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@ クソゲヱリミックス! @ [√6連載中]  作者: キラワケ
第十四章 神楽坂ミナの暴走!
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第459話 √b-43 神楽坂ミナの暴走!



 時はここに来て進む速度を早めた。

 訪れたのは体育祭当日、そして今は体育祭実況の合間を縫っての出場、ま隣にはミナの姿。


「勝つよー、ユウくん!」

「ああ」


 エアガンの空砲共に始まる二人三脚、二人の息はそれはもうピッタリだった。



* *



 六月十四日



 体育祭の後はプール開きに秋の文化祭下準備など超多忙ではないが、それなりに仕事はある。

 まず第一陣のプール開きは生徒会役員と運動部合同による総力戦でプール掃除となった。


「どうだユウジ! このスク水に白シャツの組み合わせはっ!」

「そそるね」

「だろー! あわよくばニーソを履ければ良かったんだがなぁ!」

「まあ汚れるからやめた方がいいわな」

 

 親指を突き立てて感動の意を示す、短パンをはかないことで白シャツとのスク水の境界線が実に蠱惑的ですばらしいの一言、一〇〇点。

 ユイのショートヘアーと持ち前のスタイルの良さが功を奏して活発なスポーツ少女のような体を現し、健康的なエロスに満ちている。


「マイとかこういう掃除って苦手?」

「いえ、結構好きですよ。頑固な汚れを蹴落とした時の快感はたまらないです」


 文字通り足でスポンジを踏み、それを動かしてプール底面の汚れを落とし。空いた手でブラシをかまえて別の面を、と五体総力戦のようだった。

 行儀が悪いようにも見えてしまうが、実際汚れ落ちは体重がかけられていることもあって良好。彼女は掃除好きのようだった。


「や、やっぱり私も! 私だけ汚れないというのはっ」

「クランナは用具受け渡しで助かってるから、大丈夫だって」


 彼女かなり強がっており、実際にこの最初のプールの惨状を見た際には顔が青ざめていた。そこには深い絶望の色があったのを俺は忘れない。

 今も語気が弱く、挙げた手は微妙に震えている。


「ですが……」

「補給要員がいないと俺たちが困る、クランナには役だって欲しいところなんだけども」

「ぐ……わかりました」


 見る限りなお嬢様な彼女を参戦させることは良心が咎める、現に俺以外がクランナの役職に付いて異を唱えることもなかった。

 その補給要員の責任感に燃えているのか彼女はこまこまと走り回っていた、真面目な人だ。


「あははー、つるつるだー」

「アスちゃんそんなに走ったら――あ」


 会長は遊んでこそいるものの、一応清掃に参加している。でコケなう。


「仕方ないわねアスちゃんは」

「えへへー」

「後でシャワーで流しましょう、私の手によって」

「え」


 さりげない百合要素……はいいとして、俺はブラシでゴシゴシと床をこする。


「クランナ、洗剤くれー」

「は、はいっ」


 俺がプール縁まで駆け寄って洗剤を受け取った。


「洗剤今欲しいヤツ、挙手」

「はい」「はーい」「俺んとこにもくれ!」「……いくらだ?」


 挙手した運動部やらのところへと滑らない程度に駆けて、指定されたところにブチまけたりスポンジにかけたりとしてから俺の持ち場所へと戻る。

 しばらくして殆ど汚れが落ちた、やはり体力のある運動部員の協力でかなりに捗った。


「クランナ、ホースの準備出来てるかー?」

「はいー、五つ準備出来ましたので取りに来てくださいー」


 俺と他運動部四人がそれを受け取って四方に散った。


「皆、準備はいいかー」

「いいよー」「いいぞ」「どんとこーい」「どぞー」

「ということで、クランナ頼むー」

「はいーっ!」


 そうして順次勢いよく水がホースの口から放たれ始める。



 三十秒後サービス展開!



* *



 だが、描写はナシだ!

 ユイのシャツが透けて健康的エロス度が二三〇ほど上昇したほかマイの体操服が透けて――おっとここからはBDを買ってからのお楽しみだ。

 

 プール開きと相成り、スク水天国に内心歓喜し、延々と至福を感じていたいところだが、迫るのは学生の本分である一学期期末テストである。

 もともとテストに強くない俺は結構事前に試験勉強をしなければらない。生徒会副会長の面目的にも残念なな点数は取れないことも確かだった。

 そこで放課後に勉強会を行うことを提案し、いつものメンバーは全員参加の意向を示した。

 役員権限で非常にスムーズに教室に教師も応じてくれた為にとんとん拍子に明日には始まることとなった。


「ユウくん、ここはこうだってー」

「ユウジ様消しゴムが落ちましたよ」

「ユウジー、鉛筆を貸してくれぃ!」

「ユウジ、借りてた辞書置いておくね」

「オルリス、分かる?」

「ええと……ここはどうすればいいんですの?」

「あ、久しぶりに喋れたぞ! この高橋マサヒロが――」


 などとカオスになりつつも勉強会が行われていた。





「あれ、ユウジ一人?」

「おう、そうみたいだ」


 放課後の教室に俺とユキの二人だけ。

 そうして二人きりの勉強会が始まったのだった。

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