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形の無いものを大切にする心。

作者: 安孫子太郎


夕暮れ時が一番心にしみる。


全てがどうでもよくなる。


何もかも捨ててしまいたくなる。


どこか遠くへ行きたくなる。


中学三年生の時に不登校だった友だちが面談で言った言葉。


将来何になりたいんだとの教師の問に対して


「僕は風になりたい」です、と答えた。


親からしたら泣きたくなる一言だっただろう。


だけれども、なんていい言葉なんだろうと思える。


風になれたらどんなにいいことだろう。


何者にも囚われることなく、何処までも自由に行ける風に僕だってなりたい。


我々は風の如く自由になるのは難しい。


だけれども、精神的自由を会得することは可能だ。


心だけは渡してはならない。


どうやって渡さずに自分の物として大切にしていくことが出来るのだろうか。


ひとつ実行出来ることがあるとすると、自分の好きなことをつらぬけということ。


誰かに妨害されようとも悪く言われようとも「自分はこれが好きだ」と強く言える物を持っているのならば、それをずっと育てていって欲しい。


それは何でもいい。

他人に理解してもらう必要なんかない。自分だけが納得出来る形になればいい。


名前の付かないような行為でもいい。

趣味はと訊ねられた際に、何と伝えようかと悩むようなことを好きになってほしい。


非凡をつらぬけということではないが自分の中の好きなことを細分化し追求していくと、かなり独自性の強いものとなるはずだ。


僕のこの行為だってその一例に当てはまる。


小説家になろう、というサイトにエッセイを書くのが好きです。

しかも、抽象論的なふわっとした話を書くのが好きです。となる。


至るところに言葉を沢山残しておいて、10年後とか20年後とかにたまたまそれを見つけ出して、ああ、あの頃はこんな言葉遣いだったんだなとか、こんな事を考えていたんだなとか、なんだかあまり今と変わってないなとか、そんなことを感じたい。


どうせ生きていくのなら、少しでも過去をそこに置いていきたい。



タイトルとあまり記事内容が関係ない気もするが、僕が今回伝えたかったのは、目には見えないけれども、なんだか穏やかな気持になれるような世界を大切に生きていきたい、みたいな話だった。

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[一言] 心地よい時をありがとうございました
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