BLに理解が有り過ぎる有村さん
私、有村まりも! BL大好き!
今日も今日とてクラスの男子のBL事情を、ウォッチャーする者として勤しまんわよ!
「よっ、おはよう大輝」
「おう。昨日はありがとな」
すぐ傍で、スポーツ系男子の沢村良樹君と、秀才系男子の市川大輝君が爽やかなモーニング挨拶を決めているわ! 既にBLの気配がプンプンね……!!
「いやぁ、寒くなかったか?」
「まあそういうもんだし、俺は初めてだったから楽しかったよ」
──初めて!?
これはまさか……!!
「まさか掘っ立て小屋とはな。ヒーターもねぇし」
「小屋ん中、穴しか無いわな」
──おっ立て小屋!?
まさか二人……お互いの穴を!?
「思ってた以上にワカサギ小さかったから、食べるの躊躇っちまったな」
「ハハハ」
──ワカサギ!?
さては隠語ね!? なんて奥ゆかしい表現なのかしら!? しかも食べるのを躊躇うとか……あ、初めてだったわね。なら仕方ないわ……うんうん。
「隣のオジサン、竿凄かったな」
「プロ仕様だな、あれは」
──オジサン!?
おっ立て小屋でオジサンと三人でプロ仕様の竿をナニしたって言うのよ!?
「しかも若い女連れてるし。アレ、多分キャバクラとかのじゃね?」
「多分な」
──キャバクラの姉ちゃんの前でワカサギを釣り合う(意味深)なんて、どういった趣きのプレイなのかしら!? ギリギリのギリでアリだわ……!!
「やっぱ帽子忘れたのキツかったわ」
「万年坊主はしんどいな」
──帽子って……あ! 大事よ!? エチケットは大事よ!?
「しかも座りっぱだから足痺れてさ」
「最後穴に足突っ込むし」
──どういう事なの!?
穴に足を!? それは物理的にどうなの!?
さっきエチケットが云々かんぬん宣ったけれど、足ってどうなの!?
「長靴グチョグチョで帰り悲惨だったわ」
「だよな」
──靴のまま穴にお入れなさったの!?
どっち向きで入れるかで芸術性が問われる内容だけれども、今はそれよりも穴の破損が無いか凄く心配だわ……!!
「また行こうぜ。親父に言ってさ」
「おう。頼むわ」
──親の許可が要る禁断の愛……嫌いじゃないわ!!
「はーい。ホームルーム始めるよー」
二人が別れ惜しそうに席に着くと、担任の芳美Tが入ってきた。女って何考えてるか分かんないから嫌いだわ。やはりBLは男に限るわね!




