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@ クソゲヱリミックス! @ [√6連載中]  作者: キラワケ
第十ニ章 O:オリジナルV:ビジュアルA:アフター
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第338話 √a-OVA3 だぶるらぶれたー

ユイアフター終わり! まだ書き足りてないけど自重。

 どうも、ユイだ!

 最近絶好調で、人気急上昇の各アニメのヒロインの同名にあやかって……なんのアニメをさすかって? 

 それは人それぞれのだと思うよ、うん。そういえばさ――


 ユウジと付き合い始めた。


 いや突き合いって、フェンシングじゃなくてね……剣道でも、画鋲でもなくて、交際ね。

 アタシもビックリした。まさかユウジから告白されるだなんて……てっきり露骨なユキさんラブだったからそっちかと。

 それでも、まさか……ねえ。こんな悪友ベスト百にも入らなそうなオタク女が、だよ?


 ……なんかネガティブになってるな。うん、矯正。 

 でも実はさ、アタシだってユウジに向けられる好意に気付いてないわけじゃなかったんだよ。

 ユキさんもマイさんも、ミナ姉もホニちゃんもキロリも。みーんなユウジ大好きだもんね。

 だから、少し罪悪感というか……申し訳ないというか。


 ま、まあそれでも私がユウジを手放したいとは思ってないからね!

 あくまで、アタシから奪いとって見せよ! 的な感じで、ね? それで、なんだけどな――

   

「……ラブレターだよなあ」


 登校してきて靴箱を開けたらびっくらこいた。そこには大量の手紙が、ユウジのファンクラブなんてあるもんだから呪いの手紙かと思ったら――うん、そういうわけだ。

 ちなみに開いて、しっかりと「好きです」なんて書かれているもんだからドッキリでもなければラブレターに間違いない。


「十通はあるよ……?」


 そういや、今アタシ眼鏡外してます。ユウジが外した方がいいって言うし、ちょっと頑張ってみる。

 それで数日経たぬ間にラブレター。


「(入れるところ間違ったんじゃないだろうか?)」


 ほら、好きなあの子の靴箱に入れようとしてたら、緊張して別の子の靴箱に入れちゃった☆

 が、以下無限のループ。お、手紙が入ってるってことはこの子が! と、ね。


「……ないな」


 どんな偶然だ! それに今時ラブレターとか前時代的だなあ!

 

「(まさか一周してきたとか……?)」


 ほら、最近ベー○レードとか再燃してるしさ。


「(そういやユウジも手紙持ってたな……)」


 まさか……アタシと同じラブレター――っ!

 ……え、ええとだな。一応彼女であるわけだし、ごほん。ユウジのことも知っておくべきだよな。

 うん、よし――



* *



「あれ、ユイが席立った」

「……なにかユイさんの机に散らばってますね」

「それよりも聞かなきゃ……って、ユウジの机?」

「ユウジ様の机の上にも何か……」

「行こう」

「行きましょう」



* *



 ユウジだ。

 そういえば、な。


 ユイと付き合い――


 え、もういい? てか今いいって言ったの誰?

 まあ、いいか。そんで俺の机の上には沢山の手紙が積まれている。それも靴箱から持ってきたものだ。


「(なんというか……慣れてきたな)」


 この手のものは大抵”呪いの手紙”だ。

 大体がユキファンクラブやマイファンクラブの邪念怨念が籠った手紙である。

 まあ、ユキや姫城と近くにいるわけで妬まれるのは仕方ない――二人は学園もで一、二位(以下略)

 そういうわけで、少々の罪悪感もあって手紙を一枚一枚読ませてもらっているのだが……今日はなにか別の空気を放つ手紙がいくつか混じっている。

 よくわからない企業の勧誘や、猫探してますとか、ポストと勘違い甚だしい手紙も入っているのだが――


「ラブ……レター?」


 なんか、下之ユウジ様へって書いてあるし――


「ユウジ!」

「うおっ」


 怒鳴りつけるかのようにユイが俺の名前を呼ぶもんだから驚いちまったよ。


「どうした? いきなり」

「ユウジ、一応聞くがアタシはユウジの彼女だよな?」


 …………え。


「い、いきなりなんだ!?」

「彼女だよな!?」


 なんか、迫力が段違いだぞ。

 怒ってるユイ怖い、素顔だと感情モロ見えで怖い……素直に答えてしまおう。


「あ、当たり前じゃねーか」

「そ、そうだよな……よかった」


 安堵し胸を撫で下ろすユイ。


「そんなこと聞いてどうしたんだ?」

「いや、な。ユウジがラブレター開いているように見えて……」

「ああ、そうっぽい」

「そうっぽ……ええ! 本当に?」

「らしいな」

「そう、なのか」

「……にわかに信じがたいが」

「え?」

「いや、俺がモテるわけないじゃん」

「いやいやいや! ユウジファンクラブって有ったじゃないの!」

「いやあ……どうせ俺のことからかってるだけだろ?」

「(中学校からユウジの行動把握してる連中がからかってる程度で済むわけねーだろ)」

「ん?」

「な、なんでもないー」

 

 なんかユイが眼鏡取って表情増えたのに、なぜか逆に読めなくなったぞ。

 ユイは何を思ってそんなこと――


「「ユイ(さん)っ!」」

「うおぅ!?」


 今度は学校の華二人が一斉にやってきた。俺の近くにいるユイ目がけて。


「ねえ、ユイ? そういえば前に言ってたよね」

「ユウジ様の家に住んでいる、と」


 げ。ユイはまたそんなこと――


「いや、ユキ、姫城あのな――」

「「今はユイ(さん)に聞いてるの(んです)!」」

「あ、はい」


 どうしよう、とーちゃん。今日は女の子が怖いです。 


「ええとだな……」


 ユイが躊躇ってる――


「(い・う・な)」

「(……………)」


 こっち見てねええええええええええええええええええ!


「す、住んでるぞ」


 素のユイで、恥ずかしがるように頬を染めて。


「……あぁ」

 

 俺は頭を抱える。その直前に見えたユキと姫城の顔はとにかくに固まっていて――


「「ええええええええええええええええええええええ」」 


 教室が沸いた。このクラスの聴覚性能って並みはずれてるよなあ。


「え、本当に? ユウジの家に?」

「うん。ユウジの母とアタシの父が再婚した」


「「ええええええええええええええええええええええ」」


 廊下が沸いた。


「え、あの、でも名字が変わってないですよ?」

「変えてないだけで、一緒に住んでる」


 学校が沸いた。

 すると駆け込むように愛坂がやってきて。それでユキは聞く。


「愛ちゃんどうだった?」

「担任曰く――同じ住所に登録されてるって」


「「ええええええええええええええええええええええ」」


 町内が沸いた。

 クラスメイトの女子も興味津々に問う。


「お、同じ部屋ではないよね」

「お、同じ部屋なわけない! ……で、でもユウジを起こしに行くことはあるけど」


「「ええええええええええええええええええええええ」」


 教室に集まる男子の熱気で、

 お湯が沸いた。男子も詰めよって聞いてくる。


「ねえ、えっちなハプニングとかは!」

「……な、ない!」

「でも、でも家族で交際ってダメじゃない?」

「とーさんは良いって」


「「いしはらああああああああああああああああああ」」


 ヨスガった。


「義妹だし、アタシ」


「「男のゆめええええええええええええええええええ」」


 男子の声が重なった。

 愛坂も、興味はしっかりとあるようで――

 

「付き合ってるってことは……キスは?」

「ま、まままままままだだよ! あ」


「「思い当たる節がある時点でアウウウウウウウウチ」」


 息ぴったりだった。

 もう完全に傍観者だ、俺。そして現れる――忍者!?


「――下之の過去を読んだでざる。暗闇の中でユイたんに胸を押しつけられて――」


「「アグ○エエエエエエエエエエエエエエエエエエス」」


 ちゃんちゃん。

 


 そんな二つの、二人のラブレターが引き金で。まあ、そんな一騒動があったとさ。

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