プロローグ 記録の始まり
カチッ
「-----取れているかな。
ハロー、俺は----(ノイズ音)。
この物語の語り部だ。
この言葉が、君たちに届いていることを願っている。
長くなるかもしれないが、聞いてほしい。
これは、ある少年が数多の意思と責任を----でいく物語だ」
朝の光がカーテン越しに差し込み、鳥の羽ばたく音が聞こえる。
まるで夜明けを告げる時計のように。
ある少年「白川湊」は、布団の中眠そうに目を擦る。
「もう朝かぁ」
ふわぁと欠伸をしながら起きあがる。
湊は普段通り鏡を見ると、気だるそうに、しかし楽しそうに、微笑みながら呟いた。
「やっぱり今日もボサボサだ。いつまで経っても制御って難しいな」
静電気でいつも変な癖がつく髪は、何度見ても面白い。
手をかざすと、癖がついた髪が自然と整っていった。
「こんな感じでいいかな。」
と何気なく湊は言う。
兄が作ってくれた朝食を食べ、制服に袖を通し、朝の新鮮な光を胸いっぱいに吸い込む。
今日は入学式。
新たな学び、新たな出会い。
ワクワクと緊張に思いを馳せながら、彼は戸を開けた。
「行ってきます!」
誰もいない家に小さく告げる。
こんな平和が続けばいいなと湊はいつも思っている。
だが、この日常の先には、まだ誰も知らない未来が待っている。
--------------------
期待を胸に戸を開けると、まるで自分の入学を祝うような、どこまでも続く街が広がっていた。
いつも見慣れた景色なのに、今日だけは一層輝いて見えた。
街が、世界が、そして宇宙が、自分を注目するように。
その瞬間だけ、湊は別の世界にいると錯覚するほどだった。
家を出て住宅街を抜けると、大きな交差点に出た。
そこには、普通の通行人に混じって、自分と同じ制服を着た少年少女が、一目では数え切れないほど集まっていた。
人の流れに沿って進むが、その波は先の先まで続いている。
「これ…間に合うかな?」
不安が言葉として不意にこぼれる。
ふと周りに目をやると、小さな路地があった。
その道は学園に向かっていた。
もしかしたら近道かも!と思った湊は、人混みを避けるため路地に入った。
路地は薄暗く気味が悪い。
そんな時、奥から声がした。
「おい、そこのガキ」
湊の背には嫌な汗が流れる。
路地の奥には同じ学園の制服を着た3人の男子。
だが、シャツを出し、髪は金色に染められているTHE不良といった風貌だ。
金でもたかられるのか、理不尽に暴力を振るわれるのか、嫌な未来が頭によぎる。
そんな時、不良の1人が歩み寄ってきた。
「お前、新入生だろ?ちょっと---」
言いかけたとき、腕が湊に向かって伸びる。
その瞬間、頭の中で'パリッ'という音が聞こえた気がした。
不良の動きがやけにゆっくりに見えた。
時の流れが遅く感じた。
その時湊の体は、思考を超え、無意識に動いていた。
湊の体がわずかに横に逸れ、伸びてきた腕は空を掴んでいた。
「………は?」
不良は驚きを隠せず間の抜けた声が漏れた。
不良が油断した瞬間、湊は走り出していた。
「おい、まて!」
前にいた2人が慌てて拳を振るったが、紙一重のところでかわした。
振り抜かれた拳同士がぶつかり、ゴッと鈍い音を響かせた。
「っ!?」
「痛てぇ!」
2人は拳を押さえ痛がっている。
その隙に、湊は路地の出口へ駆け出していた。
路地を抜ける間際、湊は振り向いて、
「急いでるんです!すみません!」
と言い、大通りへ抜けていった。
不良たちも走って追いかけたが、大通りの雑踏に紛れて見失った。
「初日から散々な目にあったなぁ。今日はもう何もないといいけど。」
と湊は大きな息を吐いた。
安堵と不安が混じった変なため息だった。そのまま人の流れに紛れて歩いていくと、それは見えてきた。
大きな門、その奥にそびえる巨大な校舎。
「黎明学園」だ
僕自身学生なんで投稿は不定期になります。ついでにAIとかと協力して作っているため、人間様の意見も取り入れていきたいです。メンタル弱いんで言い方は優しくしてくれると嬉しいです。初心者なんで何卒よろしくおねがいします




