第474話 √+1-3 彼らはこうして繋がっている。
二〇%$年&¥月Ω%日 某所。
「画面でも見た通りでもあるし、実際に調べてみるとバグが相当なレベルだったな」
「私の情報はお役にたちましたか?」
「ああ、助かったよ△△。正確な情報把握は流石だ」
「ありがとうございます」
男が眼鏡をかけた女Bを褒めていた。その時、
「まさか――攻略済みヒロインに限ってかつてのルートシナリオの記憶が残留する現象が現れるなんてね」
女Aが会話に割りこんで、そう話す。更に女Aが続ける。
「キャラクターNo.2は泳がせてどんな行動を起こすか試験続行中だったけど、キャラクターNo.1にNo.3にNo.aまでになると異常事態だよ」
「シナリオに影響が出ているレベルでしたからね、本来のNo.bは多数の女性から好意を受けるものではありませんでしたから」
「ハーレム主人公化してたもんねー」
「……主人公格のプレイヤーNo.01の心情にも大きな影響を与えていた、人物Mについても早急に手を打たなければならなかったな」
「地道に一つずつ修正しても良かったんだけど、プレイヤーとキャラクターの一部が矛盾点に対して疑問を覚えるかもしれなかったし」
「シナリオのタイミングもここが適切かと思います。これでプレイヤーの行動の鈍さの主要因である後ろめたさが解消されるのですから」
「まあ、今回のシナリオは実験的で穴も多かったってことだな。今後はこのようなことがないようにしっかりと作り込まんとな」
「そうですね」
「だねー」
「これでプレイヤーには――の事実だけが残って、問題ないようにも思うが」
「うーん……〇〇、個人的にはちょっと不安要素があるんだけど」
「××、何か思当たる節でもあるのか?」
「……やっぱりなんでもないかも、うん気にしないで!」
「ならいいんだが」
「それでは監視に戻りましょうか――」
ここはとある場所のとある時での会話。
そしてとある世界の書き換えが大幅に行われた出来事の話。