累計20000PV突破記念【猫でも女性なんです】
な、なんと【今世は猫生です】が累計PV20000突破致しました!!
皆様、本当にありがとうございます!!
それを記念致しまして、番外編となります!
手入れの行き届いた綺麗な庭先に絵に書いたような美女と美少女。ライヘン家のイリスとヘレンちゃんである。
それを遠くから見守る一匹の猫。現代でいうならノルウェージャンフォレストキャットのようで、隣の木に前足を引っ掛け二足歩行の立ち姿をして母娘を見ている。
「今日もイリスとヘレンの組み合わせは美しいっ!!尊いっ!!はぁーっ……」
若干どころかかなり怪しく、不審者のような事を言っているが、生憎その意味を知る者はこの場には猫以外いない。そもそも猫という動物もこの世界には居ないし、喋るなんてもっと居ない。
その猫に忍び寄る一つの影。
「のわぁっ?! あらーん………。何するんだい、リューリ。」
「それは、こっちのセリフ。母さんとヘレンを眺めながら鼻息荒く、変な事口走ってる変態猫め」
「おふぅっ、中々辛辣な言葉」
影の正体はこの猫の主人のリューリ。猫は後ろから抱き上げられ、だらーんと伸びきった姿を晒している。リューリの言葉が冷たいのは仕方がない。
「んで?変態猫のアリアはこんな所で何してるのさ」
「え?このまま?せめて、降ろしておくれよ」
主人であるリューリを見上げ、変態猫改めアリアは文句を言うが、リューリは無視を決め込むが、深いため息をするとどこか疲れたように話をしだした。
「はぁー……。イリスとヘレンに変な事吹き込まないでよ?」
「酷いっ!私はただ、健気に頑張るヘレンちゃんを陰ながら応援して、それを丁寧に教えるイリスに萌えてただけさ!そのうちラッキースケベが起きないかなぁ?とかちょっとは思ってたけどさ!」
「言葉のあちこちが変態だよ!しかも、思ってたんかい!」
「まぁ、そんな事が起きようもんなら?私が直々にそのラッキースケベを受けた者を粛清しますが?」
「その第一容疑者がアリアになりそう………」
「ふん!私はそんな事にならないさねっ!」
アリアは「うみやぁっ!!」と変な鳴き声を上げると勢いを付けて、リューリの顔を目掛けて身体を丸めながら上に後ろ足をあげると、見事にクリーンヒット。
「ぶへっ!!」
顔面に見事な後ろ足での蹴りが入ると、衝撃と痛みでアリアを掴んでいた手も離してしまい、後ろにそのまま仰向けに倒れてしまった。
アリアはそのリューリの腹の上にすたっと降り立つと、振り返りリューリに顔を近づけて悪どい笑みを浮かべた。
「ざまぁみろ!」
「がはっ……。ぐっ……。お、重いっ……」
「な、なにぃ?!この私が重いだってぇー!?」
そんな風に1人と一匹で騒いでいると、イリスとヘレンちゃんもその騒ぎに気付き2人で顔を見合わせると、アリア達の居る木々へと近付いてきた。
「……… えっと、アリアさん、リューリ。そこで何をしているの?」
「……… 大丈夫?お兄ちゃん」
ヘレンちゃんはアリアによってぐったりしている兄を心配して、リューリに近付き、イリスは何が起きているか分からない為に戸惑いつつも、リューリの上からアリアを抱き上げて退かした。
「はぁーっ……。重かった。母さん、ありがとう。ヘレンも心配してくれてありがとう」
「ぁあ! また、重いって言った!イリス、私は重いかい?」
「えっ?!うーん。大きいからある程度は仕方ないと思うわ。それに、リューリはまだまだ子どもだから、余計、そう感じるだけよ」
リューリはヘレンちゃんに支えられながら起き上がり苦笑いをして、それぞれに礼を言ったが、再び聞こえた言葉に、アリアはイリスの腕から身を捩って声を荒らげた。
そして、話をいきなり振られたイリスは、動揺しながらも当たり障りの無いようにそれに応えた。
「まぁ、アリアさんは魔獣とはいえ女性だから、そういうのは敏感になるわよね」
「やっぱり、イリスは分かってるねぇ」
器用に両前足で腕を組み頷くアリア。
「もちろんよ!お気に入りの服が少しキツくなっただけで、私もショックを受けるもの。だから、重いなんて言われたら傷付くわ」
「そうだよねぇ。動いていれば、減るだろうから気にしないんだけど、同じ量を食べていても身体が重くなったと感じたら終わりさね」
「そうそう!最近はリューリの作ったパンが美味しくて止まらないから困っちゃうわ」
意気投合したようにイリスとアリアはお互いの話に頷きあったりして、話が止まらなくなってきた。
それを呆れたように見る子供達は、この状態をどうすべきか悩んだ。
「アリアさん、せっかくだからお茶はどう?もっとゆっくり色々な話をしたいわ」
「おや、それもいいねぇ。リューリ、私はこのままイリスとお茶でも飲んでくるさね」
「ヘレンちゃん、今日の練習は終わりよ。そして、女三人でお茶しながらお喋りしましょうか」
アリアは機嫌が治ったのか、イリスの腕から降りてイリスに寄り添ってお座りをして自分の主人であるリューリにそう言って歩きだした。
その後を追いかけるようにイリスと手をつなだヘレンちゃんも行く。
「アリア、お喋りして、お菓子もいっぱい食べようね!」
「はいはい。もちろんだとも」
その場に残ったのはリューリただ一人。
「そのお茶のおやつは……?」
「「「リューリ/お兄ちゃん、よろしく!」」」
ーーーがっくり。
リューリは肩を落として、落ち込んだ。作るお菓子やケーキが美味いのだからしょうがない。やはり、異世界とはいえ女性に体重などの話は禁句らしい。そう思ったリューリなのだった。
読んで下さった方々、ありがとうございます!
稚拙な文章で読みにくかったり、誤字脱字があったりすると思いますが、温かーく、優しーく見守ってくださいませ(笑)
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