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@ クソゲヱリミックス! @ [√6連載中]  作者: キラワケ
第十九章 私の兄がこんなにかっこいいわけない。 ーわたあにー
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第624話 √d-3 わたあに。 『ナレ視点』『一〇年四月』

 どうもナレーションのナレーターであり嵩鳥マナカです。

 …………自分のヒロインルートが終わってもナレーション仕事はあるんです、なんとも複雑な気分ですね。

 おっとあくまで私は”ナレーター”ですから、嵩鳥マナカという個性に関しては消しておきましょう――




 下之ミユ。

 ユウジ君……ごほん、ユウジの実妹にして数か月産まれ違いという彼らは歳の非常に近い兄妹でした。

 数か月違いにして、更にユウジはというと早生まれでミユは遅生まれ……ギリギリ学校でもこれまでは同じ学年だったのです。

 双子でもないのに、同じ姓を名乗る兄と妹が同じクラスに居るという珍しいものでした。


 ギリギリ田舎な藍浜町には中学も高校も一つだけで、両方とも藍浜中学・藍浜高校と名乗るものです。

 もちろんクラスの数も少なく、よくありがちな”兄妹のクラスを別々にする”ということがこれまでのクラスでは行われまでんでした。

 ということはユウジとミユはずっと同じクラスであり、同時に家も学校も同じ時間を共にすることが多かったのです。


 その兄妹に幼馴染の上野桜、そこにユウジの姉であるミナも加わった四人。

 それが彼らのグループでした、おそらくは誰も入る隙間のないような――家族の固い絆と、馴染みの友情と、一人の男の子に好意の集まる関係だったのです。

 おそらくは中学卒業も、高校卒業後も傍から見れば続いて行きそうな安定した関係だっただけに――中学二年の最後に訪れた唐突な破綻には知る人は誰しも驚いたのです。

 

 唯一歳が上で、生徒会で多忙気味なミナはそんな彼女たちの変化に気付くのが遅すぎました。

 気づいた時にはミユも桜もいなくなって、ユウジ一人になっていたのですから。


 ではどうしてそうなったのでしょう? 

 実のところ私は知っているのです、私には見えていたのです――些細なすれ違いが、ここまでこじれてしまうまでに至った理由を。

 でもそれは今の私の口から話すことではありません、これからユウジとミユを見守りながらひも解いていきましょう。


 ……と、種明かしをしたいところですがまずは別のお話を。



<深夜〇時>

  


 てっぺんでち……ハッ私はなにを。

 ともかく舞台は暗い部屋です、そうミユの引きこもっている部屋です。

 そうして時間は深夜〇時を回りました。


「あっ、魔法少女育成計画なんてもういいですから観ないと」


 彼女の一日は深夜アニメを見ることから始まります……深夜〇時のこのタイミングから一日が始まるということはおいておきます。

 艦●れの時報みたいなものです、はい。


『※二〇一〇年当時放送されていた深夜アニメとは多少異なります』


 ユミジからの注釈が入りましたがそういうことです、深く突っ込んではいけません。



<二時半>



 そして深夜アニメが終わる二時半……私録画派だったんですけど、こんなに遅いんですね。


『※某VHF放送局のアニメス●リッツ枠は三時半開始でしたから全然早い方です』

「……さっきから何言ってるのユミジ」


 ユミジからの注釈――すみませんというかそのアニメ枠二〇〇八年で終わってます、微妙に伝わりづらいこと言わないでください。

 ……寄り道しすぎなので軌道修正をして!

 ともかく深夜アニメを見終わるとミユはどうするかというと――


「お風呂あっためてこよっと」


 そう、今からお風呂なのです。

 風呂を温め直して三〇分……。



<三時>



 入浴タイムです。

 替えの下着と洗濯済みの部屋着を持って深夜皆が寝静まった頃を見計らってお風呂に入るのです。

 いくら風呂が一階にあったとしても深夜のお風呂、あまり音をたてないようコッソリと服を脱ぎお風呂に入ります。


「はぁ……生き返る」


 体を洗ったのちに湯船に浸かるミユ。

 発育はわた……嵩鳥マナカさんよりは悪いようですね、いわゆる貧<規制>



<三時半>



「ふぅ……じゃあ寝ようかな」


 暗い部屋の中ですがいくらかそこまでゴミ屋敷と化していないミユの部屋の奥にあるベッドに寝転がってタオルケットを被ります。

 そうしてミユの一日は終わるのです……めでたしめでたし。


『まだ終わりませんよ』

「うるさいよユミジ」


 ……ナレーションにツッコミ入れるのやめてくれませんかね、確かにボケましたけれど。

 


<九時>


 

 目覚ましのアラームが鳴り、ミユが起床します。


「……あと一日寝かせて」


 睡眠中毒ですかあなたは。


『下之ユウジの学校風景は見なくていいんですか』

「……起きるぅ」


 そうして寝ぼけ眼でベッドから起き上がると、いつものパソコンの定位置まで来ると手近なダンボールから栄養ドリンクを取り出し一気飲みします。


「今日も一日がんばるぞい!」

『しかし何故引きこもりが栄養ドリンクを……?』

「なんだァ? てめえ……」


 ひきこもりが栄養ドリンク飲んでがんばるぞいとか……いえもうなんでもありません。

 そうして彼女に日課の「お兄ちゃん観察タイム」が始まりを迎えるのです。


『お兄ちゃん観察日記』

「は、はぁ!? 違うから! 私はユウ兄が女の子にセクハラしないか見てるだけだし!」


 私のナレーション台詞拾って煽るユミジ……ずいぶん人間らしくなりましたね。

 そうしてミナの作った朝食を食べながらミユはユウジのリアルタイム学校風景を見始めるのです――



<十時前後>



「んー、○○先生が言ってることいまいち分かんないな」 

『ここは――こういう意味です』

「なるほどー、ありがとユミジ」

『いえいえ』


 意外にもミユ、ユウジと同じ授業を受けているつもりになって問題を解いたりノートを書いたりしているみたいです。

 勉強……してるんですね。

 こういうのも難ですけれど、勉強したくなくて引きこもっているわけではないですもんね。


「頭疲れたー、ギャルゲーしていい?」

『ダメです』


 ……ミユの場合家の誘惑の多さは勉強に不向きだとは思いますが。



<十二時過ぎ>



「お昼ご飯にしようかな」


 ……画面上に映るユウジの昼休みとリンクさせる気合の入れっぷりです。 

 なんでしょうこのブラコン、もうどうでもいいのでさっさとヨ●ガってしまえばいいのに。

 

『ところでミユ、ヨス●ノソラについてどう思いますか?』

「ぶっ……!?」


 食べていたレンジご飯(レトルトご飯と冷凍おかず)を噴き出しそうになるのをミユは抑えます。

 

「い、いきなりなんてこと聞くの」

『単純に思ったのです。あの作品について』


 ……割とユミジってS気質がある気がします。


「それは……あの清涼感ある風景と、閉塞感ある田舎の情緒が――」

『そんなそこらへんのアニメレビュアーの答えなんて聞いていません。ずばり、妹と兄がチョメチョメするのは是か非か』

「は、はぁーっ!? ないないないない! 良作だし、確かにいい関係だとは思ったけど、リアルでとか絶対ありえないし!」

『別にリアルの現実の下之ユウジのことは話していませんが、良く分かりましたありがとうございます』

「ぐ、ぐぬぬ……」


 人工AIも割と暇つぶしとかしたりしてるんでしょうか、こうミユをからかって遊んでいるところ見るに。



<十六時過ぎ>



「そろそろユウ兄帰ってくる頃かな」


 なんて、普通に言っていれば兄を心待ちにする少し可愛らしい妹ですが。

 つい数分前まで監視してましたからね……もう一緒に学校行って帰ってくればいいのに。

   

「さて昼寝しようかな」


 昼……? もう夕方ですが昼ですか、そうですか……。

 自由ですね……羨ましい限りです。



<十九時>



「夕飯の時間だー」


 食べて遊んで寝る……嗚呼、なんて自堕落にして退廃的な生活でしょう。

 ……羨まし過ぎて吐きそうです。



<二十時>


 

「さて……ちょっと運動しようかな」


 確かに思ってはいたのです、食べて寝てばかりではいくら女子だろうとブクブク太ってしまうと。

 しかしミユは細身を維持している、というよりも全体的に貧し<規制>

 なんだ、運動する為に外に出ているのなら引きこもりではないではありませんか。


「ホニルートのログ見ながらワン●ーコアしよ」 


 この人、絶対に外に出ないつもりだ……!

 あの倒れるだけで腹筋が鍛えられるとかいうテレビ通販で売っていそうなダイエット器具ですが……その効果はいかに(作者未経験なので不明)。


「ふぅ……あとはヨガっと」


 ……徹底的に外に出ない運動で、体型を維持しているのは凄いかもしれませんね(呆れ半分)。 



<二十二時>



「…………」


 そしてネットサーフィン、動画を見たり検索してみたり……自由ですねえ。



<〇時>



「あ、この吹奏楽部には問題がある! 始まった」



 以下ループ……。

 というのがミユの平日の一日だそうです、羨ましいですねほんと!

  


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