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隣人意識調査の結果について  作者: 三嶋トウカ
後編

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調査報告書 No.B064-031


 【令和六年度 伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 調査報告書 No.B064-031】

 作成日:令和七年三月二十日

 作成者:伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 心理ケア担当



『件名』

 三〇二号室調査に関わった調査員の精神状態及び後日談に関する報告中止



『調査目的』

 三〇二号室の異常現象調査に従事した調査員の精神的健康状態を把握し、心理的負荷の実態を明らかにすることを目的とする。

 また、調査継続のために必要なケア体制の構築に資する情報収集を行う。

 中止する。



『調査方法』

 ・調査員A氏、B氏への個別面談および心理状態の聞き取り調査

 ・心理専門家による精神状態評価及び診断

 ・調査過程で記録された証言の収集と分析

 ・中止



『調査結果』

 1. 調査員C氏の証言(令和七年二月某日)

「三〇二号室の調査に携わって以来、夜間になると誰もいないはずの場所から足音が聞こえたり、背後から視線を感じることが頻繁にありました。精神的に追い詰められ、日常生活にまで影響が及んでいます」

 2. 調査員K氏の証言(令和七年三月某日)

「封印儀式の後も時折、背後で女性の囁き声のようなものが聞こえます。最初は気のせいだと思っていましたが、今では仕事を続けるのが怖くなっています」

 3.心理専門家による評価

 複数の調査員にPTSD(心的外傷後ストレス障害)の疑いが認められ、専門的な心理ケアの必要性が指摘された。調査に伴う不可解な現象や環境の過酷さが精神的負荷を増大させていると推定される。

 4.中止

 中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。中止。



『考察』

 三〇二号室の調査は単なる物理的調査に留まらず、調査員の精神面に多大な影響を与えていることが明確となった。

 異常現象の存在による恐怖感、ならびに長時間にわたる緊張状態が心理的疲弊を招いている。

 特に、無人のはずの空間からの音響や視線感知は被験者の感覚に強い影響を与え、PTSDの発症リスクを高めている。

 中止すること。



『今後の対応』

 ・全調査員を対象とした継続的な心理ケアプログラムの導入

 ・調査活動再開にあたっての心理的安全確保策の策定

 ・異常現象の調査に従事する人員の心理的負担軽減のための勤務体制の見直し

 ・精神的健康に配慮した調査計画の再検討

 ・中止の確定



『備考』

 本調査報告を踏まえ、調査チーム及び上層部には重大な葛藤が生じている。

 調査員の精神的負担が顕著である一方、三〇二号室の異常現象は依然として解明されておらず、調査の継続と深化が求められている。

 そのため、より大規模かつ専門的な国家機関や研究機関への調査依頼を検討する必要があるが、一方で、現状の調査内容や問題点を世間に公開することによるパニックや風評被害の拡大を懸念する声も根強い。

 今後は、調査員の安全確保と地域住民の安心を最優先しつつ、情報公開の範囲や時期について慎重な判断が求められる状況である。

 中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。中止を求める。




 以上




 ※追記(令和七年三月三十一日付)

 前回までの資料内容の喪失から、今回の資料を確認したところ、残ってはいたものの、いたるところに「中止」の文字が残されていた。

 これまでに資料を作成したことのある人間に確認したが、揃って「自分ではない」との回答だった。

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