4話
投稿が遅くなりすみませんでした。今回は多めに書いてみました。
俺とクラスメイト達は姫様と部屋の外に待機していた護衛の騎士に連れられ城の中を歩いていく。
しばらく歩いていると大きな扉とそれを守るように立っている衛兵が見えてきた。
「皆様ここが謁見の間です。」
「お父様、勇者様方をお連れしました。」
「うむ、入ってくれ。」
威厳のある声が聞こえて、衛兵が扉を開けた。
扉の開けたその先はとても広い空間があった。
真ん中にはレッドカーペットがひかれていてその左右にはかなりの数の鎧を着た兵士が並んでいた。
「よく来てくれた、異世界の勇者達よ。わしはオーグス・デミティア。デミティア王国の国王をしている。この度はこちらの事情で勝手に呼び出してしまいすまなかった。」
そう言って王様は俺達に頭を下げた。
「いえ、そんな、頭をあげてください。それより事情を説明してもらえませんか?」
天野がクラスを代表して言った。
「ふむ、ではこの世界の事から説明をさしてもらおう。少し長くなると思うが最後まで聞いてもらいたい。」
要約するとこの世界はアルテミシアという名前でアルテミシアには三大王国と呼ばれている国と他に小国がいくつかあるらしい。他にはアルテミシアには大きく分けて人族・魔族・亜人族がいて亜人族にはエルフやドワーフや獣人などがいるらしい。その中で人族と魔族が何百年以上も戦争を続けていて今は人族が劣勢でこのままでは人族が滅びてしまうと勇者召喚して俺達を召喚したらしい。
「魔人族は数は少ないが個人が持つ力が人間よりも強く今までは数でなんとか対抗してきたがここ数年は人間側が押されてきているのだ。そなた達にはなんとかこの戦争を勝ちに導いてほしい。」
(こっちの人間の事情で勝手に呼び出されてさらには戦争をしろだと!?自分勝手すぎるだろ!!)
俺はそう心の中で叫んだ。そしてクラスメイトの中にもそう思った奴等がいるらしく…
「そんな!!私達を元の世界に帰して!!」
「そうだ!!帰してくれよ!!」
次々と声を荒らげて叫び訴える。
「皆落ち着いて。」
「王様、俺達は元の世界に帰れるんですか?」
天野がクラスメイト達を宥めていき王様に聞いた。
「……今はまだ無理だ。しかし方法はある。魔王を倒すのだ、それでそなた達は元の世界に帰れるだろう。」
「ですが俺達は元の世界ではどこにでもいる普通の学生です。そんな俺達が魔王を倒せるのでしょうか?」
天野は俺達の思ったことを王様に聞いた。
「そこは大丈夫だ。勇者召喚された者は魔法陣の大きな力を持つと云われている。そなた達にも力が宿っているだろう。」
「そうですか、分かりました、俺は戦います。そしてこの世界の人々を助けて皆と一緒に元の世界に帰ります!!」
天野はそう宣言した。天野に触発されたのか今まで絶望していたクラスメイト達が元気になり始めた。
「天野くんがやるなら私もやるよ!!」
「天野だけに任しておけないしな!!」
次々とクラスメイト達は天野に賛同していき俺達がこの世界の人々を救うために戦うことが決定したのだった。
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