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51 突っ込みが需要過多な件

土日は午前11時もやります。


「「……」」


しばしの間、見つめ合う。


ディラン君はすがるような目をしていた。

助けを、懇願していた。


「不敬だぞ」

「いや元も子もない!」


漫才要素はもういいのだ。はっきり言って要らん。

やめてくれって、君は何がしたいの。私に何をさせたかったの!?


「敬語を使え。敬え。魔王様の御前だぞ」

「頬杖ついてくつろいでる君にだけは言われたくない!」


もうやだ。

突っ込みどころがありすぎて需要過多だ。供給が追い付きません。渋滞してます。


大体、私はボケにまわる方が好きなのだ。

そういう身からするとこの状況はとてもつらい。


さっさといち早く誰かに変わって欲しい。具体的に言うとルー君。


「それと、何の用で来た?今はもう深夜だぞ?」

「一日1時間睡眠で事足りる奴がいけしゃあしゃあと……ん?深夜って言った?」

「ああ。それがどうした?」


目が点状態である。


ただ、なんてことのないように返事をされたので、多分間違っているのは私の方なんだと理解する。

キャロルがわざわざ嘘をつく理由もないし、ちゃんと太陽が出始めていたし、なら、きっと。


「え、ここってどこ?」


ランドルフ領からここまでの距離が遠すぎるのだろう。

それも、真夜中と夜明け方という明確な時差ができるくらいには。


「どこって……魔王城だが?」

「――……え、嘘、ま?敵の本拠地?」


目が点どころの話じゃなかった。

いや駄目じゃん!来ちゃいけないとこ以前に来れちゃいけないとこじゃん!


「……え、警備ガバガバ過ぎない?」

「普通の敵はわざわざ転移を使わんのだ。お前が規格外なんだぞ」

「へえ~」

「……」


まあ、確かにそうだなあとは思った。


普通の人って転移で魔力尽きるらしい。最近知った。

でも使えない人が大半で、使えても大抵が魔力枯渇で命の危機に陥る。


暗殺や夜襲を狙うんだったら転移なんて大技使う訳ないよな、そりゃあ。


「あ、でさ、本題なんだけど……」


とっても分かりやすくリーが顔を顰めるので、ついルー君が浮かんで笑ってしまう。


「こないだのさ、奴隷の話。人間領全部を取り締まるのは無理だけど、ひとまずアンドレアス王国だけならいけるかもしれなくて、ね?」

「……説明しろ」


すうっと目を細めて口角を挙げた。営業スマイルの完成である。


「いやさ、今うちのベア一人が行方不明でね?で、奴隷商を探したら普通にいたんだけど気が付いたら売却済みで。あーあって思ってたら今度、友達から自分の部下が買ったみたいっていう連絡が来て。今更止めるのも面倒だし、いっそ国から奴隷商一掃しよーよ……かな」

「……滅茶苦茶だな」

「ん、おかしい?」


結構前後関係入れ替えたし、もしや怪しまれてるか……と思ったけど、表情をみるになんか違いそうだ。


「いや……ただのメイドがここまで成長するとは思っていなかった」

「…………褒めてる?」

「ああ」

「……うっわあ、気持ち悪い」

「何故だ」


いやいや君、デレたことなんてなかったじゃん。いやデレにカウントしていいのかは分からないけども。


ツンとした子でも最終的にデレて欲しいという願望からツンデレは生まれたわけだけども、私はツンデレには一生ツンでいて欲しい人間だ。

急にやられるとキツイ。慣れてないと気持ち悪いまである。


「でさ、魔王さま、奴隷駄目ってしてもいい?とりあえずお試しで、だけど」

「……」


割と即決してくれるかと思ってたんだけど、ディラン君は困惑の表情を浮かべていた。

……うん?


「あ、えっと……奴隷って、何でしょうか?」

「……なるほど、そこからか」




読んでくれてありがとう!

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