累計PV4000突破記念番外【乙女の会話】
祝!累計PV4000突破!!
ありがとうございます!!
皆様のおかげで本編もいつの間にか20話突破していて私はびっくりです。本当に支えられています。
本日のお話は初お風呂です(笑)
石鹸で丸洗いされた時に私はつくづく人外である事を後悔した。だって、内側も尻尾の方も洗われたんだよ?元人間としては恥ずかしさも限界突破して無になった。
「…………お嫁に行けないじゃないか」
「え?!フェアリアルキャット様、お嫁に行くつもりなんですか?!」
ぽつりと呟いた言葉をメイドさんに聞かれて、しまったと思いつつも、いつまで経っても乙女は乙女なわけで、チベットスナギツネのようなスンっとした表情のまま続けて私は言った。
「あのねぇ。私だって女だよ?番が居れば考えもするさね」
「………居るんですか?」
「さぁねぇ。生まれてこのかた同じ種族を見た事ないねぇ。……私の事よりアンタはどうなのさ?番は居ないのかい?」
されるがまま泡を流されタオルドライまでされるとあら不思議。さっぱりすっきりしてほのかに香るハーブもいい感じ。
「わ、私ですか?!」
「他にこの場に誰が居るんだい?……で?居ないかい?人間はいっぱい種族が居るんだ。まさか、惚れてる人間も居ないかい?」
女同士。しかも、お風呂と来れば恋バナでしょう!と思って私の話からさりげなく逸らし標的をメイドさんにして聞き出そうとした。
「い、一応。好きな人は居ますが、その……どうこうする気はない……と言いますか……向こうはそんな感じは無いみたいで……」
私をタオルドライして乾かしていた手を止めて顔を赤らめモジモジとするメイドさん。
か、可愛いなぁー!!初々しくて、甘酸っぱいー!!
「ちなみに、何処の誰だい?」
「ふぇっ?!じ、自宅近くの……日用品を売ってる店の人で……お、幼なじみなんです……」
いいね、いいねっ!今度、見てやろっ!絶対、今の私の顔はにやけてるだろうね!表情の分かりにくいお猫様で良かった!
「なんだい、居るなら番になればいいじゃないか」
「つ、番っ?!け、結婚って事ですよね?!」
「何か問題でもあるのかい?」
「も、問題っていうか……その……こ、これ以上は恥ずかしいですぅっ!もう、この話は終わりっ!」
ちぇっ、もっとからかおうとしたのに残念だ。
タオルドライも終わり仕上げにと再びブラシで梳かれて完成。
「はぁっー…ふわふわサラサラで綺麗になりましたよ?アリア様!」
メイドさんは達成感と仕上がりに嬉しそうにそれでいて誇らしそうに笑顔で満足気に笑った。
「また、洗う時は私にさせてくださいね!今日みたいに素敵に仕上げてみせます!」
「はいはい……。仕方ないから任せるさね」
私はメイドさんの様子にため息をしつつ好きにさせる事にした。
後日、私のシャンプー係を巡ってメイドさんの中で仁義なき戦いが繰り広げられるとは、この時の私には予想も出来なかった。
読んで下さった方々、ありがとうございます!
稚拙な文章で読みにくかったり、誤字脱字があったりすると思いますが、温かーく、優しーく見守ってくださいませ(笑)
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