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念力使いの異世界冒険  作者: 幾多 博士
1/1

異世界へは突然に

いつからだったろう。何にも触れずに物を動かせる様になったのは。

明確な日付は分からないが、小学2年の秋頃だったのは覚えている。


何気無く落ちている石を持ち上げようとしたら浮いてきてそのまま手の平に収まった。

その現象に驚き石を放り投げてあたふたしていた。まあ……その後色々やって見た結果、念力が使えるようになっている事が分かったんだが。


なんで自分にこんな力が?と思わなくはなかったがその頃の自分は未知の力に魅入ってしまっていた。

どんな事ができるか、どんな風にしたらもっと良くできるか。そればかりを考え学校が終わったら速攻で家で念力使いまくってた。


そのおかげで念力でできる事に幅が広がったし強度も上がったんだが……。

ろくに友達がいねぇ。小学校からすぐ家に帰って念力の訓練ばっか。そりゃ友達いる訳ないわ。

かといって高校2年にもなった今から作れる訳もなく学校ではボッチである。


「はぁ……。」


ため息をつきながら窓の外を見る。

ああ…今日も青空が綺麗だな。

少し現実を離れたくなりそんな事を考えていたら座っているイスの足元が光りだした。


「え?」


よく見ると何も光っているのは自分だけではなくクラス全員だったようだ。

クラス中の人々が急におこった現象にパニックになっていて、誰もが光っている床に釘付けだった。

次の瞬間、クラス中の人々は空中に放り出されてた。


「へ?」


そんなすっとんきょうな声が出たがまるでそれはお構いなしと言わんばかりに体は下へと落下していく。

周りでは悲鳴をあげたり突然の出来事に困惑して何も出来なくなっていたり様々だった。

てかこれまずいだろ!最悪、全員落下して……クソ!そんな事させるか‼︎


冷静に周りを見渡す。さっきはちょうど昼休みだったからクラスにいた人はそんなに多くはないはず。

全部で1、2……俺を含めて10人か!思いの他少ない。これならイケる!


念力を手に集約させ1人1人に振り放っていく。手から放たれた念力により全員を軽く包みこみ少しずつ減速させる!止まれ!

念力を発動した事により全員の落下速度はおちていき空中で止まった。

ホッ……よかった。何とか成功したけど流石に10人同時はつらい。このまま何とか地上まで運ぼう。


急に空中で止まった事にまた困惑しているのをよそにさっさと手を向け全員を地上へと運んでいく。

何人かはこれをやってるのが僕だと気づいたみたいでこっちをジッと見ている。

はあ、なんて説明しよう。

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