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@ クソゲヱリミックス! @ [√6連載中]  作者: キラワケ
第十四章    ミナの暴走!
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第416話 √b-2

無攻略状態なのにこの愛されよう! (ただのラノベ・ギャルゲ主人公の)あなた(達)とは違うんです!

 どうも、俺ことユウジだ。

 まあ……なんだ。この春から同居人が一挙に増えた。


 ユイに始まり桐に、ホニさん、で四月三日には外国人二人も同居も決定しなんという下宿状態。

 外国人二人ことクランナとアイシアは、どうせ母さんが安請け合いで引き受けたりしたんだろうなあ、と容易に想像できる。

 俺、姉貴、ミユ、母さんだけだったって言うのに……相も変わらず俺の孤高男子状態は変化なし、それどころか女子率は上がる一方。

 それも皆美女&光る原石な美少女ばかりってのが、またなんとも。


「(…………これでも俺は男なんだけどな)」


 外国人二人が引っ越してきたこのタイミングで言うのはアレすぎるんだけど……まあ、性欲だってないわけじゃない。

 だから女子勢の時折俺を気にも留めない行動でドキリムラっとすることもあるということで。

 いやだからなんだって……話なんだけども。まあ言えることは一つ―― 


「(それでもそれぞれ地雷多すぎて手を出すとか無理だろよ!)」


 家族は当たり前としてもユイとか同い年でついさっきから義妹とかどういうことだよ!? いやまあユイは別にいいんだけども。

 桐とかなぜか迫っては来るけど、そもそもアウトってレベルじゃないし俺も本能的にお断りしたいし。

 ホニさんとか……天使すぎて手を出したら一生罪悪感に苛まれること確定だし。

 外国人二人とかは見えてる地雷すぎるし!


 …………そういうわけで、一応盛んなはずの男子高校生の一人である俺は抑圧を受けていましたとさ。

 もちろんそれは今に始まったことではなく――てか姉貴とか無防備すぎて困るんだが!

 タオル姿で平然と過ごしている時もいくらかあるし、下着姿で俺の前に出てくることもある。

 平気で腕に抱き着いてくるから腕に……その、な?


「(……だから性癖歪んだのか)」


 俺は異様にスクール水着が好きだった――今俺の秘蔵のエロ本が発見されたらスク水祭。

 露出も少なく適度に安心感のある水着だからか、それでも色っぽいって言ったら本質的になかなかのものだし。

 好きだからと言っても中学校の水泳授業でマジマジと……見ないようにはしたけども。もちろん自分が着たいとかではなく――


「(ただ単に女性の綺麗な体を見たいんだろうな)」


 スク水は地味な印象を受けるけども着る人によってそのアドバンテージは飛躍的に増加する。モロにスタイルが出るのだ、胸も腰も、全体的なプロポーションもだ。

 それも合法的に見れるというのがツボなのかもしれない――っていきなり俺は何を語っているのだろうか。

 てか途中から性癖暴露してたのはなんでなんだろうな、ああ俺が今動揺してるからか。



「ということでユーさん、しましょう?」



 外国人二人のホームステイ当日の夜。

 俺は一人の――銀髪美女に襲われていた。


「……な、何を?」


 まあ、その意味合いも俺の自語りからわかるだろうけども。



「性的なことです」



 それも月明かりに映える紺色のスクール水着姿。

 ああ……もう色々な意味で死にそうだ。



* *



「――ユウジさんに危機の予感」


 なんか前とは違うけど……何か嫌な予感がする!



* *



「――エロの予感!」


 アタシのエロレーダーが反応した。

 パソコンやってる場合じゃぬえっ!



* *



「――ほほう、そう来るか銀色未来」


 ユウジの部屋を盗撮していたら、こういう展開になるとはのう。

 

「しかしわしの男が目の前で食われるのはシャクじゃな」


 しかし銀色未来は何をしようとしてるのじゃ。

 この行動に何か意図はあるのか……?



* *



「――何か嫌な感じですわ」


 引っ越して当日ですけれど……なんでしょうか。


「少し様子を見ましょうか」


 というか、あの方の顔を見ると必要以上に緊張してしまうのは……なぜなのでしょう。

 呼び捨てで良いと言ってくれた時、何故か私は――アイシアが名前で呼ばれるのが分かった途端に、誰にも呼ばすつもりのなかった自分の名前で呼んでほしいと……ほんの少し思ってしまったのです。


「下之ユウジ……ですか」


 ……あ、あれ? なんだかこの名前の響き、どこか懐かしいような気がしますわ。今日初めてお会いしたばかりですのに。

 とりあえず部屋を出てみましょう、どうやら部屋の外が騒がしいですし――



* *



『――下之ユウジが襲われてますね』

「えぇっ!? ど、どういうこと!?」


 パソコンでギャルゲーをしていたら突然ユミジがそんなことを言った。


「え、前みたいに黒服とか――」

『性的な意味です』

「――ユミジ、映像つなげて」

『あ、はい』


 私の……ユウ兄と勝手に……え、エッチなことなんてダメ!


『……それでも部屋から出ませんか』

「うん……それは無理」

『下之ユウジが倒れた時はお見舞いに行ったのに?』

「そ、それは……ユウ兄が忘れるって分かってたから、行っただけで」

 

 もう私は出れないよ……でもユウ兄がほかの女の子とそういう関係になるのは――いやだな。

 ワガママなんだけど、嫌。でも、私が出るのも時間が経ちすぎちゃったったんだよ。



* *



「…………はぁ」


 私はアルバムを見ていました。

 それは可愛い弟の成長を写した写真たち。


「昔は……私とミユちゃんとサクラちゃんだけだったのにね」


 ユウくんの周りには……女の子が増えていく。


「…………っ」


 胸がきゅっと痛くなる。

 ああ、私がサクラちゃんだったら――

 ああ、なんで私は――



 お姉ちゃんなんだろう。

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