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番外編【魔法でドカン!】

このお話は本編の7〜8話で、リューリとゼルバを背に乗せて、颯爽と森を駆け抜けるアリアのお話です。リューリくんにとってはある意味トラウマ回(笑)


初の戦闘メインのお話にした積もりですが、どうですかね?


従魔契約をしたリューリとゼルバを背に乗せて私は雨上がりの《魔素の森》を駆けた。



「ギャー!!ち、ちょっと、スピードっ!スピード落としてー!!」


「ん?早く帰りたいんだろう?そんなに速いかねぇ?」


「ぶぁはははっ!馬で駆けるより速いわい!素晴らしいのぉっ!」



風景が流れるように風を切り走っていたが、喚くリューリに仕方ないとばかりにスピードを落とした。



「………アンタら確か、魔物狩りに来てたって言ってたねぇ。」


「そうじゃが、どうしたのじゃ?」



私の問いかけにゼルバが応えた。


それを聞くと、私は立ち止まり近付いてくる気配にちょうどいいと思って背に乗る2人に必要ないと思うものの、余波を受けないよう結界を張った。



「……いや、なに、せっかくなんだから手土産に魔物を狩ろうと思ってねぇ」


「……それ、後にするって話じゃなかった?」


「向こうから来るんだ。それなら問題ないだろう?安心しな。結界を張ってやったんだ。大丈夫さね」


「問題の有る無しじゃなくて、迂回しないの?!」


「なんで、私があんな小物に逃げなくちゃならないんだい?嫌だね」



それに、せっかくの異世界なんだからバトルは付き物!魔法を試すいい機会だし、攻めの一択でしょ!



「ぉお!結界まで!さすが、フェアリアルキャット様じゃの。リューリよ、フェアリアルキャット様の言う通りじゃ」



思ったけど、この祖父と孫の温度差激しいね。イケおじはノリが良かった!


そうこう話をしていると、茂みから出て来たのは、気性が荒だっている一体のオーガが現れた。



「ふん!ゼルバは話が分かるねぇ。オーガかい。肉は食えないけど、アンタら人間の装備の素材ぐらいにはなるだろうね」



オーガは咆哮をあげると突っ込んできたが、それを飛び越え避けながら風魔法でオーガを囲み優雅に降り立った。



「オーガには魔法は効きにくいはずじゃが、いともあっさりと捉えたの」


「魔法に込める魔力を高めたのさ。あれくらいのオーガじゃ、強力な魔法で一発でもいいが、消費の少ない弱い魔法でも使い方次第さね」



風魔法ウインドジェイルから足掻き出ようとするが、続けて水魔法ウォーターフォールを放ち水責め。素材をなるべく綺麗に取れるだけ取りたいからキズを少なくするには窒息や溺死がいい。水なら綺麗になるからちょうどいいよね?



「…………複合魔法」


「リューリ。アンタも練習次第じゃこれくらいのやつなら出来るようになるさ」



段々と動かなくなってきたオーガを見つめながらリューリは呟いた。



「全く……この程度なんて運動にもならないねぇ…ぉ、威勢のいいグレイトウルフか。追加だよ」



人間2人を乗せているとは思えないほどの軽い身のこなしで、飛び上がって後ろ足で蹴り飛ばし瞬殺。



「なんと………あのすばしっこいグレイトウルフが……」


「う"……ゆ、揺れが激しい……」



僅かに頬を引き攣らせ驚きに留まるゼルバ。


先程からあっちへジャンプ、こっちへジャンプと揺れに揺れて表情を青くするリューリ。


そんな2人には目もくれず、辺りを見回し悠然と仕留めたオーガとグレイトウルフを足元に転がし、立つアリア。



「ふん……もう、終わりかい。つまらないねぇ……。ほら、さっさとこの獲物を仕舞っちまいな」


「あ"ー……気持ち悪い……。絶対、スピードは落としてよ………じゃないと、吐くからね……」



アリアに言われ渋々とアリアから降りて、獲物をマジックボックスに収納していくリューリ。


そして、それが終わればまた、リューリを乗せて何事もなく森を駆けたのだった。


読んで下さった方々、ありがとうございます!

稚拙な文章で読みにくかったり、誤字脱字があったりすると思いますが、温かーく、優しーく見守ってくださいませ(笑)

更新速度はゆっくりのんびりですので、よろしくお願いします。


感想、ご意見、誤字脱字報告など受け付けております。


応援されるととても嬉しくて何度も読み返しちゃうかもです(笑)


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