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桜の咲く頃

作者: 月蜜慈雨
掲載日:2026/10/02

 




 梅の枝に雪が積もる

 ここから花なんて咲くのだろうか

 まだ重い冷たさの中

 苦雨も降る有様

 ますます氷花が咲き

 画面のマイナスは更新されてく



 冬雲雀の微かな鳴き声に

 淡い憐憫を感じ

 空に向日葵の種をそっと塗す



 曙に散る星ただ瞬きのように生きて



 電車の中から見える家々の屋根が

 寒そうに震えていた

 この電車も寒さを感じているのだろうか

 今私達が寒いのと同じく

 椿の上にも雪は降り積む

 やがて土に落ちゆく定めか



 冬雲雀の微かな鳴き声に

 淡い感傷に震え

 空にピーナッツをそっと塗す



 ここから見える景色の端から端まで青い風が吹き抜ける



 桜の咲く頃にお会いしましょう





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