スラム・トーキョー
2024年スラム・トーキョー
1995年頃に発売されたゲームのステージの一つだった
そのゲームを初めてやったのは21世紀に入ってから
だけど2024年なんてはるか未来で 想像もつかなかった
「手をつなぎ長野に呼ぼう冬季五輪」
引き出しの中の鉛筆に書かれた文字
小学生の時、長野市で冬季オリンピックが開かれることが決まった
配られた鉛筆
やっぱりはるか未来のことだった
1999年7の月
人類は降ってくる何かに滅亡させられる
そんな話を聞いて強くならなければと思った
2000年にはコンピューターが誤作動を起こして社会がメチャクチャになる
マヤ暦が云々
いろいろあって、それぞれ怖かった
けれどやっぱり遠い未来
今、時は流れてほとんどが過去になった
恐怖の大王は降ってこなかったらしく
誤作動もあったらしいが核ミサイルは発射されなかった
あちこちで紛争がおきているものの
見えない場所で動く人々がいて
僕らはまだ滅んでいない
希望を感じた冬季五輪で町は変わった
田んぼが減った
そして古い住宅地は空き家が増えた
駅の周りはきれいになって
他の町と変わらない
ゲームの2024年ではトーキョーの街のあちこちに毒の沼地が出来ていた
いくつもの危機を越え、ほとんどが過去になった
良かったこともあり、寂しいこともある
今、トーキョーに毒の沼地はおそらく無い
友人のことをふと思って「元気かなあ?」と独り言を吐いてから、『ああ、あいつ十年も前に死んだんだった』と思い出しました。そういうことが増えたなぁ。