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おっさんの自由帳  作者: 悪美食
3/4

疑問点

これは普段読者としてなろうの作品を楽しませて頂いている「私」が、なろうでの様々な疑問、感想、議論など思いのたけをSSでよく見られる会話文形式で書いていく物語(?)です。


男「はい、そんなわけで始まりました」


女「今回は第一回目ということでさぐりさぐり書いていきたいと思います」


男「まぁ第一回目というか、もう三話目なんですが…気にせず行きましょう、今回のテーマは『疑問点』ですね」


女「はい、基本的には矛盾などもスルーして読む『私』が『実は気になってたんだよね』という物語の疑問点を自由気ままに書いていきます」


男「それではいってみましょう」






ーケース①「破砕音」ー


銀行強盗「へっへっへ、これで俺たちも大金持ちだぜ!後はテキトーに人質連れて逃げ…」


バッリイィィィィンッッ!!!!


男「そこまでだ!悪党共!」


銀行強盗「………だろ」


男「早く人質を解放しておとなしく…えっ、なに?」


銀行強盗「いや、おかしいだろ!」


おとなしく「何が?」


銀行強盗「いやいやいや、窓の割れる音だよ、音!なに『バッリイィィィィンッッ!!!!』って」


男「えっ、だって勢い良くぶち破って来たから…」


銀行強盗「はぁ…あのさ、窓…つまりガラスってね?割れるか割れないかギリギリの強さで割れたとしても、ハンマーで思いっきりぶっ叩いても、『割れた音』に違いなんてほとゆどないんだよ」


男「そ、そんなばかな!だってたいていこういうシーンでは『バッリイィィィィンッッ!!!!』みたいな感じで…」


銀行強盗「それ、爆発と勘違いしてない?確かにさ、爆発はね?爆発の規模、火薬の量で音は変わるよ?でも、ガラスはせいぜい『パリーン』、もしくは窓枠も吹っ飛んだとして『ガッシャーン!』程度だろ」


男「そんな!正義のヒーローが颯爽と現れるカッコいいシーンで『パリーン』なんて!」


銀行強盗「そう、それだよ。その『カッコいいシーン』を意識しすぎて、つい作者が演出を盛っちゃってるの」


男「なんてことだ、じゃあ俺の登場シーンは本当はこうだったのか…」


ーーーーテイク2ーーーー


銀行強盗「へっへっへ、これで俺たちも大金持ちだぜ!後はテキトーに人質を連れて…」


パリーン


男「そこまでだ!悪党共!(ジャリッ」


男「ちょっと待ってちょっと待って」


銀行強盗「なにさ」


男「百歩譲って『パリーン』の理屈は分かった。ちょっとカッコ悪かったケド、それは仕方ないから諦める。でもなにこの『(ジャリッ』って」


銀行強盗「はぁ?お前は窓を割って入ってきたんだろ?」


男「ぶち破っ…ああ、そうだ割って入ってきた。それがなんだ。キチンと音は正確に表現しただろ」


銀行強盗「窓が割れた音はな。でもよく考えてみろ。窓を割って入ってきた、ならお前の足下には何がある?」


男「それはもちろ…ん…ああっ!!」


銀行強盗「そう、ガラスの破片があるだろ。ご丁寧に『悪党共!』ってタンカ切った時に足も一緒に踏み鳴らしただろ。それによって踏んでしまったガラスの破片の音だ」


男「………」


銀行強盗「いいか?確かにラノベではカッコいいシーンがたくさんある。だが、わざわざ現実を捻じ曲げてまで『盛る』必要はあるのか?そこまでしてカッコつけたいのか?」


男「………………」


銀行強盗「いいじゃないか。『パリーン』からの『(ジャリッ』で。それから颯爽と俺達をノシてカッコよくヒーローになればいいじゃないか。なぜムダにカッコつける必要があった?お前が自分自身に酔いしれていたからじゃないのか?それは傍から見てどうだ?カッコいいか?それがお前の目指している理想のヒーローの姿なのか?」


男「………うわあぁぁぁーー」


銀行強盗「よし、じゃあ邪魔者も居なくなったしサッサとトンズラこくぜ!」








ーケース②「受付」ー


「ふー、ギルドの依頼に時間かかっちゃったよ」


「あっ男さん!心配してたんですよ!」


「えっなんで?」


「なかなか男さんが依頼から帰ってこなかったから…」


「いやいや、今日登録したばかりの、それもFランクの僕の顔を受付嬢が覚えてるわけないでしょ」


「えっ…」


「考えてもみてよ。僕が有名な冒険者だとか、田舎の冒険者がほとんどいないギルドだとかの設定ならともかく、数多くの冒険者の受付をする受付嬢がいちいち初心者を気にしてられないでしょう?」


「でも、たいていはこんな感じで受付嬢と仲良くなるってパターンじゃ」


「いやまぁ、主人公がそれなりの容姿をしてたり、初心者のクセにいきなり危険な依頼を受けたりしたらそりゃ印象くらいは残るだろうケド、例えば忙しいコンビニでいちいち客の顔を覚える?ましてや常連さんならともかく今日初めて来た客なんて流れ作業でしょ」


「確かに…!よく考えたらそもそも一人の冒険者にこんなに時間をかけて受付なんてしてられないわ!」


「そ、分かったらさっさと達成確認と報酬お願いね」





ーケース③「視線」ー


「はい、あーん」


「わわっ!そんな急に…みんな見てるし…」


「いや、案外人は他人なんて気にしてないものだよ」


「確かに、全く見られてないわけじゃないケド、よくある『店中が注目する』ほどじゃないね」


「そう、だって考えても見てよ。自分がレストランとかに行った時に、近くで『あーん』とか聞こえて、すぐさまそっちを凝視するかい?」


「あー、確かに…人によっては不快に思うこともあるだろうケド、それでもわざわざ振り返ってまで見たり、ましてや睨んだりなんかしないね」


「そそ、というわけではい、あーん」


「でも恥ずかしくないわけじゃないから!」





ーケース④「敬語」ー


「お待たせー!」


「いえ、そんなに待ってないですよ」


「…君は相手が誰であろうともいつも敬語を使うんだね」


「んっ?ああ、これは敬語じゃないですよ。丁寧語です。君たちが使うような相手に敬意を払うものではなく、ただ語尾に『です、ます』をつけて余裕を持った会話を印象付けているに過ぎません」


「なるほど。確かにたまに口調が変わるね。」


「ええ、敬語と違って『あえて』そうしているだけなので、感情が昂ぶればつい素になりますし、荒っぽい口調の方が適している時には口汚い言葉も使います」


「ふーん。私の前では素の口調で話してくれないの?」


「それはまた今度。だって『今からタメ口にしますね!』ってのも不自然でしょう?」


「あー、確かにタメ口って、仲良くなるにつれていつの間にかなってるものだね。というかそれって君は私にまだ心を開いてないってこと?」







ーケース⑤「女体化」ー


チュンチュン


男(♀)「ふわぁ…うーん」


男(♀)「ん…朝かぁ…眠いなぁ…ってなんか声が高いぞ?」


男(♀)「まるで女の子みたいな…熱もないし別に風邪では無いハズだケド…」


女「はいストーップ!」ガチャンッ!


男(♀)「うわっ!びっくりしたぁ…なんだ女さんじゃないですか」


女「女さんじゃないですか、じゃないよ!何で風邪なの!?」


男(♀)「いや、だから風邪は引いてないですって」


女「そーじゃなくて、なんで女体化して、女の子の声が出た時に『風邪かなぁ?』みたいに思うの!?」


男(♀)「いや女体化って…うわ、ホントだ!おっぱいがある!」


女「しかもあたしよりデカい…ぐぬぬ…」


男(♀)「いたいいたいもげるもげるもげる!」


女「はっ!つい本能的にもごうとしてしまった」


男(♀)「なんなの!?女さんの本能が怖い!」


女「まぁそれはいいとして、話を戻すよ!なんで風邪をひいたと思ったの?」


男(♀)「今のやり取り流すんだ…いや、だって急に声が高くなったから」


女「はいダウトー!」ビシッ!


男(♀)「ビクッ!な、なにがですか?」


女「普通さぁ、風邪ひいたら声が掠れたり、喉がガラガラしたり、イガイガするでしょ!少なくとも声が高くなるなんて聞いたことないよ!」


男(♀)「えっ…言われてみれば確かに…なんで風邪だと思ったんだろう…」


女「それが女体化ものの定番。男が朝起きたら女体化していて驚くシーンだからよ!」


男(♀)「まぁ結構よくあるシチュエーションですよねー」


女「性別が変わることに初めて気付く重要なシーンだからね。その後の大騒ぎの展開も考えて、起きて声変わってはい女でしたみたいな薄い展開を防ぐために、なんとか声がおかしいことには気付かない説明が欲しいんだよね」


男(♀)「うん、それで違和感をなくすために『朝起きて声がおかしい状況の定番』である風邪をもってきたんだろうね」


女「でもね、さっき言った通り風邪で声が高くなるなんて普通はないの。そもそもよしんばその人が風邪で声が高くなる体質だとして、明らかな女声が出てるほど変わるはずもない、『風邪かなぁ』なんて感想は出てこないはずだからかえって違和感が生じてしまうの」


男(♀)「あー、確かに。こういうドタバタで始まる系は勢いで流すことが多いケド、よくよくみると『あれっ?』って設定がテンプレみたいになってることあるよね」


男(♀)「じゃあもしも女体化してしまった男が最初に違和感なく『女になってる?』と疑問を抱ける要素は…やっぱりこれ?」


女「……ろ」


男(♀)「えっ、なに?」


女「もげろ!」


男(♀)「うわっ!ちょっ、いたいいたいやめていたい!」




ーーー・ ーーー ・ー・・ ・・・ ーーー・ ーーー ・ー・・ ・・・



男「はい、というわけで今回はここまでです。いかがでしたでしょうか」


女「『そんなん皆わかってるわ』と言う意見は承知してます。『私』も実際にはいちいちこんな細かいところを気にしてませんし、やはり窓をぶち破ったら『バッリイィィィィンッッ!!!!』の方が盛り上がると思いますしね。今回はあえてですよ、あえて」


男「なお、今回は会話形式でやってみましたが次回があるのか、次回も会話形式なのかなどは未定であります」


女「えっ、もしかして私の出番なくなるかもしれないの?」


男「ではお見苦しい妄想をお読み頂きありがとうございました」


女「ねぇまって、第一回って言ったくらいだしせめて次回くらいはあって、私も出てくるよね?」


男「……会話形式、意外に疲れるから止めるらしいよ(ボソッ」


女「………」

実際は「省略」されていたり、本人たちにとっては気になることだったりなので、ホントに「細かいこと」だし、わざわざツッコむ方こそが無粋なんですがね


こまけえこたぁ(ry

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