感想への対策
(注意)このお話は感想に悩んでる作者様向けのお話です。
どうも、「私」です。
いや、そんなドヤ顔で「私」といえるような存在でもないのですが。
前回は烏滸がましく、傲慢にもマナーだのなんだのと語りましたが、意外とこう言ったことを思っている方は多いらしく、私以外にも同じようなエッセイ(?)を書いている方を見かけました。
わざわざ検索などせず、気ままに気に入った物語の作者様のブックマークを巡って、気に入ったらまた次へ…なんてことをしている内に見つかったので、やはりそういったことを気にされている作者様もいらっしゃるのでしょう。
さて、そんな同志(私が勝手に仲間意識を持っただけですが)の発見にテンションが上がったのでまた図々しい文章でも書いてみようかと思い立ちました。
そんな今回は前回に引き続き「感想」に関連したことでありますが、今度は作者様側へのお話です。
読み手がマナーに気を遣うことは当然でありますが、作者様の方からも予防線を張るのはいかがでしょうかという話でございます。
作者様にとっては余計な話であることは重々承知ではありますが、そう言う「うるせーよ」と言える作者様には私の話は無用であると思います。
しかし、もしも「感想が怖い」「書いていて楽しくなくなってきた」という作者様がいらっしゃれば、私の話に耳を(目を?)傾けて頂ければと思います。
では本題に入る前に前置きを少々…
私は一気読み派なので1話の文量にもよりますが、だいたい100話を超えたものから読みます。
それ以外はブックマークだけして話数が溜まるのを待ってから読むので、どうしても最新話を読んでる方たちとズレがあり、感想や誤字報告を書きにくくなってしまいます。
特に誤字報告に至っては、たとえ見つけたとしてもすでに「2016○○○○:△△を修正」みたいなものが3つも4つもあったり、最終修正日よりあまりにも時間が経っていたり、あるいは書籍として発売されてしまっているような箇所には「イマサラタウンだよなぁ…」という想いが出てきてしまいます。
そこで本題ですが、作者様にお願いしたいことがあります。
それはご自身の作品を「自分で読む」ことです。
もちろん、これは私個人の勝手なお願いであり、むしろお願いというよりは身勝手で一方的な提案に近いかもしれません。
私が思うに更新ペースの速い作者様に多いのが「自分の作品を読まない人」です。
いえ、読んでる方も居るのかもしれませんが、誤字などを鑑みるに「キチンと投稿されているかの確認程度」で済まされているのではないでしょうか?
私は誤字などは「脳内補完」で自分に都合よく書き換えて読むので、話として、ストーリーを楽しむ分にはスルーできるのですが、元来の性格が細かいものでして、気付くか気付かないかで言えば気付きますし、気になるかならないかで言えば気になります。
特にホントに誤字程度であるならばそこまで問題ではないのですが、お金等の計算の間違えは後の残金などに影響し、特に物語冒頭でギリギリで生活する展開のある話だとストーリーに直接影響があります。
また、どうしても話が長くなると最初の方で書いていた設定を忘れていたりしがちです。
よくあるチートものでのステータスや、それこそお金持ちになったあとの多少の計算間違えならばストーリーに大きな影響はないでしょうが、重要なスキルであったり、登場人物の言動であったりがズレてしまうと、後々に多大な矛盾が出てきてしまいます。
まだしも明言していなければ、読者側で都合よく解釈できますが、「このスキルは〜〜だ!」「私は〜〜のために〜〜している!」など書いてしまうと明らかな矛盾となってしまう危険性があります。
そういったことを後から感想などでグチグチ言われるよりは、ご自身でしっかりと読み込んでおけば、毅然と「そこは私の考えでそう表現しています」と言えます。
過度に「いちいちうるさい」と高圧的に返す作者様や、逆に「すいませんすいません」と妙に低姿勢な作者様もおられますが、キチンとご自身の作品を把握してあれば、毅然とした態度で的確に返答することができるでしょう。
中には「これは試用作品なんで」「初めての作品だから」「もう(別作品含む)書籍化してるので今更」という開き直られる作者様もいらっしゃいますが、それはそれで読者からのいらぬ反発を招きますし、書籍化作品をお持ちの作者様であればヘイト、アンチにもつながってしまいます。
と、ここまでは「矛盾点を直すこと前提」のお話ですが、もしも「いちいち直すのは面倒だ」「もう直すのは難しいほど話数が多い」と言うような作者様であれば、先に予防線を張るというのも一つの手かと思います。
たとえばあらすじや第一話目などで初めから誤字脱字、または矛盾等に関して自分の考えを宣言されている作者様もいらっしゃいます。
「誤字脱字に関しては直す暇がありませんが、報告はしていただいても構いません」、「すでに書き溜めがかなりあるので矛盾点の変更は難しいです。なので割烹にて矛盾点の変更を書いてあるので脳内補完でお願いします」、「気まぐれで書いているので誤字など気づいても直しません」などなどおっしゃる作者様もいらっしゃいます。
それでも心無い、もしくは考えの足りない感想を残していく読者もいますが、無駄な感想は減るかと思います。
書く方も、読む方も気持ち良く、双方に利益が出るような環境を理想として互いにほんの少しだけ気を遣い合えば、きっと今以上に良作が生まれるのではないかと思います。
くどくどと自分勝手なことを書きましたが、要は「鍵の施錠」のようなものです。
世の中ものを盗られると、盗人が悪いにも関わらず「不注意だ」「不用心なあなたも悪い」といったいわれなき批判を受けます。
それと同じで、施錠の確認のように文章を読み直し、防犯カメラの如く先に宣誓しておくことで、少しは犯罪(悪感想)抑制、精神的な安心などを得ようという話なのです。
こういった作業は面倒だと思うかもしれませんが、悲しいことに世の中は面倒なことをしないと、より面倒なことになって返ってきます。
ここは一つ、嫌なことは先に済ませておけばいかがでしょうか?