1 幽霊?え?
「王妃様、次のお茶会いつがいい~?……って、あれ?」
……失敗したな。
さっきくらいまで王様王妃様たちがいたその場所には、もう誰一人いなかった。
どうせいるでしょ、とマップを確認しないで来たのが良くなかったな。
(“メニュー”)
マップを開いて、王妃様は……いた。
結構近いな、歩いて行くか。
王妃様と顔見知りであるとはいえ、不法侵入であることになんら変わりはないので、姿が見えなくなる魔法を自分に掛けた。
「――痛っ」
……え?
その状態でしばらく歩いていたその時、ふと。
誰かとぶつかった気がして、同時にどこからか聞こえてきたその声に驚きながらも、当たりを見渡してみる。
……誰もいないな。
(“メニュー”)
なんか面白そうな予感がしたので、とりあえずマップを開いてみる。
ちゃんと姿が見えなくなる魔法をもう一度かけた上で、壁に寄ってマップを眺める。
……すると、だ。
驚くことに、私のいる廊下のすぐそこに、誰か一人いるのだ。
私の目はその姿を捉えられていないのだけど、でも確かに一つ、黄緑色の丸ポチが。
――黄緑、敵か。
一端勘違いなのかも、と思って地図を立体にする。
けど、どうやら本当に誰かそこにいるみたいで……うーん、おかしいな?
私、幻覚とか精神干渉系の魔法、聞かないはずなんだけど……?
もしや、幽霊?それかバグ?
……まあいいか、この黄緑の正体がなんであろうと面白くなりそうだし?
立ち止まっていた黄緑色の丸が歩き始めたので、追い越さないようにしつつも跡を尾けてみる。
……でもまあ、こっちの方面行くんだったら、目的地というか、目的は多分、……王妃様なんだろうな。
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