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19 決定的証拠:同僚の東目線
ある日、同僚の東は家族と一緒に遊園地に出かけていた。
妻と小さな息子と3人で、ジェットコースターを楽しんだあと、息子と手を繋いで、降り口近くにある写真コーナーを通る。
「……ん?」
目に留まった一枚の写真──そこには、夕雨と、金髪の青年が映っていた。
二人は肩を寄せ合うほど近く、楽しそうに笑い合っている。
「……え、ちょっと待って……」
思わず立ち止まる東に、少し先を歩いていた妻が振り返って言う。
「どうしたの?」
東はハッとして横の息子を見ると、不思議そうにこちらを見ている。
「いや……ごめん、ちょっと、見ててくれる?」
そう言って息子の手を妻に預けると、東は写真に近づいた。
金髪の青年の顔がはっきり見え、
写真の隅には、小さく日付が印字されている。
混乱しながらも、東はポケットからスマホを取り出し、そっとシャッターを切った。
──カシャ。
その小さな音が、妙に耳に残った。




