表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/28

0番ホーム5番ホーム


 休日、家にいると仕事の呼び出しがある

 だからなるべく留守にする

 片道一時間半かけて京都駅まで歩く

 入場券を買って

 故郷へゆく列車が入る0番ホームへ

 ベンチに腰掛け

 近寄ってくる鳩を眺めた


 駅の売店には押し寿司やビール

 温かいおでんの缶詰め

 買う金はなく悲しく眺めていた

 居られる時間ギリギリまでぼんやりと座り

 故郷の方に走り去る列車を視界のすみに映した



 仕事を終えてあまり遅くない時

 駅へゆく

 人の多い場所にゆくと

 独りだなと思う


 入場券を買い

 売店で酒を手にいれ5番ホームへ

 ホームをしばらく歩き

 人の少ないベンチに座る


 どこへも行けない時

 駅のホームに佇む

 あの頃は買えなかった安い酒を飲み

 安いツマミを齧りながら


 押し寿司は今も憧れである

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ