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月の少女A  作者: 水菜葵
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1話 始まりと出会いと変化

1人の少女に心を奪われた

この世のものとは思えない 美しい少女と


4月8日 春が来て桜が散り始めた頃この桜華高校の入学式が来た

とは言っても私は受験の点数1位とかスポーツ推薦とかの輝かしい周りとは違い普通の中学の少女マンガが好きな普通の女の子だった

少女マンガだとこの先の曲がり角でイケメンとぶつかって「大丈夫?怪我は無い?」とか言われるんだろうけど残念ながらそんなことは無く

何も少女マンガチックなことは起こらずに着いてしまった

「泉瑠奈…泉瑠奈……」

自分の名前を呟きながらクラス分けが書かれた紙を探していた

「あ……あった 1年8組6番か」

クラスが多いなと思いながら持参したスリッパに履き替えて4階にある1年生の教室に向かう

教室に着くとクラスメイトらしい女の子が2人居た

私はどうやら少しはやく来てしまったかもしれない

この女の子達はずっとアイドルの話をしているな…

中学一緒だったのかな?

そんなことをぼんやり考えながら出席番号順に座れと書かれた黒板を見て席についた

さっきのクラスメイトの2人がこちらに近づいてくる……

席間違えたかな?なんて思っていたら

「あなた泉さん?私は阿形佳奈!第1中学から来ました!出席番号は1番です!よろしくね!」

「私は中野咲良 第3中学から来た…佳奈とは部活で何度か一緒に練習した友達だよ……よろしくね」

うわぁ……いきなり色々話しかけてきた……

陽キャなんだろうな……

「わ……私はいじゅ……泉瑠奈……となりの阪井市の福山中学から来ましちゃ……来ました……」

うわぁぁぁやってしまったぁぁぁ!!自己紹介で噛んでしまった!しかも2度も!こんな大事な時にコミュ障発動させて何しちゃってるの私ぃぃ

「そうなんだ〜よろしくね!泉さん!」

佳奈のコミュニケーション能力高すぎないか……

いや……私が低いだけだ……


そのあともクラスメイト達がどんどん教室に入ってきてクラスでの自己紹介でも噛んでしまった……

恥ずかしい……

しかもこのクラスの男子の性格が酷すぎる……

こんな人と恋愛したくない……

そんな事を考えているうちに日はどんどん過ぎていって

となりの石田さんはアニメが好きとか最初に来た佳奈さんはビッチだとか噂が立っていくようになってクラス内でのグループみたいなのも作られていった

もちろん私はぼっちだった……

いつ私がいじめられるか気が気でないしなにかいじめられない方法無いかなとか考えていたら怖い人には話しかけないよね…と考えた

名付けてギャル作戦!

我ながら名案だな……

帰りの美容室で髪の毛染めようかな……

思い切ってメイクとかしてギャルみたいな事してたら話しかけられずに怖がられてコミュ障発動せずにいじめられたりもしないよね…

そんな事を考えて美容室に寄り金髪に染めてもらった

メイクも思い切ってしてみたがこれが思ったより難しい…

ネットで調べながらやってみたらなんとか出来たがこれは…

「濃いよね……どちらかというとケバいよね……」

でもこれで学校では安心して過ごせるよね!

なんて考えていたら朝になって学校に行くと皆が離れていく

ギャル効果はバツグンだな……なんて考えていたら先生に職員室に呼び出された

正直苦手な社会教師も見かけによらずギャル効果でビビり倒してるな……

「泉!何を考えているんだ!こ……この高校は髪を染めるのも化粧するのもき……禁止だ!」

あーこれは相当怖がってるけど教師という立場だからなんとか注意してる感じだなぁ……

ここはなるべく穏便に終わらせたいし…

「はぁ?」

やってしまったぁ!はい……ごめんなさい……的にしようとしたらはぁ?って答えてしまった!ごめんなさい先生!

「な……なるべくはやく戻しなさい……」

先生怖がらせちゃった……どうしよう……

まぁ授業も始まっちゃうし教室に行きますか〜

教室についても周りからの不思議な視線は変わらなかった

いや、むしろ悪化しているなこれは

それもそうかコミュ障こじらせた陰キャがいきなりギャル化してきたらそれは皆が不思議に思うか

私なら奇怪な目を向けそうだな〜

なんて考えてたら授業が始まった

家で予習したところだからわざわざ授業でやらなくても出来るし配られたプリントを誰よりもはやく終わらせてぼーっと窓の外を見ていた

グラウンドでは6組と2組が合同で体育をしていた

ふと目に入った女の子が居た

この世のものとは思えない 美しい少女が居た

初めて小説を書こうと思い始めました

読んでくださってる方は少ないとは思いますが下手なりに頑張って自分の妄想世界を形にしていこうと思うのでどうかよろしくお願いします

次回はメインヒロイン 陽菜がようやく出てくる事になると思います


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