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13話 再会の予兆
数分前────
警官達とギャレスが一触即発になろうかという状況の少し離れた場所。
他の警官達は指令通りに参加者の誘導、またはハルネの護衛に回っていた。
ハルネの護衛に回った数人の警官はすぐに危険がないようにハルネを囲み、そのまま裏口へと進もうとするが……
「あぁ、大丈夫。ちょっとそこどいて」
ハルネは周りの緊張感に似合わない優しい口調で呟いた。
そのままハルネは目の前に位置する警官の肩に手を置いてその囲みを抜けようとするが、すぐに警官がハルネを押さえようとした。
「危険です!我々が出口まで護衛を……」
「大丈夫。昔の友人に挨拶してくるだけだから」
するとハルネはそのまま囲みを抜けてしまい、フェイルの元へ足を進めた。
警官達はすぐにハルネの後ろについて行こうとするが、警官の一人がすぐに警官達を止めた。
「やめとけ。これは実質待機命令だ」
「……どういう事ですか先輩?」
先輩と呼ばれた警官は肩を小さく竦めながら質問に対して答えた。
しかしそれは、些か質問者にとっては疑問が残るものとなったが……
「街の『裏』の話だよ」




