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@ クソゲヱリミックス! @ [√6連載中]  作者: キラワケ
第九章 G.O.D.<出会い>
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第216話 √2-21 G.O.D.

まさかのユキ回、ユキとホニさんは感想見るに人気が高いのはなぜだろう?

 ユイとユウジがコントを繰り広げる少し前、つまりはユウジが未だご就寝の頃。休日に肝試しに参加した女子(又はヒロイン)が登校し始めていた。

 比較的早くに登校した姫城さん、ユイからの連絡を受けてユウジが先に行くことを知っていたユキはマサヒロといつも通り合流しながら登校しました。

 ちなみに二人きりだからって何の展開も起らず、マサヒロのなんともどうでもいい話題に律儀にも相槌を打っていたとのこと。

 更に補足しておくと、マサヒロは自分の設置した肝試しトラップが大失敗しかなり日曜は寝込んでいたらしい……ってこれはすごいどうでもよかった。

 するとユキは自分の机に座り、それでいて机でご就寝のユウジを眺めているとある人物が話しかけてきた――


「おはようございます、篠文さん」

「ああ、姫城さん! おはよー」


 私ことユキはまた友人が増えたのだった、その名も姫城舞さん。

 なんとも長くしなやかな黒髪は私もかなり羨ましい、それにスタイルも良くてびっくりだ。

 サヤカちゃん……あ、私の友人なんだけど。サヤカちゃんの聞く噂によればかなり男子に人気があるとか。

 ……美人さんだもんねえ、モテモテなんだろうなあ。

 そういえばユウジは彼女のことどう思ってるのかな? 

 もしかしたら……うーん、ないといいけど――ってユウジが誰を好きになろうと私が口を挟むべきじゃないよね! でも、それは気になって、もしかしたらその好きなった女の子に嫉妬しちゃうかも……ああ、私悪い子だっ!

 もう自己嫌悪だよ……でも、いつまでも意気消沈していてもしょうがないから、気分を切り替えてみる。

 話は戻って、最近は姫城さんとも話すようになり昼食も一緒だ。

 彼女とは気が合うようでユウジのことを話しているとかなり盛り上がる……ううん! 他の話題も話すけど! つい、ね? ついだからね?

 それで最近はミナお姉さんとも話してユウジの幼少期のアルバムを譲ってもらえることが分かって、姫城さんにも聞いてみたら「欲しいです!」と目をキラキラ光らせて言ったので追加注文してみた。

 いつになるのかなあ、わくわく……ってユウジのことなんてこれっぽちも興味なんか――あるよ? あるけどね、仲良く過ごす男の子のことが気になるのは当然だよね。

 うん、たぶん。れ、れれれれれれ恋愛感情とかではないはず! きっと、そうだよ!


「篠文さん、土曜の事どう思います」

「肝試しの日だよね? それがどうしたの?」

「ユウジ様とユウジ様のお姉さまが少し年下の女の子を連れてきたことです」

「……あっ」


 そういえばそうだった。ユウジとユウジのお姉さん二人で肝試しをしたというのに帰りには一人女の子が増えていた。

 中学校ぐらいの背丈にこの高校とはまた違った、落ちついた紺色がベースのセーラー服を着ていたあの子。

 その後はミナお姉さんが倒れちゃってあやふやになったけど……あのあとどうしたんだろう? なんかユウジの近くを付いて行った気がするのだけど。


「……私が考えるにユウジ様はあの女の子を連れ帰ったように思えます」

「どうして?」

「私のカンです」


 女のカンってやつだね! ……本当にそういうのは良く当たるからなあ、気になることは特に。

 たしかにあのまま付いて行くのは流れ的にあり得る。


「じゃあユウジは……」

「そうです、連れ帰ったということになりますね」

「!?」


 ユユユユユユユユユウジに限ってそんなこと! 犬でも猫でも狼でも無いんだよ!? そんな女の子を連れるなんて……そんなユウジが大胆な行動をするなんて。


「どうせなら私も連れ帰ってくだされば良かったのに」

「…………」


 どう反応すればよいのだろう「うん、そうだね」という返しは誤解を生んで、何か修羅場が展開されそうなので自重しておこう。


「でも変じゃない? じゃああの女の子は肝試し会場、墓地に居たんだよね?」


 気になっていた。というかユウジ達が肝試しを行っている間の怪談トークをしたばっかりに少し考えていた。

 怪談や怖い話にありがちな「気付くと一人増えていた」ということを当てはめてみると……

 ユウジとミナお姉さんの二人で墓地が会場の肝試し会場へと向かった、そして帰って来ると二人にほかにもう一人小さな女の子。


 もしかしてお化けさんだったり?


「………………」

「篠文さん? 顔が青ざめてますけど、大丈夫ですか?」

「いや、でもないよね……でもなんかナチュラルに帰って来たからもしかして、ユウジ達は気付いてなくて……」

「篠文さん? あのー」

「は、はいい!」

「震えていますけど……寒かったりしますか?」

「ええと、想像で寒気はしたかも」

「風邪をひいているとかでは……」

「ないよっ! うんっ」


 これはユウジが起きたら聞いてみないといけないかもしれないな、うん。


「自分の家へと連れ帰ったと考えるべきか、交番に迷子として連れていったのか気になりますね」

「いやー、でも冷静に考えて家に連れ帰るなんて……誘拐だよね?」


 まごうことなき犯罪だと思う。でも、もしだよ? もしさおれが本当なら――


「ユウジ様のストライクゾーンがあの年齢ならば、前者はあり得そうですね……」


 ええと、代弁された。なんでユウジのことになると姫城さんとは以心伝心するのだろう。


「……起きたら聞いてみましょうか、篠文さん」

「そうだね」


 そしてユウジは起きると手近に居たユイと話し始めていた、合い間を見計らって行ってみよう。

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