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第一話

翔は珍しくキッチンに立って、本と睨めっこをしていた


「…えっと…牛乳は」


だって大好きなあの人にバレンタインのチョコを渡したいから


(…って

なんか俺、恋する乙女みたいじゃん!?)

一人キッチンで顔を赤くしていると…


((コンコン


「やべっ;誰か来た」


翔はチョコを隠すと慌ててドアを開いた


「秋っ!?…なんでこんな時に」


「ん?こんな時?」


「っ…別になんでもねぇよ!」


秋はくんくんと鼻を鳴らして


「…なるほど☆」


「楽しみにしてるよ、翔のチョ…ぐふっ


「自惚れんなっアホ秋!///」


翔は秋に鉄拳をお見舞いしてやったのだった



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