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@ クソゲヱリミックス! @ [√6連載中]  作者: キラワケ
第十三章 気になる彼女は○○○で×××で。
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第383話 √3-35 気になる彼女は○○○で×××で。

一人でも不幸なまま終わるヒロインのいる作品はもうこりごりだ!(いやぶっちゃけ好物だけど)

だからぼかぁ皆を幸せにするぜ!

 まあ、そんな訳で姉貴とクランナ二人が生徒会室に残るのだけども俺とユイは帰路に就く訳で。

 やっぱり、言葉選びは大切なのな。 


「なんだユウジその微妙な顔は、本を何冊も一緒に買ったのに輪ゴム留めただけで店員が渡して来た本屋のレジ前に立つサラリーマンのような顔をしてるぞ」

「ビニール頂けますか?」

「その返しが出来るならばユウジの傷は浅いな」

「昨日揉んだ浅漬けぐらいだな」

「ご飯が恋しいぬ……と無理やり繋げてみたがぬ、弁当関連だろう?」

「ああ、月○冠は取られちまったよ」

「ベ○・トーじゃねえよ、タイムリーなアニメネタ出すとにわか扱いされるから止めた方が良いぞい。なにか『あなたのお弁当美味しいけど、好みじゃないの』と弁当でフラれたのか」

「べ、別に告白してねーし。好きでもねーし、嫌いでもねーし、そんな葛藤がエヴリシング」

「……まあ、どうせ弁当作ってるのがユウジってバレたんだろ」

「早押しバリの察し力に俺は動揺を隠せない、このユイという生物は常に人の心を覗ける力があるというのだろうか、否神なのかもしれない」

「うん、ラノベ口調になってるあたり動揺してるのね。そして崇めよ」

「飯食ってる場合じゃねえ! ははぁー、ユイ様ありがたやー」

「くるしゅうない」

「ははぁー、素顔のユイ思いだすだけで可愛すぎるわ。まさに野に咲く名の知らない花のようにダークホースのキュートさ」

「こ、今度可愛いとか言ったら殴るぞ」

「キミかわいいねェー」

「……別の意味で殴るぞい」

「はいはい、コント小休止小休止」


 どうもお付き合いいただきあざーす。やっぱ照れユイかわいいな。


「まあね、ちょっとばかし言葉のセレクト誤ったかなあって」

「ほほお、再現キボンヌ」

「いやさ、俺が作ったのがクランナの身を案じてとは言えないじゃん」

「ふむふむ、言ったら嫌らしいな。私てきにはぁー、下心が見えるっていうかぁー」

「だから俺はこう言った訳だよ」

「ほうほう」

「クランナに弁当をつくって食べてほしかった、と」


 アメリカンジョークを言ったかのように、HAHAHAと笑いながらユイを見る。


「…………」


 でユイはというとガチ沈黙。これは焦る……はぐらかすか、うん。


「あちゃー。渾身のギャグ滑ったかー」

「いやギャグとかじゃなくてな、なあユウジ……それがギャグだって本気で言ってる?」

「ん? まあな、茶化したのはマズかった。クランナ相手だし」


 そう言うのだがユイはというと、


「はぁ~~~~~~~~」


 波線八個分ぐらいの溜息を盛大についたのだった。


「それ、姫城さんに言ってみたら? それだけで彼女決定するよ」

「ねーよ、ギャルゲーか!」

「ああ、お前の周りはギャルゲーだ! ユウジの周りに女の子が多いのも、アタシなんかが眼鏡取っただけで可愛いと言われる世界なんぞギャルゲーじゃなきゃなんだ!」

「いや、ユイはガチで可愛いだろう。なんで眼鏡してるんだよ、勿体ねーな」

「ユ、ユウジの眼は腐ってるに違いない!」

「ひでえ言われよう……でもそれなら俺のさっきの言葉なんて逆効果甚だしいじゃん」

「ぬ?」

「いやだから、俺クランナに滅茶苦茶嫌われてるだろ?」

「その前提がおかしい」

「おかしくないだろ、俺はクランナにセクハラしたんだぞ」

「おおう……エラく堂々とストレートに言い放ちましたね。でもユウジの周りの女の子でセクハラしてもらいたい女の子って結構居るんじゃない?」

「痴女か」

「ち、痴女ならアタシも入ってしまう……な、なあアタシはユウジにセクハラされたいのか?」

「落ちつこうな、茶でも飲むかい?」

「ありがと……ずず、冷えた麦茶うめえ」

「朝に氷突っ込んだとはいえ、未だに冷えてるとは……末恐ろしいぜ、マジックボトル(魔○瓶)」


 放課後帰路ティータイム。帰路長くね? なんて思った方、無粋。


「まあ、でもアタシから見るとクランナはもうそのことをそこまで考えてるようには見えんのだよう」

「そうか? 俺の呼び方”下”なんだけど」

「下僕とか下等生物のほうがよかった――私は」

「喧嘩か、買うぞ」

「いや私が呼ばれる側で」

「変態か、引くぞ」

「そしてアタシは押すのであった。これが恋の駆け引き」

「鯉の粗引き?」

「その間違え方は予想だにしなかった」


 クソコントなげーよと思った方、正論。


「まあアタシから言えることはそこまで自分の立ち位置を下に見る必要はないぞ」

「すると俺は”上”になるというのか……いや”上”だなんておこがましい”中”だな、うん」

「……うん、まあいいや。なるようになるってことさね」

「まあ、そりゃそうだな」


 もしも”ああ”言っていたらなんて出来る訳がないのだから。

 未来への道も、過去への道も分岐しているように見えてそれは一本なのだろう。

 これからどうなろうと、回避することはおそらくは出来ないのだろうしな。





「姉貴お帰りー」

「ただいまユウくん」


 帰宅してから三十分。俺が居間でくつろいでいると、姉貴が帰ってきた。


「姉貴さ、クランナと何か話してたのか?」

「あ……うん。えーとね、ユウくん」

「ん? 何かあったのか?」

「とりあえずごめんね」

「え、ん、はい? 何が?」

「えっとね……今は言えないの、ごめんね」

「良く分からないけども……お粗末様?」

「それは違うと思うよ、ユウくん」


 てか俺よ、大事な事言わないとダメだろうに。


「あのさ、俺姉貴に謝らないといけないことがあるんだよ」

「なに? ……ま、まさか子供が!?」

「何言ってるのかね、この姉は。いやさ、クランナにバレちゃったんだよ……弁当さ」

「あー……」

「色々協力してもらったのに、悪いっ」


 本当に色々手伝ってもらったのに申し訳ない。


「きっと大丈夫だよ?」

「え」

「だってユウくんだもん」


 ああ……全然根拠になってないっすよ、姉貴さん。

 それにしても明日が学校だったら色々ときまずかっただろうに……本当によかったよかった。

 終業式の日は生徒会無かったんだっけ、よっしゃユキ達と帰るぞぉー 


 ……ああ、でも夏休み期間中の生徒会どうしよ。

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