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@ クソゲヱリミックス! @ [√6連載中]  作者: キラワケ
第十四章 神楽坂ミナの暴走!
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第426話 √b-11 神楽坂ミナの暴走!

 今日の授業終了。

 現状生徒会に誘えた上に入ってくれることを表明したのは姫城とユイ。

 もう一人二人欲しいところだが……贅沢は言えないか。

 個人的にユキに入って欲しいけども、誘ってみようとは思うのだが六時限目内に誘うことは叶わなかった。


 よし、放課後の担任が来るまでの間に誘おう。


「よーし、お前ら座れ」


 まさかの担任二秒到着であった。これアレか? 担任の担当教科の授業がないから授業終了まで廊下で待ってたパターンか!?

 担任すげえやる気ないのはわかるけども、どれだけ早く帰りたいんだよ!

 これは放課後生徒会に行く前にユキに切り出すしかないな――





「よし、終わった。あのさユキ――」

「ごめん皆! 今日S&○の調味料の特売だから先に帰るねっ――!」


 まさかのユキ即下校だった。

 そして下校理由が調味料の特売……あのユキさんや、調味料はそうそう売り切れないかと思いますよ。


「ユウくん生徒会だっけ? 大変だねー、じゃっお先にっ、頑張ってー」


 そう言ってミナもカバンを持って帰っていった。

 ……まあミナの今の発言からも生徒会そのものに興味ないみたいだ。誘わなくて正解だろう。


「それではユウジ様」

「それじゃユウジ」

「おう、早速来るんか?」

「もちろんです! ユウジ様との生徒会に期待で胸が張り裂けそうです」

「家にいるホニさんとキロリとイチャイチャするのもいい……いいが……こっちはハーレム! だからぬっ」


 ということらしい。

 そうして三人カバンを提げて生徒会へと歩を進めた――





 進めようとしたところ。


「し、下之君っ!」


 なぜか教室の前にはクランナが待っていた。


「お、クランナか。どした? 今日は多分帰りが遅くな――」

「生徒会で、ですか?」

「ああ」

「そうですか……あ、あのちょっと来てくださいっ」


 俺はなぜか突然にクランナに手を引かれた。

 

「ちょちょ、一応これから生徒会に行かなきゃいけないし時間が――」

「すぐ終わりますから!」


 クランナがそこまで訴えてくるので「スマン、ちょっと待っててくれ」と姫城とユイに促した。

 ……姫城が不審げに俺を見ていたのと、ユイが口をにんまりとさせてこちらを見てたのが気になったがさっさと用事を済ませてしまおうと引かれるままに着いて行った。





「で、ここか……」


 そう、ここはかつての姫城からの殺害未遂及び俺の説得が行われた半地下の倉庫手前の踊り場である。


「それで、なんだっけ?」

「そ、その……ユウジにお話したいことがあってですね」


 ちなみにクランナは家にいる時は心を少しは許しているのか、俺のことを学校とはちがって名前かつ呼び捨てで呼んでいる。


「おう」

「あ、の……ですね。ユウジは生徒会に入っているのですよね?」

「ああ、そうだけど? 言ってなかったっけ?」

「今日初耳でした」


 ありゃ、そうだっけ? あー、確かに生徒会の日は毎回家に帰るの遅れるとだけしかいってなかったな。


「それで生徒会がどうかした? あ、夕飯がそれで遅れてるんだよなスマン」


 姉貴が居た頃も生徒会のせいで夕飯が遅れることが多々あった。

 その遅れる理由が気にならないわけがないよな、考えたら。


「そ、そうじゃないですわ! 私は……えと」


 なぜ言い淀んでるんだろうか? 早く生徒会にいかないとチサさんに何か言われる気がする。



「せ、生徒会に入りたいんですわっ!」



 勇気を振り絞って言ってみたかのようなニュアンスで彼女はそう言ったのだった。

 まあ散々もったいぶられたにしては拍子抜けなんだが――


「入りたいのか?」

「はいっ! この国に来て、この国の学校に入ったならば、生徒を学校をよく知れる立場である生徒会に入ってみたいと思っていたのです!」


 うわあ、眩しいよ。ここまで真面目に生徒会志望されることがろうとは、というかクランナ入ったら生徒会で一番純粋に真面目じゃね?



「じゃ、入る? 今日から出来るけど」



 と、俺は思うそのままのことを言った。実際こういう真面目なクランナみたいな人材も必要だ。


「え……え、そんなあっさりいいんですの? それにユウジがそれを決めていいんですの?」

「あー、うんまあ。いろいろあって副会長になったし」

「ユウジが副会長ですの!?」

「一年生だけど、って言うツッコミはわかるけどナシで。で、副会長権限によって推薦できるって寸法」

「す、推薦……ですが! 役員試験のようなものもないんですの!?」

「クランナみたいな真面目なヤツが入ってくれるなら、こっちは万々歳だ。生徒会独特のルールみたいのも俺がチサさんに教えられたようにクランナに追々教えていけばいいしな」

「……あ、ありがとうございますっ!」


 思いっきり頭を下げられたので「いやいやかしこまりすぎだから!」というのだが「このご恩は忘れませんからっ」と尊敬の眼差しで言われた。

 うわ、眩しくて目潰れるわ。


 ちなみにこの時後ろでシャッター音が聞こえたのだけども……いや、特に意味はないと思いたい。 

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