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苦いレモンの香り──この恋には、嘘がある  作者: 晴海凜/Sunny
6.対話と告白/大学時代の真実(朝陽視点)
36/51

35 あなたのことが好きだった

朝陽視点です。

夕雨の答えは驚くものだった。


「私はあなたに嫌われていると思ってたから。あなたの態度も、言動も、冷たかったから。」


それを聞いた朝陽は、何かが急に解けるような気がした。

自分があの時、何を考えていたのか、何をしてしまったのか、全く思い出せない。

だけど、気持ちだけは覚えている。


「でもあのとき、たぶん、俺は夕雨のこと…」


言葉が詰まる。


夕雨の口ぶり。夕雨の、真顔だが、その奥で苦しさを我慢しているような表情。


それを見て、なにかは思い出せないけれど、"あのとき自分が夕雨のことを深く傷つけたのだろう"ということが今さらのように分かり、胸が苦しくなった。


「夕雨、俺は…」言葉が詰まる。


夕雨はその時、少し驚いたような表情を浮かべながらも、優しく言った。


「今は、言わなくていいよ。でも、私はあの頃、あなたのことが好きだった。」


朝陽は、自分の胸の奥で何かが崩れ落ちるのを感じた。


過去に対する後悔、今の自分に対する迷い、そして何よりも、夕雨への未だに消えない感情。

それらがぐちゃぐちゃに絡み合い、言葉にできなかった。

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