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ふたりぼっちの世界

作者: *慧*

ざあざあと降りしきる雨の中、大きな雷の音が鳴り響き、彼女の体がびくっと震えた。

そんな彼女に大丈夫なんて声をかけてやるわけでも、抱きしめてやるわけでもない俺の口から

漏れた言葉は自分でも酷いものだと思った。




「いちいちそういう反応されると、うっざいからやめろ」




彼女は申し訳なさそうにごめん、と言って耳を塞ぐ。

別に彼女は何にも悪くは無かった。

俺は最低だ。


しかし、彼女もまた、最低だった。



彼女には恋人がいた。



しかもそれは、俺の友達。

友達を通して俺を知り、俺を好きになったものの、別れを告げられず二股をかけている、

清純無垢な見た目とは正反対な、ずるくて卑怯な性格。


―いらいらする。


俺は別に何を聞いていたわけでもないのに、つけていたヘッドホンを外し、彼女の元に行く。


彼女はそれに気づいて、こちらを見た。


その瞳には確かに俺が映っていた。


彼女はどうして俺のことなんて好きになったのだろうか。

こんな性格なのに。

よっぽどのマゾヒストだろうか。

いや、それは違うだろう。




―はやく・・・。




はやく、はやく、俺を嫌ってくれればいいと思う。


はやく俺を嫌って、嫌って、俺から離れていけばいいと思う。


これ以上俺のそばにいないでほしいと思う。



俺から嫌いになるのは、無理なのだから。





意味のないヘッドホンをつけてるのだって、彼女に話しかけられて

ドキドキして、余計に好きになるのが嫌だからで


彼女に冷たく接するのも、これ以上彼女を好きになって関係を深めたくなかったからで





今以上に、好きになったって叶わないと知っている。


今以上好きになってしまったら、友達を裏切ることと同じ。





でも、好きの気持ちは確実に加速していく。



「・・・・・・ごめん、うざくない、可愛い、だから、ほら」



若干潤んでいた彼女の目元にキスを落とし、抱きしめてやる。




だめだ、と知っているのに抑えられない。




彼女よりももっと最低な俺の末路はどんなものなのだろうか。




すべてを、失うのだろうか。





それでも、彼女だけは。




(二人だけの世界だったら

どれだけ、彼女を愛してあげられただろうか)










初投稿となると思いますが・・・

とりあえず、文下手ですいません。


というか、文才とかなにそれおいしいのレベルな小説で申し訳ないです;

明るめの恋愛系をこれからは書いていきたいものですね。


夢小説に影響されてる感があるのは

作者が夢小説愛してるからです(*´д`*)



ではでは、読んでくださって有難うございました。



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