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敗北者のうた
自分は生きていていい
いつかそう思えるようになる日はくるだろうか
月を眺めるのが好きで
風に吹かれるのが好きで
生きるのが苦手
世界に不要で社会にも不要
こんな人モドキにも
そんな日が
夜空の星を得よう
そう願って戦った
あと少しで手が届くように思えて、手を伸ばした
かすることは出来たかもしれない
けれど本当は星など求めてはいなかった
きれいなモノを持っていたなら
生きる資格を得られるのではと思っていただけだった
星よりも人の心が遠い
そんなことが分からなかった
今夜、月は雲に隠れ
風は冷たい
戦うことは恐ろしく
人々の中で生きることはもっと怖い