調査報告書 No.B064-010
【令和六年度 伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 調査報告書 No.B064-010】
作成日:令和六年十月二十一日
作成者:伊佐鷺裏市役所 防犯推進課 臨時職員K
『件名』
三〇二号室住人の痕跡および近隣証言に関する調査報告
『調査目的』
本調査は、三〇二号室の集合ポスト内より発見された鍵の状態及び所有履歴の特定を行い、併せて当該住戸の住人の存在を示す具体的な痕跡を収集することを目的として実施した。
また、近隣住民への聞き取りにより住人の行動傾向や生活実態を把握し、孤立状況の解明を図るものである。
『調査方法』
1.三〇二号室集合ポスト内から発見された鍵を回収し、指紋検査専門部署に提出して詳細な分析を依頼。
2.管理会社及び関連店舗へ鍵の登録履歴及び所有者情報の照会を行う。
3.三〇二号室周辺に居住する住民複数名に対し、複数回の聞き取り調査を実施。
4.清掃業者及び管理会社関係者に対し、三〇二号室の住人の動向や清掃時の状況について証言を取得。
5.以上の物的証拠と証言の総合分析を行い、住人の実態に迫る。
『調査結果』
1.ポストから回収された鍵は指紋が一切検出されなかった。表面は極めて清潔で、長期間使用されていないか、指紋が意図的に除去されている可能性が考えられる。
2.管理会社及び関連店舗の記録によれば、該鍵はかつて某店舗の備品として登録されていたが、現在は当該店舗は廃業している。鍵の現所有者は管理記録上不明。
3.三〇二号室の隣室及び周辺住民複数名からは「三〇二号室の玄関前にジッと立ち尽くす人物を何度も目撃」「周囲の視線を避けるように動かず、会話や交流は一切しない」との証言が一貫して寄せられている。
4.清掃業者の職員からは、「清掃時に近づくと対象者はその場で静止し、場合によっては姿を消すこともある。直接の会話や交流は全く無い」との具体的証言が得られた。
5.これらの証言及び物的証拠は、住人が周囲と極端に隔絶した生活を送っていることを示している。
『考察』
回収された鍵に指紋が全く検出されなかった事実は、鍵が通常の生活用途には用いられていない可能性を強く示唆する。
鍵の表面が清潔であることから、長期間使用されていないか、意図的に指紋を除去するなどの秘匿行動がなされている可能性がある。
また、近隣住民複数からの一致した証言は、三〇二号室住人の実在とその極端な閉鎖性を裏付けるものである。
住人は周囲との交流を避け、孤立状態にあることが明確に示されている。
さらに清掃業者の証言は、住人が遭遇時に動きを止めたり隠れたりする行動をとることを示しており、心理的または社会的な要因により自己隔離状態にある可能性が高い。
これらの状況から、三〇二号室の住人は地域コミュニティから顕著に孤立しており、今後の調査および支援策検討において重点的に取り扱うべき対象と判断される。
『今後の対応』
1.該鍵の入手経路及び管理経緯の詳細調査を継続し、不審点の有無を明らかにする。
2.近隣監視カメラ映像の詳細解析を強化し、住人の行動パターンを継続的に把握する。
3.住民への聞き取り調査範囲を拡大し、多角的な証言収集を推進する。
4.清掃業者及び管理会社との連携を強化し、必要に応じて物理的な住戸点検を検討する。
5.心理的・社会的支援の可能性を踏まえた専門家の意見を仰ぎ、孤立住人への対応策を検討する。
『備考』
何らかの理由で住人が存在しない可能性もあったが、今回の結果から在籍、慎重に扱うことを決定する。
ただし、それが住人ではない可能性も考慮する。
以上




