37 ばこーん。
「……とりあえず、断る方針でいい?」
「うん」
キャロルの意見に賛同の意を示す。
……当たり前である。
なんたって二人とも第二側妃様には顔が割れているのだから。
てか、頷けないよね。
今の時期ならまず間違いなく救援要請の件だし。
「んじゃ、結界割るね?」
「了解」
魔法を切って、結界を解いた。
キャリーが先導して第二側妃様のもとへ歩きだす。
……あ。
よくよく考えれば、口調も変えた方がいい?
秘め事がバレちゃいけない人トップ10には入るような人だし、念のため。
気を付けて損することなんかないだろうしね。
「ごめんなさ~い、ちょっと立て込んでまして……」
「……大丈夫よ。それより、話は終わったの?」
「はい、終わりました。……リリーちゃん、こっち来て」
「……」
ちょっと口調をどうするかで迷ってる最中だったので、何もしゃべらずにキャロルの後ろに立つ。
「彼女はリリー・キャンドル。ああ、偽名ですよ♡」
ばこーん。
途端、割と大きな音が鳴った。
何の音かと言うと私の靴がキャロルの頭を叩いた音。
勿論by私。
そして残念なことに、この瞬間私の中でキャラが確定した。
……ので、もうそれで通すことにした。
「やめてくれます?先輩」
「――」
刹那。
キャロルは固まった。
「きゃはっ、だとしても、叩くのは酷いよ?」
「そですか」
「聞いてなーい」
「……漫才」
……気のせいかな?空耳?
私の耳が確かなら、この人今、漫才って言った?
私のこと言えなくないかな?
全然、君もボロ出してるよね?
「それで、依頼の内容は?」
話が進まない気配しかしなかったので、私が一歩進む。
……それにしても、不思議な光景。
まーるいお面を被った二人と、フードを深くかぶった全身ローブが一人。
怪しい雰囲気しか感じないね?
「……パラルフィニアー領へ行き、この地へ帰るまで、わたくしの下について欲しいの」
「断る」
「「……」」
キャロルのまじかお前って感じの視線、鬱陶しいな。
第二側妃様に至っては?マークのまま固まってるし。
「えっと、理由は?」
「んなことしてる時間ないんで」
断ることは決めてたので、もう心証とか気にせずにバッサバッサと切り倒していくことにした。
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