依頼完了(mission complete)他3本
今回は初めてなので、ぱーと3まで投稿させていただきます。
二回目からはサブタイトル一個分だけになるヨ!
「依頼完了(mission complete)」
夜が明けそうな少し明るんできた空、少し落ち着いたような低い男の声が響く。
低いといってもハスキーな程度で声も透き通っている。
そのとき見えた影は2つ。
「これからどうしますか?」聞こえるのは少女の声。
こちらも透き通った美しい声をしている。
男は葉巻を銜えながらこう言う。
「死体は見えないとこに隠すか、燃やしておけあとは観光気分でいい。なんでも奢ってやる。」
少女は何でもという言葉に反応し、跳びはねていた。
少女は急いで死体を不燃性のポリ袋に入れ燃やし始めた。
そして その男と少女は一緒に一人だけ消えただけの普段通りの町へと姿を消した。
そう、彼の名は「CFM」。
FBIにおけるコードはμ。
一人のしがない殺し屋だ。
「日常~in Los Angeles」
バーに入ると、すでに中は人と酒の匂いと煙草の臭いで賑わっていた。
俺はいつも通りの隅っこの席に座りこの店のマスターを待った。
「おう、いつものはどうした?」やけに身長が高いバーテンダーがいると思ったら
間違いなくこの店のマスターだと思ってもらって間違いないだろう。
そしていつものとは俺の相棒のリリスのことだろう。
「あいつは後から来るってよ。」俺はぶっきらぼうにそう答えた。
あいつにはあまりこういう場所には来てほしくない。
言わばこのバーは世間の裏の人間たちが集う場所だからだ。
マスターと先日の仕事の成り行き、そして報酬の話をしていると
こんな居酒屋には似つかぬ少女が入ってきた。数秒間、きょろきょろと
周りを見渡しこちらの顔を見つけるとてくてく歩いてきた。
マスターはほほえましいとばかりにニカッと笑い、俺はそれを舌打ちで返す。
「おいっす!ミュー!」「ちゃんとミュラーと呼べ」といつも通りの返事で返す。
こいつがリリス俺の仕事上での相棒であり、暗殺の危機にさらされている少女でもある。
「とりあえずあんたたちは何飲むんだい?」マスターが聞くと、俺はリリスに
いつものでいいかと聞く。
頷きが帰ってくると俺はマスターに注文をした。
「俺はシャンパンで、リリスにはミックスベリーをやってくれ」と注文を済ませる。
シャンパンといっても正式な製法で作られた一等品ではなく、そこいらで生産されている
炭酸ワインのことだ。
きちっとしたシャンパンもあるにはあるのだが、
安い酒のほうが俺の口には合う。あまり高い酒は好きじゃない。
マスターはほんの数十秒でカウンターに商品を出してきた。
俺たちが来る時間と飲むものをあらかじめわかって準備していたのだろう。
ここらはさすが120年も歴史がある言わば老舗感を漂わせているだけのことはある。
俺は片手でそれを受け、ミックスベリーと一緒に代金を支払った。
美味しいか?とリリスに聞くと「うん。今日のはクランベリーが効いてるね!」などと
調子乗ったことを言いつつ満面の笑みで返してくる。
俺はそれを見て安心すると、マスターと次の依頼の話に入った。
「んで。ミュー。仕事の話だが。」俺は請負制の仕事をやっている。
「今度はどこだ?EU圏?それとも国内か?もしや、ロシアとか。
冷戦再発すんぞ。あとミューって言うな。」と冗談交じりに話すと
どれでもないとばかりに首を横に振る。そして一言。
「次の仕事場は日本だ。ミュラー、リリス、行ってらっしゃい。」
「お仕事~in osaka」
もともと日本には興味があったし、その頃はまだ忍者や侍がまだいるものだと信じていた、
そして障子には実際に目があると思っていた。
しかし、一度俺はプライベートで「京都」に訪れたことがあった。
鹿苑寺金閣や慈照寺銀閣、竜安寺や二条城など名所を挙げればきりがない。
そのすべてにおいて米国にはない素晴らしさを見て取れたし、感動もした。
食事においてなどもはやいうこともなく、寿司、すき焼き、ラーメンなど日本の文化食を
食べたりもした。
いずれにおいても美味しく、一度は日本への移住も考えたほどだ。
いや、今でも考えている。割とマジメに。
もともと仕事柄8言語がつかえた俺には日本語の習得は簡単なものだった。
唯一難しかったところを挙げれば、日本人はよくカタカナとひらがなと漢字を
上手く使いこなせるのかだ。
俺は会話はできてもまだ筆記できない部分が多い。
まぁ、そんな話は置いといて、今いるのは、兵庫県神戸市中央区上空。
パラシュートがあるので怖くはないが、隣のリリスが吐きそうな顔をして、
かなり滅入っている様子だった。
俺たちは臨海の公園に降り立ち、リリスに吐き止めを渡すと
目を光らせたリリスが見つめた俺の手の中のものは気づいた時にはもうなかった。
俺たちは仕事の目的地「大阪」に向かうべく、近くを通りかかった男性に聞いた。
「すみません、三ノ宮駅はどこでしょうか?よろしければ教えていただきたいのですが」
というと、彼は大変驚いた様子で、「あんた外国の者だろ?よくそんなに流暢に
日本語が喋れるなぁ。」と。
そして、「俺も今から乗りに行くとこだよ。良ければ一緒に行こうか?」と言ってくれたので
お言葉に甘えることにした。
「あんたどこの国の人だい?」と聞かれたので俺は、「国籍はアメリカですが、出身はわかりません。
物心ついた時にはもう孤児院でしたから。」というと、男性は「すまなかったね。
聞いちゃいけないことだったかい?」というのでお気になさらずとだけ言っておいた。
そのあとこの地域には阪神タイガースとかいう野球チームがあるとか、
米国では野球をやっていたことなど他愛もないことを話しているうちに駅に着いた。
彼は阪急電鉄に乗るらしく阪神電鉄に乗る私とは改札が違うところにあるので別れることになった。
すると男性は急にこう言った。「なんか、あんたとはまたどっかで会いそうな気がするよ」と。
「名前聞いといていいかい?」「クラウン=フォー」俺は答えた。すると男性は満足げに「ありがとう、
おかげで今日は貴重な経験をできたよ。クラウンさんそして隣のお嬢さん」と言って去っていった。
俺達はその男性に感謝の意を述べると改札をくぐり、定刻通りに来ると評判の日本の
電車に乗った。その中でふと、相手の名前を聞くのを忘れたと思ったが
それよりもこの後の行動のことで頭が精いっぱいだったので気にも留めなかった。
一つ向こうの高架の阪急の車両に男性が乗っていてこちらの顔を見ていたが
電車はスピードを上げ、男の表情を消していった。




