとき
俺は一瞬だけ思った。こいつは関わっちゃいけない、と。
「それで桜木だっけ?何しにきやがった」
「っけ、よく言うぜ。教える必要あるのか?戦う気マンマンじゃねぇのか?
右手に拳を握ってるのは、分かってんだけどよぉ・・・」
「ま、お前の想像している通り、楓を殺しに来た」
「なんでだよ」
「組織を抜けるならそれなりの覚悟を持てといったんだがな」
こいつ・・・・・・
「もう言いたいことぁそれだけか?」「ああ、もう十分だよ」
「それで俺とやる気か?」
「勿論だよ。てめぇをぶっとばす!!」
「おもしれぇ・・・ならその前に、ジャキッ」 「!!」 「パーン!」
桜木はポッケから拳銃を出し、拳銃の引き金を引いた。
そしてサラに当たりサラは、地面に倒れた。
「なっ!!」 「安心しろ、麻酔銃だ。極力傷つけたくないからな」
俺はサラが倒れたとき、なにかがとんだ。
「桜木ぃーーーーーー!!!」 「はははっ!!おもしろくなってきたぜ!」
俺はすぐさま物体移動で桜木の目の前まで移動して蹴りを放った。
「ほぉ・・・物体移動か、確かに強い能力だが敵じゃないな」
俺はその言葉が聞こえた瞬間ふっとばされていた。
「ぐはっ!!」 「隆斗君!!」
楓は隆斗に近よろうとした時、足が動かなかった。
「お前は俺の能力を知ってるよなぁ・・・ええと、斉藤隆斗だっけ?」
「な、なんだよ」「てめぇにも教えてやるよ」
「俺の能力は、空間制御っていう固有スキルだ」
俺は体を起こして桜木の話を聞く。
「能力名通り自分を基点として半径10m以内の空間を自由に制御できるわけだ」
「ま、ようするにその空間内の重力を大きくしたりできるわけだ」
といった瞬間、桜木は動きだした。走るのではなく、歩いて。
「ちっ!!」 俺はそこら辺にある大きめの石を物体移動で、
桜木の頭より3m上に移動させ、自分は走った。
「言ったよな?俺は空間を制御ができるって」
「もうちょっと頭使えよぉ。空間内の移動速度を遅くしたりもできんだよ!!」
「っ!!」 隆斗が気づいた時には、腹に2発、顔に1発殴られた後だった。
「ぐっ!」 「隆斗君もうやめて!!」
「いや、やめねぇ。例え俺の体がなくなっても、
女の子にひどいことをする奴は許さない!!」
隆斗は足を動かそうとしたが、動かなかった。
「かっけぇ~、お前最高にかっけぇよ!!」
「桜木、私はどうなってもいいから隆斗君だけはやめて!」
「楓・・・」 「ちっ!しゃあねぇな。今回はてめぇら見逃してやる」
「逃がしてやるんだから、強くなって次会うとき楽しませてくれよ?」
そう言ったら、公園の林の中に消えていった。
「隆斗君!!」 楓が走ってきた、涙を流して。
「ごめんね・・・全然関係ないのに・・・・・・ほんとにごめんね」
涙が俺の頬に落ちた感触がする・・・
「泣くなよ、女の子の泣いた顔なんかみたくねえからな。
女の子は笑っていたほうがいいからな」
「う、うん・・・」
「楓」「どうしたの?隆斗君」
「あいつから守れなくてごめんな、やっぱ俺まだまだ弱いよ」
「ううん、隆斗君は十分やってくれたよ。現に私は生きているんだよ?」
「そうか、ならよかった・・・・・・」
俺はそのまま意識を失った。
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『花の庭園』
「お!お帰りぃ~どこいってたの?」
「ちょっくら、遊んできた」
「へぇ~隊長が遊びに行くなんて珍しいなー」
「そぉか?ちょっと疲れたから寝てくるわ」
「は~い、おやすみ~」
(斉藤隆斗か・・・おもしれぇモンと会えたぜ。楓は・・・
ま、明日辺り決めるか、俺はどっちでもいいんだけどな~。
あいつがうるせーしな・・・。)
桜木永時の能力ですが自分を基点(中心)として10m以内の空間ですので
自分の移動速度などは、変わりません。
能力が分かりにくいという方は、すみません。
感想などで指摘してくれればお答えしますんで。
・・・ほんとに文章力ないなー黒猫。