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7話 イレギュラーは着々と……
麻生駅、地下鉄内にて────
「なぁ、蒼矢。そのハルネって奴はどんな奴なんだ?」
「どんな奴……とにかく読めない奴だな。何を考えているのか全くわからない。不気味な奴だよ」
「それに加えて魔術師の疑い……想像すればする程会うのが楽しみになってきたな!」
「久々に会って確信したんだが……一組織の長としてその好奇心は大丈夫なのか」
「大丈夫、大丈夫。俺は強いから。な?」
「『な』って……はぁ、なんでお前が日本三大指定暴力団の長なのか未だに不思議だよ」
「?そんな疑問に思う事か?俺は頭もキレるし妥当じゃないか?」
「……わかった。これ以上は聞かない。おっ、丁度地下鉄が出発するみたいだ」
地下鉄の扉が閉まる。
異端を乗せた地下鉄はスピードを徐々に増しながら、進んでいく。
パーティー会場である、すすきのへ。
徐々に、徐々に────
× ×