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隣人意識調査の結果について  作者: 三嶋トウカ
後編

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調査報告書 No.B064-032


 【令和六年度 伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 調査報告書 No.B064-032】

 作成日:令和七年四月三日

 作成者:伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 責任者 F



【総括】

 長きにわたり継続してきた三〇二号室を巡る一連の調査活動は、本段階においてひとまずの区切りを迎えた。

 未だ完全な解明には至っていないものの、封印儀式の成功をもって地域住民の安全は確保され、日常の平穏は徐々に取り戻されつつあると総括できる。


 周辺に暮らす住民たちが抱えていた漠然とした不安や恐怖は、調査の進展とともに薄れ始め、監視体制も段階的に緩和されつつある。

 しかしながら、三〇二号室を中心に生じた数々の異常現象とその背後に潜む謎は非常に深遠かつ複雑であり、科学の手の届かぬ領域に存在していることを改めて強く痛感させられる。


 調査に携わった関係者たちの証言や膨大な記録は、精神的な負担の大きさと過酷さを克明に映し出されていた。

 今後同様の事案に直面する際には、心理的ケアやメンタルサポートを含めた包括的な支援体制の整備が不可欠であることを示唆している。


 この最終報告書をもって今回の調査は一応の終焉を迎えるが、三〇二号室の謎は決して完全に解き明かされたわけではない。

 むしろ、今なお多くの謎を秘め、我々調査員の心に静かに影を落とし続けている。

 日常と非日常の境界線を改めて問いかけ、人間の未知なるものへの恐怖と好奇心を強く喚起する、そんな閉幕となった。


 ※職員らの反対がなければ、上層部としては引き続き様子見の予定であったが、周囲の意見を踏まえて中止に踏み切った。



【記録担当者所感】

 不可視なる存在とは一体何なのか。その答えは未だ我々の理解の及ばぬ遠き彼方にある。

 しかし、真実が見えなくとも、その謎に向き合い続けることこそが、人間の営みの根幹であると信じたい。

 三〇二号室の物語は終わったが、我々の探求は続く。

 中止にするには勿体ない案件であったが、中止を求める声があったと聞き、非常に惜しい結果となった。



 ・臨時職員Kのコメント

 この調査に参加して、正直言って想像以上に精神的に厳しい日々でした。

 誰もいないはずの場所から聞こえる声、見えない気配、説明のつかない現象に何度も心が折れそうになりました。

 それでも、皆で調査を続けてきた意味を信じたいです。

 なぜか調査完了ではなく中止とされましたが、この場所に残る謎が、いつか誰かに解き明かされることを願っています。



 ・主任 A田B男のコメント

 長期間の調査を率いてきましたが、三〇二号室という場所がもたらした影響の深さに、改めて畏怖の念を抱いています。

 科学が及ばない未知の領域に挑むことの難しさと責任を痛感しました。

 調査チームの苦労は計り知れませんが、住民の安全確保のために尽力できたことに誇りを感じています。

 これからも未解決の問題に臆せず立ち向かう覚悟で臨みたいと思います。

 ただ、三○二号室の住人が見つからないまま、中止となったことが惜しいですが、上層部の意向であれば従わざるを得ません。



 ・三○二号室住人のコメント

 調査い死ただきいる誠に帰れありがとうござ来るないました。

 しかしな誰かがら、まだ当方は助けて見つか閉じるなっておりません助けてので、再やめて度の調査を行かないで依死頼いたします。

 中ここに止とないるるのは、誠に遺憾でごダメざいます死。



 ・三○二号室旧住人のコメント

 このたびは、真行かないで相を解明することにまだ尽力いただここにきまして、あやだりがと待ってうござい死ます。

 十終われ分でご逃げざいまたいのにす。

 次の住死人出してのために、募戻りたい集をお願いいた返してしま嫌す。



 今回の調査に関しまして、三○二住人一同、重ね重ね、お礼申し上げます。




 以上

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