調査報告書 No.B064-023
【令和六年度 伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 調査報告書 No.B064-023】
作成日:令和六年十二月二十二日
作成者:伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 特別班
『件名』
三〇二号室隠し扉内部空間初期調査報告
『調査目的』
隠し扉開放後に発見された内部空間の構造及び特異性の把握を目的とし、現状の観察と記録を行った。
特に時間的・空間的異常現象の有無について検証し、今後の詳細調査に資する基礎データの収集を狙う。
『調査方法』
1.隠し扉開放直後に、調査チームによる空間内部への立ち入り観察。
2.映像記録装置及び温度計を用いて、空間内の環境データ取得。
3.時間計測と比較し、チームメンバーの時間感覚の変化を聴取。
4.視覚的異常に関するメンバーの目撃証言収集。
『調査結果』
1.空間内部の壁面に、古びた木造家屋の断片的な映像が断続的に浮かび上がり、時折消失を繰り返す異常現象が観察された。
2.古地図に記された「幽界村」の村民とされる人影の断片的な視認があり、一瞬のうちに消えた。
3.温度計は一般的な気象条件では説明できないほど低い数値を持続的に示している。
4.調査チームの時刻記録に不整合があり、一部調査員は空間内で時間感覚の喪失を報告。
『考察』
本空間は通常の建築物としての枠組みを超え、物理的な次元を超越した特殊な性質を帯びている可能性が高い。
映像に見られる断片的な過去の痕跡は、幽界村の歴史的記憶や怨念が空間に干渉していることを示唆する。
温度の異常や時間感覚の乱れは、時間的歪みの兆候と推測され、空間が過去と現在を断続的に交錯させている可能性がある。
これらは当該空間が異界との接点であることを強く裏付けるものであり、慎重な継続調査が不可欠と判断される。
『今後の対応』
1.空間内部の詳細な測定機器導入及び連続観察を計画。
2.心理的負担軽減のため、調査員の交代制導入を検討。
3.異次元空間研究の専門家及び民俗学者との連携を強化し、多角的分析を進める。
4.安全確保措置の徹底と緊急脱出プランの策定を急務とする。
『備考』
本調査における空間内の時間的・視覚的異常は、調査チームに精神的及び身体的な負荷を与えている。
今後の調査継続には、今まで以上のチームの健康管理及び、メンタルケアの徹底が必要である。
また、空間内部に存在する過去の記憶の断片は、行方不明となった住人の手がかりを得る上でも重要な示唆を含んでいる可能性があり、調査の進展に大きな期待が寄せられる。
但し、現状この行動がどのような影響を桜見荘へ与えるかは不明なため、慎重な決定を必要とする。
以上




