調査報告書 No.B064-025
【令和六年度 伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 調査報告書 No.B064-025】
作成日:令和六年十二月二十七日
作成者:伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 臨時職員K氏
『件名』
三〇二号内の室隠し扉内部空間における最後の警告メモ発見および調査中止に関する緊急報告
『調査目的』
隠し扉の奥に広がる異常空間の詳細調査中に発見された、警告メモの内容および意図の解析を行い、調査チームの安全を最優先に考慮した対応方針の策定を目的とする。
『調査方法』
1.隠し扉内部空間の調査を継続しつつ、調査員が現場で収集した文書証拠の回収・記録を実施。
2.メモの筆跡、用紙の種類および墨の性質を可能な範囲で調査し、差出人特定の試みを行う。
3.調査員への聞き取りを通じて精神的影響や警告の受け止め方を分析し、調査継続の是非について協議。
『調査結果』
1.隠し扉内部の奥深い空間にて、手書きのメモを発見。内容は「きちゃだめ。もどって。ダメ」との極めて短い警告文のようであった。
2.文字は黒インクで急いで書かれた様子が見受けられ、筆跡は鮮明ではないため差出人の特定は現時点では困難。
3.メモの存在は、内部空間に何らかの強い意思表示が存在することを示し、調査員に即時撤退の決断を促す強力なサインと認識された。
4.メモ発見後、調査チームは一致して調査の中止と撤退を決定。これにより、現地での直接的な調査は一時停止状態となっている。
5.一部の調査員は、警告文の内容や過去の異常音声、視覚異常と関連付けて精神的動揺を訴え、調査活動に対する不安を強めている。
『考察』
本メモの短文かつ断定的な文言は、隠し扉内に存在する未知の存在、またはそこに囚われている何者かによる強い警告である可能性が高い。
特に注目すべきは、このメモの筆者がかつて行方不明となった三〇二号室の住人である可能性が指摘されていることである。
過去の聞き取り調査や異常現象の記録と照合すると、失踪した住人がこの異常空間内に取り残され、外部へ向けて発信した最後のメッセージである可能性を排除できない。
その意味で、この警告は単なる注意喚起ではなく、実際に危険を身をもって体験した者からの切実な訴えである可能性がある。
また、この事実は調査チーム全体に心理的圧迫感をもたらし、精神的健康面の問題が今後の調査の大きな課題であることを示している。
『今後の対応』
1.調査活動の全面的な一時停止を設け、調査員の身体的・精神的健康回復に専念させる期間を設定する。
2.発見された警告メモを含む全資料を精査し、筆跡分析や材質分析など専門機関への依頼を強化。
3.調査チーム全員に対して精神ケアを強化し、心理専門家の常時同行を検討する。
4.失踪住人の行方及び消息を含めた情報収集を継続し、メモの筆者との関連性を解明するための手がかり探しを進める。
5.今後の調査再開に際しては、警告内容の重みを十分に考慮したリスク管理体制を策定し、慎重かつ計画的な調査実施を徹底する。
6.関連機関や専門家と連携し、異常現象の根源解明と対策立案に向けた総合的な調査体制を整備する。
以上




