第一話何というかかわらない世界。
恋愛小説です。まだ何にも決まってません・・。
すいません・・・。(ぺこり)
珍しく普通の恋愛ものにしていく予定です。
どうぞ応援よろしくです・・。
私には無理だった。無理だと思ってたのに無茶した私は馬鹿だ。
本当はわかってた。絶対無理だってわかってた。
なのに、実行した私は・・・。
やっぱり、馬鹿だ。
だから愛して静かに笑って。 第一話
「たっちばなさーん?黙想の時間は、残念ながらこの日本にはないんだけどなー」
「げふえっ!」
ぽこっという情けない音とともに頭にチョークが当たった。
それが結構痛くて、私は奇声を上げる。
ああやばい、最近の癖だ。なんでよりによって「げふえ」や「げふっ」が口癖なのだろう。
最初は意識してたのに、なぜだか今では自然に出てしまう。
もうなんていうか乙女失格、いや、人間失格?生きてちゃいけない存在、みたいな?
「星、また投げられるよ」
肩をたたく空気の声に現実に戻った。はっとして周りを見る・・前に飛び込んできたのが笑い声。教室全体が震えている。
・・やっぱり私の奇声って駄目でした?人間失格?いやそれ以前に生き物失格ですか?
「・・・すいません」
「わかったならよーし。授業続けますよーっ、と」
「ねえ、星?最近ほんとに口癖変だねー」
「・・・授業中のアレですかな?マダ−ム」
「マダームは使い方違うわよ。地図に対するなら、マドモアゼルじゃないの?」
「・・・マドモアゼル」
言い直すと、地図は愉快そうに笑った。
「そんなことより、ねえ空気。最近、星矢のこと、聞いてこないね」
「だって毎日家行ってるもの」
「・・・え?」
星矢は私の双子の弟。空気は彼の彼女。それはいいとして、ですね。
「・・私あんたを家で最近見たことないけど」
「どこでもドアーをつかってるもん」
「・・・そんなドラ○もんのような常識はずれのものがあってたまるか!」
「だってもってるもん」
空気がいけしゃあしゃあと言うと、地図が「もーん」とエコーした。
「・・まあ、この話題には触れないでおいておこう」
「それが賢い選択だと思うわよ」
「私も私もー!」
地図がはいはいっと手を上げる。
その動作に、クラスが(男子が)沸いた。
「・・・萌え系ロリアイドルかよ」
「あたしもそう思うわ、星」
空気がげっそりとしてつぶやく。地図の幼馴染でもある彼女には、私には計り知れない責任と不安と苦労がのしかかっていることだろう。
「・・・えーと、それで」
「星矢は、最近どんな感じ?」
「・・・毎日会いに行ってるんでしょ?どこでもドアーで」
「馬鹿ね、冗談よ。毎日なんて会いに行ってないに決まってるでしょ。それどころか、最近はあんたの言うとおり一度も会ってないわよ」
「・・・いつもと同じだよ」
ぼそ、と空気にしか聞こえない声でつぶやいた。
いつもと同じ、というのは、つまり、部屋から一歩も出てこない、ということである。
「学校に行くように誘えばいいのに」
「あたしも何度も挑戦したんだけどさ、それだけは駄目みたいで」
私と星矢は仲がいい。けんかなんて数えるほどしかしたことがないし、大体星矢は優しすぎて、
けんかなんかするタイプではない。・・私はするタイプだけど。
「優しすぎるから、こうなっちゃったんだよねえ」
私もどうすればいいか全くわからなくて。 そういって溜息をつくと、空気はさびしそうに笑った。
第一話ですね。なんていうか勢いに任せて書いてしまいました。
一人称の小説をちゃんと書くのは久しぶりです・・。
主人公の壊れっぷりが大好きです。