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@ クソゲヱリミックス! @ [√6連載中]  作者: キラワケ
第九章 G.O.D.<出会い>
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第200話 √2-5 G.O.D.

セーフ?


「ごめんね、ユウくんっ!」


 俺が居間でくつろいでいると、帰って来たばかりであろう姉貴が突然に謝って来た。

 ……いや突然ではないか、俺が姉貴も仕掛け人として含まれるであろう謎の集団に襲われた。

 そりゃあ、低予算なだけに戦闘シーンが一枚絵とかで済ま――って関係ないか。


「姉貴は何に対して謝ってるわけ?」

「それは……あの」

「あの、どの?」

「……ユウくんを襲ったこと、です」


 やっぱりか。てーことは生徒会で間違ってないのかもな、あの襲撃してきたメンバーも。

 そう考えるとすげえな、あの戦闘力と統率力のある女子。バトルモノの学園生徒会にありがちだけれども、それを現実で見ると――結構アレだな。


「あ、性的な意味じゃないよ」

「そんなことが有ったら大問題だ!」


 反省してないだろ……姉貴。

 どこの世界にそんな弁解をする姉貴がいる……って、ここか! もう伏線と言うべき片鱗は今まで見せらてたからな。

 なんか幼少期には「お兄ちゃんと子供つくるのー」とかやっべえ発言残してるし……なるべくしてなったということか。


「で、なんで襲ったの?」

「それは……ユウくんに生徒会を手伝ってほしかったから――いい訳にならないよね! ごめんっ」


 そういうことか、生徒会で結構学校に残ってたからな……少なからず、いや姉貴には家事も任せて結構な負担が強いられていたのだろう。

 今まで散々迷惑をかけてきた。弁当も殆ど作って貰ってたし、絶品姉貴料理がたまらず朝晩任っきり――母はずっと働きづめで帰らないから、家事は姉貴主導だし。

 それだけでも姉貴にとっては負担なのに中学二年最後に、俺は姉貴に――

 

「そうか、分かった」


 だから生徒会を手伝ってほしい――ある種、タ・ス・ケ・テのサインだった訳だ。

 それならば、俺もいつまでも呆けているわけにはいかない。どれだけ姉貴の肩の荷を下ろせるかは分からないけども!


「……ユウくん?」

「分かったよ、姉貴」

「え、それなら――」


「俺、家事頑張るよ」


「……え?」

 

 俺に出来るのはそれぐらい、せめての手助け。

 そうだよな。姉貴の日常生活で負担になっているのは家事もあるはず。だから、少しでも姉貴の仕事を軽減出来れば――


「えーと、そういうことじゃなくてね……私はユウくんと一緒に――」

「わかってる、わかってる。姉貴をこれからは家事で手助けして行くから!」

「あうっ」

「心配するなよ。姉貴には及ばないけど料理、少しなら出来るからさ」


 少し心得はあるけども、料理のレパートリー増やす為に料理本片手に勉強してみるぜ!


「はうっ、ユウくんの手料理……あっ、でもユウくんとの生徒会……うーん!?」

「姉貴も少しは休む時間必要だからさ」


 仮にも学生。姉貴の成績はかなり良く、それも日々の賜物だと知っている。だからこそ、少しでも自分の時間が出来るように!


「あの、ユウくん?」

「ん?」

「生徒会に入る気は――」

「ないぞ?」

「がーん」

「いやーだってさ」


「襲ってくるような人たちだぜ?」


「あうっ!」


 姉貴には悪いけども……いや、それはない。あんな物騒な方々とはあまり知り合いたくないです、はい。

 姉貴もその中ではまともで……それでいてきっと乗り気じゃなかったのだろう、きっとそうに違いない。

 姉貴を操った生徒会許すまじ、そんなところ誰が入るか! それに、さ――


「なんか、先見えてるよねー? 人員少ないからってコキ使われて」

「あううっ!」

「ネタキャラ化とした揚句、上級生の横暴で日常生活が大分拘束される気がするんだよな」

「……ごめん、ユウくん。お料理楽しみにしてるね」

「おう、頑張るぜ!」


打ち負かしちゃったよこの人。あのミナを問い詰めて追い詰めちゃいましたよ。

えー、これで本当に生徒会関わり無くなりそうですね……トドメを刺しましたね。


そんなこんなで時は過ぎて、そしてあのイベントでユウジと彼女はついに出会います。

もう分かりましたよね? そうです、日にちは飛んでマサヒロ主催の春の肝試し大会へ――

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