第352話 √3-4 気になる彼女は○○○で×××で。
完全にネタ尽きた。どうしようどうしよう
「ねえ、ユウジ。生徒会ってどんなことやってるの?」
「え?」
教室でテキトーにトークをしていると、ユキが突然にそんなことを聞いてきた。
生徒会ってどんなこと? 思い出してみると、まず真っ先に浮かんだのは――
「雑談……だな」
一応仕事で、今週の目標やら月間予定を決めたり、週番で一部備品の確認とかもしてるけども。
生徒会室では、と言うと大体そんな感じ。
「雑談!? え、それだけ!?」
「いやいや、他にも色々してるぞ? 学校もろもろとか行事の準備とか進行とか人生スゴロクゲームとか」
「あれ、最後の要素がすごい浮いてる気がするよ」
「って、言ってもありのままのこと話してるだけだからな。あとは弄ばれる」
「抽象的過ぎて、なんのことか分からないからユウジ!」
「俺が」
「ユウジが!?」
おっかしいな。ユキが傍目に見えるほど混乱してるぞ? 分かりやすく説明したはずだったんだがな。
何も間違ったことは言ってないし。
「えと……なんでユウジが弄ばれるの?」
考えたことなかったな。もはや入った直後というより、最初の拉致の時点で俺は弄ばれてるし。
そう、これはきっと、
「自然の摂理……?」
「もはやユウジが流れを作ってる!?」
「なんでだろうねえ?」
「疑問形にしたいのは私の方だと思うよ……えー、うーん、どういうことなの……」
ユキの疑問符は増えるばかりだった。流れるような展開で生徒会のおもちゃにされてたしな。
「ごめん、ユウジなにがなんだかわからない……」
「マジで?」
「マジで」
ユキは神妙そうにそう頷いた。あ、ありのままのことを話しただけというのに。
「あの、ユイ? 生徒会ってどんなことやってるの?」
「ユウジの言った通りだぬ」
「言った通りなの!? 雑談したり、人生スゴロクゲームしたり、ユウジが弄ばれてるの!?」
なんというピックアップ。
それじゃまるで――俺たちが仕事もせずに遊んでいるカオスな組織じゃないか。
「いや、それもないとは言えないぞい。しかしだ、他にも生徒の学校生活をサポート出来るように仕事もしているのだー、例えば今度の体育祭の前準備にアタシ達は奔走していたりー」
「そうなんだー。あ、体育祭も生徒会が管轄してるんだ」
「うぬ、体育祭実行委員なども一年二組のクラスから体育委員も兼ねた生徒が共に準備をしているけども、生徒会も結構に忙しいのだぁ」
「そっかー、なる。そういえば体育祭までは一か月切ってるけど、これから忙しくなったり?」
「だろう。一年組のアタシやユウジとかは、会長や副会長指示で準備の真っ只中ー。個別競技とかは月末ぐらいにアンケートとると思うからよろしくぬ」
「了解っ。競技って例えば――」
おお、ユイ説明上手なのなあ。文章にしたら語尾とか読むの面倒そうだけど。
しかし、体育祭のアンケートって遅いよなあ。即日決めるらしいが、月末って。
てかテストとかあるのに……休ませてくれないだろうか。
そういえば、あれから本当にクランナとは組んで行動している。
まあ、隣にいれば彼女のことだって少し分かって来る訳で――