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100%の集中モード  作者: WE/9
変数の出現

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6.Take your time

校外学習後、最初の登校日。教室にて。 CCは自分の席に座っている。朝の光が机に差し込み、目の前にある精密に計算された朝食の残骸――空のエナジードリンクのパッケージやビタミンの殻を照らしていた。 今日の彼女は、不気味なほど静かだった。 左肘を机につき、手のひらで顎を支え、青白い指先がリズムを刻むようにこめかみを軽く押さえている。 一度。二度。 それは精神を集中させるためだけでなく、体内に残る拭い去れない浮遊感のせいでもあった。


(CCの内心) 認めざるを得ない。あの「シャットダウン」事件以来、私の体はエネルギー欠乏に対する恐怖を抱いている。今の私は、修理されたばかりで全速運転を躊躇している精密機器のようだ。


咲良 (振り向き、椅子の背もたれに寄りかかって数秒間彼女を見つめる) CC……大丈夫? 顔色が少し青白いよ。


CCは頭を支えていた手を下ろした。その動作はとても緩慢だった。


CC 大丈夫よ。 (声は落ち着いているが、語尾には微かな疲れが混じっている) ただ……代謝バランスを100%回復させるのに、少し時間が必要なだけ。ありがとう、咲良。


休み時間のチャイムが鳴った。 いつもなら、CCはチャイムが鳴って10秒以内に立ち上がり図書館へ向かう。だが今日、彼女は動かなかった。 彼女は黙って向きを変え、咲良の隣の空き席に座った。


(咲良は驚いて目を丸くする) えっ? CC、今日は図書館に行かないの? それとも購買部に行きたい?


CCは答えなかった。 彼女はただ静かに、これまでにない弱さと依存を見せるように、咲良の肩に頭を預けた。


咲良は一瞬呆気に取られたが、すぐにその表情は限りなく優しくなった。彼女は腕を伸ばし、CCの細い肩を抱き寄せ、子供をあやすように優しくその背中を叩いた。


咲良 よしよし、お疲れ様。 まだ元気が完全に戻ってないんだよね。今はこうして寄りかかってなよ。


CCは目を閉じた。 暗闇の中、制服の生地越しに咲良の体温が伝わってくる。咲良の腕の中で倒れて以来、彼女の体に芽生えた新しい習慣――物理的な安心感を求める欲求。 沈黙がしばらく続いた。


咲良 (静寂を壊すのを恐れるように、小さな声で) CC……本当は、まだ少し怖いの?


(CCは咲良の肩に顔を埋めたまま、籠もった声で) ……ええ。 脳が思考を止め、体が制御不能になった時……あの感覚は、あまりにも恐ろしかったわ。


彼女は言葉を切り、指先で咲良の袖をわずかに強く掴んだ。


CC 幸運だったわ……あなたに出会えて。


(咲良は笑って、彼女の頬を軽くつねった) 分かってるよ。でも、悠人くんたちもいてくれて良かったよね。彼、本当に走るのが速かったんだから。 先生がどうやってクッキーを見つけたのか聞いた時、彼なんて言ったと思う? 「CCのバッグは咲良が持っているはずだから、直接バスに探しに行った」って。


CC (穏やかだった瞳がわずかに揺れる) 彼女は何かを言いかけて、結局口を閉ざした。


二人が校外学習の思い出を静かに語り合っていた時。 斜め前方では、零司が自分の席に座っていた。手にはペンを握っているが、ペン先は宙に浮いたまま、長い間止まっている。 彼の視線は数列の机を越えて、疲れを見せる精緻な横顔に向けられていた。


(零司の内心) 低エネルギー状態であっても、凜さんの五官の比率は黄金比の美しさを維持している。むしろ、この脆弱さは彼女を普段よりも……可愛く見せている。 (もし……彼女が寄りかかっている相手が僕だったなら……)


零司が自身の幻想に浸っていたその時―― CCは何かを察知したように、不意に目を開けた。 視線が空中で交差する。 避ける術はなかった。 零司は心臓が跳ね上がるのを感じた。視線を逸らす間もなく、CCと三秒間ほど硬直したまま見つめ合った。


CC (困惑した表情で) 零司くん? 何か用かしら?


零司は勢いよく立ち上がった。椅子が床と擦れて鋭い音を立てる。 覗き見していた気まずさを隠すため、彼はタブレットを持ってCCの机へと大股で歩み寄った。


零司 (眼鏡を押し上げ、準備していたかのように装う) 凜さん。 僕の観察によれば、君の感情の起伏と行動パターンは依然として不安定だ。 先ほど咲良さんに寄りかかっていたのは物理的な支えを求める行為であり、君の独立システムが崩壊していることを示している。 (彼はタブレットのグラフを指し示す) リスクを回避するために、常に高カロリーの補給品を用意しておくか、バッグを肌身離さず持ち歩くことを提案する。


CC (眉をひそめ、口調には普段よりも苛立ちが混じる) 零司くん。 私の体のことは君に指摘されるまでもないわ。 既に最適化された食事調整を行っているし、自分で評価を下せるから……


CCが反論を続けようとした時、不意に横から手が差し込まれた。


(悠人の声は静かだったが、瞬時に零司のデータ出力を遮断した) 零司、彼女を気遣ってくれてありがとう。でも、今は疲れているんだと思うよ。


悠人は零司を見ることも、CCに直接話しかけることもしなかった。 ただ自然に、CCの席の横を通り過ぎる。 足を止めることもなく、風のような滑らかな動作。 彼の手が机の上を軽くかすめた。 小さな、綺麗に包装されたブラックチョコレートが、手品のように音もなく、CCのペンケースと教科書の隙間に滑り込んだ。その位置は非常に絶妙で、その席に座っている本人にしか見えない。


(悠人は顔を向け、二人だけに分かるような、温かい微笑みをCCに浮かべた) お腹が空いたら、食べて。


彼はブランドを説明することもなく、今すぐ食べるよう促すこともしなかった。 それだけを済ませると、彼は自分の席に戻り、教科書の整理を始めた。 その間、わずか15秒足らず。


零司はその場に立ち尽くし、隠されたチョコレートを見つめて口を開けた。手に持ったタブレットが、急に重さを失い、同時にひどく重くなったように感じられた。


咲良 (頬杖をつき、意味深な笑みを浮かべる) 悠人くん……本当に優しいね。


午後の光が窓から斜めに差し込み、教室の温度が上がっていく。 空気が薄くなったように感じられた。 CCは、あの慣れ親しんだ重苦しさが再び襲ってくるのを感じた。


(CCの内心) 集中力が散漫になり始めている……視界の端に黒い点が出始めた。これが最後の授業……耐えなければ。 彼女は再び軽い眩暈を覚え、世界がわずかに揺れているように感じた。 左手で額を支え、重心を安定させようとする。


その時、隣の列に座っていた悠人が、彼女の状態を察知したようだった。彼は振り向くことなく、机に置いた指先で、わずかに指し示す動作をした。 指先が向いた方向は――CCの引き出しだった。


CCは一瞬驚いた。 午前中に引き出しへ仕舞ったあのチョコレートを思い出した。 彼女は顔を向け、悠人を見た。


(悠人は声を出さず、唇の動きだけで彼女に伝えた) た、べ、て。


その瞳には急かすような色はなく、ただ純粋な気遣いだけがあった。 その眼差しは、崩れかけていたCCをしっかりと繋ぎ止める網のようだった。


CCの心拍数が跳ね上がった。 彼女はもう迷わなかった。 彼の言葉に従うように、引き出しに手を伸ばし、冷たい感触の包装に触れた。 カサッ。 包装を破る微かな音が、教師の講義の声にかき消される。 彼女は素早くチョコレートを口に含んだ。 苦味と甘みが舌の上で溶け、糖分が電流のように全身を駆け巡った。 体の震えが止まった。


教壇の教師は、実はその様子に気づいていた。 だが、先日の事故を思い出し、教師は眼鏡を直しながら、黒板を見ているふりをして、優等生の「校則違反」を黙認した。 悠人はずっと横を向いたまま、CCがチョコレートを食べるのを静かに見守っていた。


夕日が教室を黄金色に染めていた。 CCはカバンを整理していた。彼女の精神は完全に回復していた。 彼女の視線は、ペンケースの横にある空のチョコレートの包装紙に落ちた。 彼女はそれを捨てず、ディープブルーの手帳の間に挟み込んだ。


悠人 (カバンを背負い、ゆっくりとCCの机の側まで歩いてくる) 朝より、ずっと良くなったみたいだね。


CC (顔を上げた。瞳は澄んでおり、柔らかい口調で) ええ。 ありがとう、チョコレート。


悠人 (多くを語らず、ただ微笑む) どういたしまして。 また明日、CC。


「また明日」 悠人が去っていく後ろ姿を見ながら、CCは手帳の上に手を置いた。


(CCの内心) 明日は……どんな驚きが待っているのかしら。いつか、美味しいスイーツだと嬉しいのだけれど。



CCの今日の日記


記録事項:身体は90%回復。休み時間に咲良の肩を借りて休息。彼女の体は性格と同じように、いつも温かいことを発見。 今日の出来事:悠人くんが机にチョコレートを置いてくれた。ブラックで、糖分は適量。零司くんも私を気遣ってくれているようだったけれど、言葉が少し直接的すぎて、反論することに集中してしまった。 今日の心情まとめ:100%の安全と安定を感じている。

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