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媚薬  作者: のみのみの
5/5

16:40〜17:00

 【16:43】

 桜岡桜は正気に戻った。

 そして、周りの状況を見、自分の状況を見、卒倒した。

 それに構うことなく、周りは動き続ける。



 【16:48】

 相川あき子は正気に戻った。

 周りに人がたくさんいて、そのほとんどが半裸の状態でいることに驚きつつも、記憶の片隅に自分の行為が残っていたので納得しそして憂鬱になった。

 斉藤尊を探すと、彼女も正気に戻っていた。自分の服と思われるものを探してそれを素早く着込んでいる。

 相川あき子も服をほとんど着ていない事に気づいて、慌てて服を着た。



 【16:50】

「そろそろ効果も切れる頃でしょうから、敷地を出ても大丈夫ですよ」 

 と蕨奈々子は国柳聡美に言った。隣の高橋原琉もそれに無言で頷く。

「そう。それで結局、その媚薬って、誰が撒いたの?」

「さあ」

 そう言ったきり、蕨奈々子は国柳聡美を見ることなく、高橋原琉と帰宅の途に就いた。



 【16:55】

 白濁の液体はすでになくなっていた。

 衣服を整え終えた生徒や教師たちは、夢のような出来事の片鱗を思い出して赤面や苦笑をしながら、体を軽く洗い元の日常に戻って行った。



 【16:57】

「それで、慰夢ちゃん。犯人は誰なんですか?」

「教えてほしいですかです?」

「ええ、ぜひとも」

「分かりましたです。先ほどから何度か蕨奈々子さんから連絡があったのですが、国柳聡美さんが途中で帰ろうとしたそうです」

「それで?」

「谷崎部長には、自分で考えようとしてほしいです」

「まあ、考えているんだが。何も思いつかなくてね。で、国柳聡美さんがどうしたの」

「分からないですかです? 彼女しか校門を出ようとしていないのです」

「イレギュラー要素っていうことかな」

「そうです。彼女だけが特別になっているです。ただ、それだけでは可能性の段階です。ですから、ちょっと調べてみたです」

「ほう。本部の方に、かな」

「そこまでいかなくても充分な情報は手に入るですよです。それによると、彼女は瓶詰めの牛乳を買ったようです。他に学校関係者でそれを買った人はいませんです」

「白濁の液体だからって、牛乳とは」

「媚薬だからって、白濁とは限らないです。それと、彼女はこう言ったそうです。その媚薬って誰が撒いたの、ってです」

「そうか。それで、動機は?」

「さあ、です」

 二人の側で、蕨紅子が一つ首を捻っていた。

他の拙作の伏線的な話になってしまいました。しかも前半散々色々書いておきながらなに一つ(伏線以外に)意味をなしていない気が。まあ、ここで懺悔しても意味をなさないので、読者の皆様がより楽しめるよう精進したい所存。感想等ありましたら、是非とも送ってください。

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