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調査報告書 No.B064-008


 【令和六年度 伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 調査報告書 No.B064-008】

 作成日:令和六年十月十五日

 作成者:伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 主任 A田B男



『件名』

 三〇二号室の過去入居者記録及び死亡記録に関する調査報告



 『調査目的』

 本調査は、管理会社倉庫にて発見された新築当初である平成二十一年頃の入居者名簿を基に、三〇二号室の過去の住人情報を確認し、当該住人の住民基本台帳記録及び死亡記録との照合を行うことを目的とする。

 過去の入居者情報と現在の謎に関連性があるかを検証し、調査の一助とする。



 『調査方法』

 1.管理会社保管資料の閲覧


 平成二十六年頃の入居者名簿を管理会社倉庫にて閲覧、三〇二号室の入居者氏名を特定。


 2.住民基本台帳の検索


 名簿記載の氏名を基に、住民基本台帳及び死亡記録を調査。


 3.関連部署への確認


 死亡記録に関して管轄保健所および警察当局に問い合わせ、事故報告書等の有無を確認。



 『調査結果』

 1.管理会社記録


 平成二十一年頃の入居者名簿にて、三〇二号室の住人として「赤津好あかつよし(当時四十八歳、女性)」の記載を確認。


 2.住民基本台帳及び死亡記録


 「赤津好」の名で平成二十一年に死亡記録が存在。

 死因は「室内における不慮の事故」とされるが、詳細は記録に不明瞭。


 3.死亡地住所の不一致


 死亡地住所が現在の三〇三号室とされているが、当時は三〇三号室は存在せず、最上階の部屋番号は三〇五号室までであった。

 ※のちに部屋番号が修正された可能性あり


 4.関連部署からの報告


 保健所及び警察の事故報告書調査にて、死亡事故記録は確認されたものの、住所表記の差異については説明がなく、記録上の誤記または物理的な住所変更が疑われる。



 『考察』

 過去の住人「赤津好」の死亡記録と三〇二号室の現状調査における謎が重なる点に注目すべきである。

 死亡地住所の不一致は、建物の増改築や部屋番号変更が過去に行われた可能性が考えられるが、当該時期の建築記録及び管理会社の資料では確認されていない。

 また、死亡事故の詳細不明な点が多く、事故の背景や関係者の証言なども不明瞭であることから、今後更なる調査が必要である。



『今後の対応』

 1.建築管理記録及び過去の改修履歴を精査し、部屋番号変更の有無を確定する。

 2.当該死亡事故の関係者(警察、消防、遺族等)への聴取を試み、詳細な事故状況の把握に努める。

 3.過去の新聞記事や地域報告書等の文献調査により、事故に関する公開情報の収集を進める。

 4.引き続き、三〇二号室に関する全般的な調査を継続し、関連性のある証言・資料の収集に注力する。




 以上

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