表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
@ クソゲヱリミックス! @ [√6連載中]  作者: キラワケ
第二十三章 俺の彼女たちと×××が修羅場すぎる。
624/648

第745話 /√10-0 『アイシア・ユウジ視点』『四月七日』(続?)


「うんうん、流石――ユーさんだ」


 私の想像通り――彼は間違えなかった。

 まぁ当たり前だけどね、これで幼馴染とやり直すとか言い出すものなら<管理者>特権使っちゃったかもね。


 なにはともあれ、皆の記憶が突然戻って混乱を招かないようにユキルートでは”夢という形”で思い出させたことで軟着陸? 出来たみたいだし。

 そしてユーさんの無意識化による能力作用によって、本来は仮想の存在だった一部の彼女らの存在が現実に完全に固定された……いやー、ユーさんって末恐ろしいよね。

 ユーさんの能力はあらゆるものを作り出す<クリエイター>で、いわゆる現実に彼女らという存在を作り出してしまったという……ほんとチート。

 更には原作通りならば……だった、アオやヨリの母親の病気が治るように体内に抗体やら免疫やらを作ってたりする、ほんとなんなのあの人。

 

 ともかく、これで晴れてユーさんのハーレムエンド、めでたしめでたし――


「とは、いかないんだよねえ」


 こう見えて私の<管理>する力というものはなかなかのもので、実は例外的なユキを除けば皆の過去の記憶を取り戻させていない。

 はたまた本当の名前ですら、彼女たちは未だ思い出していない。

 それもそのはず、桐風に言うならこんな感じかな――


「もうちっとだけ続くんじゃよ」


 そう、私は満足していなかった。

 だってヒロインになっていないわけだし。

 どうしてかヒロインになれなかったわけだし。

 みんなはハーレムに入れていいよね、私はそのタイミング逸してるわけだし。

 オルリスの隣にいるだけの私、それは納得がいかないよね。  


 だからこれで終わりになるのは許さないし、許されない。


 私がヒロインになる為にはどんなことだってする。

 それが出来る力が私にはあるから。

 それほどまでに狂おしいぐらいに、私はあなたを好きになってしまったのだから。

 好かれちゃった方が悪いんだよ、私なんかに目を付けられたのが悪いんだよ。


 だからね、ユーさん。


「次のゲームで待ってるから」



* *



「おい……これって」



 クソゲーである。


 

 運命の巡り合せ、というような経験が一つはないだろうか。

 たとえば失くしたものが偶然に見つかった、売り切れたはずの欲していた商品が手に入った、遠い記憶の中での友人との再会などなど。

 各々あるだろうとは思う、そして俺自身にとってはそれが今このときだったと言えよう。


 いや、本当のところもうこのゲームとは二度も出会うことはないと思っていたものだった。

 そのゲームがキッカケで色んな女の子と結ばれたことは否定できないにしても、すべての元凶に違いなかった。 

 そしてゲーム自体が俺が現実とハイブリッドさせたことで存在が消えてしまったのだから、それこそ会うことはないだろう……と、思い込んでいた。 


 だから俺はユキの世界よりもシフトを減らしつつも時折バイトに入るゲームショップキドで”新発売”のゲームのパッケージを手に取った時。

 戦慄が走った、我が目を疑った、背筋が凍った。

 なにせそのゲームのタイトルは――


『タイトル Ruriiro Days2 ~鮮血の日々と静寂の碧~』


 それは俺の手元に、また偶然やってきてしまった。

 瑠璃色なのに碧なのとはこれいかに、鮮血の日々とか物騒すぎるだろ……というツッコミどころはおいておくとしても。


 これは始業式の昼に皆と別れ、そのままバイト先にやってきた夕方の頃のことである。



四月七日



 昨日よりも朝早くに起きて備える……が、流石に今日は誰も外には待っていないようだった。

 

「じゃあゆっくり支度するか――」


 と思い始めたその時、引っ越し作業が大体終わった隣の家の前にガラガラっとキャリーバッグを転がして歩いてくる一人の女子が見えた――


「…………!?」


 俺はパジャマなのを気にも留めず家を飛び出していた。

 いやまさかそんな、と自分の目を疑った。

 だから俺はちゃんと確認しなければならなかったのだ。

 パジャマのままにサンダルを履き、玄関扉も施錠せず飛び出して――



「あら、まだ生きていたのね――ユウジ」



 そこには――


「サクラ……?」

「私の名前を間違いようがないと思うのだけど、それで――ユウジ、二年ぶりの告白の答えを伝えるわ」


 そしてサクラは、俺に衝撃をもたらすのだ。

 


「私はあなたと付き合ってあげてもいいけれど?」



 ようやく訪れた平穏に桜の花をまとわせて――春の嵐がやってくる。




クソゲヱリスタート! コンテニュー?


なんで八年以上前の自分はこの続編なんて約束してしまったのだろう……。

いやほんと、このリミックス!が二年ぐらいで書き終わると思っていたんですもの。


そりゃ無理でしょうよ。


終わりは決めていました、ヒロイン構成も決まっていました、ある程度のヒロインにおける主題も決まっていました。

ということで八年前ぐらいに考えていたクソゲヱリミックス!の構想が全部形に出来ました、いやあああああ終わったああああああああ!

生まれた日から読み始めた読者がいたら今頃小学生ですよ……あ、意味わかんない例えでしたね。


そして八年も書いていると、序盤の出来の悪さに目が当てられないということでもありまして。

ああ、やめて! 終盤はきっとそこそこマシな文章なんですう! ……内容の良し悪しはともあれ。

割とこの八年の間に色々あって、書いても書いても終わらないものだから心が折れかけていましたがなんとか終わりました!


そして、この引き的にも続編を書くはずです。

書けるといいな……いつか。

ヒロインは決まっていますがシナリオの構想はゼロスタートです、もう引き出しがないんですけど。

それでもいつかきっと書くはずです、それまでは――


とりあえずは、このクソゲヱリミックス!自体は完結です。

長い間お付き合いくださりありがとうございました。

また何か縁があればよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ