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@ クソゲヱリミックス! @ [√6連載中]  作者: キラワケ
第十ニ章 O:オリジナルV:ビジュアルA:アフター
200/648

第334話 √1/2/a-OVA1 ミツドモエなラブバトル!

息抜きカオス

 どうもナレーターです。

 √aが終わりましたが、早速にちょっと今までとは違ったお話となります。


 [設定]√1及び√2及び√a終了後にシナリオが統合されちゃった世界。

 [登場ヒロイン]√1より姫城舞、√2より時陽子、√aより巳原柚衣

 [時間軸]2011年4月


 なうろーでぃんぐ……ロード完了、シナリオ稼働。



* *



「……うおっ」


 な、なんかすげえ夢見てた気がするぞ。

 マイの驚愕の事実を知った上で付き合い、ホニさんが居なくなった後に残されたヨーコとも仲良くなり、ユイとは恋仲に!?


「ど、どんだけ俺は女に飢えてるんだ……」


 大体俺が女の子と付き合えるはずがない! ……まあ、でも夢か。惜しいことしたな、ああ。

 少しばかり名残惜しく思いながら布団から出ようとした直後のこと――


「起きろー、ユウ朝だぞ」

「起きるのだぁ、ユウジ! ゴッドモーニング」


 惜しいことした……な。


「ユウ起きないと、ホニさんに変わってキスで起こす!」

「あ、ヨーコ抜け駆けはノーだ! ア、アタシがモーニングキスをっ!」


 惜しいことを……。


「ユイは下がってて、私が今日は起こすことになってる!」

「いやいや、キスとか言われたら黙ってられるかぁ」


 惜しい…………はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?


「え、なに、どゆこと?」

「どゆこと、って何? そりゃ私はさ、ホニさんがいた時とはいえ……は、初めてのキス奪った癖に!」

「ならアタシもファーストだし!」


 ……まさかな。

 いやいやいや、それは……でも本当に。


「夢……じゃない!?」



 * *



「いってらっしゃーい、ユウにミナ姉」


 なんとか沈静化したヨーコに見送られながら、謎のキス猛攻を回避した俺は学校へと向かっていた。


「ユウくん、不純異性交遊は禁止だよ」

「いや、俺が意図してねえから……」

「でも、不純家族交遊はいいんだよ」

「都合よく変えるな! 不純な家族での交遊って時点でおかしいだろ!?」


 いつの時代も大体アウト、今の時代は厳しくアウト!


「……お姉ちゃん我慢出来なくなってきた。朝からユウくんにキスキスキスするって――ユウくぅぅぅぅぅぅぅん!」

「おわぁっ!?」


 息を荒げながら猛ダッシュしてくる姉貴は、恐怖映画も泣いて逃げ出しそうな恐ろしさに迫力があった。 


「(なんか、体が軽い?)」


 夢の通りなら、夏に死ぬほど特訓したおかげで(√2より)少しは走力がついている。


「それでも平行線か!」


 姉貴は追いつきさえしないが、スピードは保ったまま。恐るべき容姿端麗成績優秀で、運動神経も抜群の三タイトルを持っている姉貴なだけはある。


「ユウジおは……よ?」

「すまん、ユキ先行ってる!」

「あ、うん……え?」


 周りからは姉と弟が追いかけっこでもしているようにも見えるのだろうか。しかし俺は脂汗ダラダラである。

 夢の中のことが本当だとしたら、俺は三股マガイのことをしているわけで、更に姉貴も入って来るとなれば――


「最悪の結末しか思い浮かばない!」


 とりあえず姉貴が入れないであろう、学校の男子トイレまで逃げ込むしかない! フルパワーだぜ、信じらんねぇ!

 対岸(学校)は見える、でもこれじゃだめなんだろ!?

 そうだ、それまでに――俺は風になる! 俺の人生は晴れ時々大荒れ いいね、いい人生だよ! 風を……風を拾うんだ……!

 

「はぁはぁはぁはぁ」


 姉貴すげえわ、うん。尊敬する――だが逃げ切ってやるぜ!



* *



「ぜーはぜーはぜーは」


 逃げ切った。

 辿りついたのは最寄りの男子トイレ。


『もうユウくん……流石にお姉ちゃんも入れないよ』


 少し恥ずかしそうに言う姉貴に、俺は震える手でガッツポーズ。


『でも、待ってるから』


 待ちかまえ宣言で俺への死亡宣告と同じだった。


「(出れねえ!?)」


 とりあえず個室に入って息を――



「おはようございます、ユウジ様」



「え」


 と、驚いた直後に個室へと触手に引きずられる取りこまれ、


「――ん」


 朝からいきなりのモーニングキスがそれは学校内でも一、二位を争う美女のマイに食らわせられたのだった。



 続きますねえ。


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