ほっとけーき
持ち寄りの調理実習の余り。じゃんけんで勝った(息子)
ホットケーキミックス?そう言えば、家ってホットケーキ作んないよね。久しぶりに食べたーい(娘)
今日、作って食べてきた俺がいるくせに(息子)
夕御飯のあとでね(母)
ただいま。なんか甘い匂いするね。あれ、ホットケーキ作ったの?(父)
うん。お父さんの分も焼いてあるよ。(娘)
俺はさすがに、今日2回目で飽きる(息子)
じゃあ、夕飯はあとでいいや。千佳子さん、お皿に残ってる分は引き受けるよ(父)
ありがとう(母)
どういうこと?(娘)
お母さん、ホットケーキ苦手なんだよ。だから、家ではあんまり作らない(父)
そうだったんだ!!ごめん、母さん。知らなくて(息子)
子供に、親の好き嫌いを見せられるわけないでしょう?(母)
千佳子さんは意外に、食べられるけど苦手なものが多いよね(父)
じゃあ逆に、お母さんの好きなものは?(娘)
それも、実は分かりにくい。というか、料理によってポイントが違うんだよね(父)
お父さんにばれちゃってるのは、麻婆豆腐に入ってるサイコロ状のコリッとした筍とか、水分を少なめにしたもっちゃりしたカレーとか、枝豆入り揚げ少なめの柔らかくて汁気が少ないひじきの煮物とか(母)
お母さんがたまに作るあのカレー、失敗じゃなかったの!?ずっと、お水足してたんだけど(娘)
というか、母さんひじきの煮物はあんまり作らないじゃん(息子)
自分では好みの味に作れないから、諦めたの(母)
わあ、本当に分かりにくい(娘)
お父さんは頑張って、お母さん好みのひじきの煮物を作れるようになっています。
お母さんは、好みの味じゃなくても普通に食べられるひじきの煮物を作れるだけでいいや、となってる。
それに、作れても、お父さんが作る頻度は少ないです。
お母さんが作ったのを、お弁当用に冷凍してるから。
ホットケーキ、子供が小さい頃はお母さんも何回か作ってた。
お母さんが苦手だからって理由で、食べる経験をさせないのはなんか違うから。
子供二人は特別好きでも嫌いでもなさそう。
お父さんは時々パンケーキ巡りをしたくなるけど、お母さんが苦手なので、それ目当てには誘えない。
お母さんでも食べられるメニューがある店に、たまに一緒に行くくらい。