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第十四話 雨宿り


久しぶりッ!!

みんな!元気に夏休みをエンジョイしてるかい!?

は〜いハナっからこんなテンションです♪イェイ♪♪

毎度毎度騒がしくも暑苦しい作者に小説。

暑い夏もそろそろ四十度越えですよ〜きっと。

そんなこんなで、今回は梅雨。

別に今梅雨の時期だからってワケじゃないけど、どーぞ。

アリスワールドをご覧下さいまし・・・・・。

・・・あ、マジ暑い。



第十四話

雨宿り




「のわー・・・マジでヤバいし・・・・」


喫茶のカウンターに座りながら、私は口を開けて外を眺めた。

スンゲー嵐・・・雨も雷もハンパねえし・・・・ってあの人飛ばされてるし・・・あっははは。スゴイスゴーイ。


「・・・アリス。そこは普通、助けなきゃー的な流れになるトコロだよ?」

「え?だって知らない人だし。それにたった四行目でそんな急展開ナシっしょ?」

「その中の二行は君のどーでもよさそうな心情だよねーうん」


ダムがコーヒー豆をガリガリとけずりながら遠い目であっはっはっと笑う。

でも明らかに目が笑ってないよね〜。


「ってかお前・・・どこで寝るつもりだ?」


ディーが不機嫌そうな顔で濡れた髪をタオルで拭きながら言ってこちらにやってきた。


「どこで寝ようと私の勝手だ。あんたはゲリラ豪雨ン中で永眠してたら風呂上がりのブラコンめ」

「風呂上がりカンケーねえだろッ!!ってかブラコンじゃねえから!!!」

「バカヤローお前みたいなヤツはブラコンっていう種族に含まれんだよ」

「違うッ!!俺は弟思いなだけだ!!」

「それをブラコンって言うんだよブラコン」

「うわぁぁああんっ!!!ダム助けて!!こいつ無敵なんだよ!もうマジなんだよコイツ!!弱点ナシかッ!!!」

「貴方に弱点がありすぎるだけじゃないですか?」

「ダムが遠いッ!!!」


ディーが叫ぶと同時にダムが磨いたコップを棚に片付け、ふうと息をついた。

どーやら今度こそ本題に入れそうだ・・・・。


[うーん・・・どうしようか・・・この家実は部屋ひとつなんだよねぇ〜]

「・・・え?いっこ??」

「うん」

「ちなみに誰の・・・・」


恐る恐る尋ねてみた。

答えは・・・うん。

わかっているけれど。それでも一応念のため・・・・。

ほらっ!よく言うじゃん!?

「世の中には負けると分かっていても、戦わなければいけない時がある」って!!

それが今なんだよきっと!!


「・・・で?誰の部屋?」

「僕と」

「俺の部屋」


だよねー。うんだよねー。

そーなるよねー社会の風は冷たく厳しいよねー。

うんうん。それは私がよく知ってるコトなんだけどさ?

あっはっはっはっ・・・・・


「・・・・は?」

「うん、だからね?アリスは僕らの部屋で寝ることになるんだけど・・・」

「どーすっかってハナシだろ?」


・・・・・・・。


「いーーーやーーーーだァァァアアアア!!!せめてっ・・・せめてブラコンだけは外して!!」

「意味わっかんねえよ!!じゃあお前が廊下で寝てろッ!!!」

「却下だブラコン!!私に廊下は似合わない!だがお前ならきっと似合う!!それがすべてだッ!!!」

「意味不!お前さっきから意味不なんですけど!?言ってることぷーなんですけどッ!!?

すべてって何のすべてだよ!!そんなお前にゃ荒れ地がピッタリだブースッ!!!」

「男がぷーとかヌかしてんじゃねえよ!!というか私は荒地の魔女か!?

あのよぼよぼババアか!?最終的にボケた老人になるあのババアか!!?

っつかテメェ今タブー言ったな!?ハッキリ言いやがったな!!?タブーを言って生き残ってるヤツァ今んとこウサ野郎しかいないんだぜ!!!」

「生き残ってんじゃん!!死んでねえんじゃん!!!ってか誰だよそのウサ野郎って!!

だいたいお前がブスだからブスっつったんだよこのブス!!」

「ハイ死刑ーーーーッ!!コイツ死刑ィィイイイ!!!オイ誰か!!大鎌持ってきて大鎌!!」

「何する気だブスッ!!ってか背中に乗るな!重いッ!!」

「黙れェェェェエエエ!!!公開処刑開始じゃブラコン−−−−ッ!!」

「ちょっと静かにしようね」

ざぱーーーーっ


・・・・・・。


「「アァッツゥゥゥゥウウウウ!!!」」


ダムのコーヒー攻撃によりやっと怒りから目が覚める。

というか今天国見えたけど。お花畑見えたけど。笑顔の悪魔見えたけど。

・・・ああ、それはダムか。

満面笑顔のダムが全身から魔王レベルの空気、というか殺気?を纏ってカップを置いた。


「読者様が未だかつてない文章の読みにくさと君たちの暴言に引き気味だよ?ちょっと静かにしようか?」

「「すっ・・・すんません・・・・」」

「まぁそりゃあ今までだってそうだったけど、今回はうるさすぎるよ。すぐ近くで聞いてる僕の身にもなってよね・・・耳痛いし頭重いし・・・・」

((絶対こっちが本音だ・・・絶対そうだ・・・・))

「・・・・・・」

「「すいませんすいません!!黙りますから静かにしますからコーヒーだけは勘弁してくださいッ!!!」」


ダムがカップに入った二連射目コーヒーを私とディーの頭上に構え、謝罪の言葉とともに静かにテーブルへ置いた。

心が読めてんのがすげえ・・・ってか、さっきのマジで本音だったんだね・・・・。


「・・・アリス?」

「ハッハイィ!?」

「どうでもいいこと考えてたらブッ掛けるよ?」

「わかりましたすいません。だからコーヒー下ろしてください」

「もう・・・こーでもしなきゃ聞かないんだから・・・・」


ダムが疲れた表情で黒い液体兵器を片付け、一息ついた。


「・・・まあ結論的に言うと、アリスは敷布団で寝ることになるんだけど・・・いいよね?」

にっこり・・・

「・・・・はい」

「じゃあ僕とディーはいつも通り二段ベッドで」

「おう」

「んじゃあ早速寝よっか・・・」


ダムが小さくあくびをして目をこすった。

ディーも眠そうに床に伏せっている。

・・・まあ、それは私が背中に乗っているからなんだけれども。


「って・・・・は?」

「?どうかした・・・?」

「どーかしたもこーかしたも・・・もう寝るの?」

「当たり前だろ・・・もう二時だぞ」

「え・・・マジ!!?」


ババッと壁に掛けられた時計に目をやる。

短い針は2。長い針は6。

・・・マジで二時かよ。


「ということで、おやすみ〜」

スタスタ・・・

「うわー軽ー流れが軽すぎるー」

「・・・お前はもうちょっと軽くなる努力をしろ・・・うっ、内臓吐きそ・・・・」

「吐け」

ドゴッ!!

「ぐはッ!!やっ、ちょっ、違う違う違う!!!なんか違うもん出ちゃう!!やめてッ!!!」

「出てろ」

ガスッ!!

「うぐっ・・・!!っあっっぶね!!!てめえ読者様の前で俺の株を落とすつもりかッ!!?」

「元々お前の株なんざありゃしねーよ。最近は主人公様が中心なんだよ」

ドスッ!!

「ゲホッ!!・・・って何言いながら腹に殴り入れてんだゴラッ!!動けねえからってリンチってんじゃねえぞコラッ!!!

そもそもお前みたいにギャップ濃すぎるヤツが主人公なんてヌかしてんじゃねえよ!!!」

「オメーも負けてねえよブラコン」

ドムッ!!!

「がはッ!!」

スタスタ・・・

「・・・アリス〜?そろそろ静かにして寝てくれない〜??」

「わかった〜♪今すぐ静かにさせるねっ」

「何をッ!?一体何を!!?」

「お前を」

ズガンッ・・・



「・・・気絶しちゃった」

「うーん・・・まあそれはそれで静かならいいけどね」


ダムがズルズルと、動かなくなった兄を片手で引っつかみ部屋まで引きずって行った。

あっはっはっはっ。良い夢を♪・・・・・・永遠にな(ボソッ)。


「あ、アリスも来て!部屋案内するから」

「うん、わかった〜♪」

「と言ってもここだけどね?」

「うへぇえええい!!?」


ダムがあはっと笑いながら、カウンター内部入ってすぐんとこの部屋に入った。

中は暗かったが、ダムが電気をつけてくれたので中がはっきりと伺えた。

普通の広さで、右奥に二段ベッド。

左端には机と椅子、小さな明かりがぽんと置かれてあった。


「ここが二人の部屋?」

「うん、そう。と言っても大体は店にいるんだけどね」


ダムが兄の死体(生きてます)を抱え、梯子をあがってベッドに放り投げた。

バスンッとベッドが揺れ、スプリングの音が段々と小さくなっていく。


「さて、アリスの布団はもう敷いてあるからね。いつ寝ても大丈夫だよ」

「あぇッ!!?」

「どうかした?というかアリスってたまに変な声出すね〜」

「いやぁ軽く失礼なんだがな!!ってかいつ敷いたの!?」

「さっきアリスがディーをリンチってた時」

「いやあ・・・うん・・・知ってて助けなかったんだね・・・・」

「僕にそんな義理はないよ?・・・さ、早く寝なきゃ!明日は仕込みで早いんだ」

「らじゃーす」


いそいそと二段ベッドの横にある布団に入ると、一気に眠くなる。

ダムが私を見てニコッと笑い、電気を消した。

カチッという音と共に暗闇が現れベッドの軋む音が終わると、一気に静寂が訪れた。

こーゆー感じに静かだと、なんっか寝れないんだよね〜。

あれだよ。友達の家に泊まった日の夜。な〜んか恋バナで盛り上がっていざって時に寝れないアレ。

まーよーするにおめめパッチリなワケ。

それでもなんとか寝なきゃ・・・・・・・・


「・・・・・・」


・・・・・腹減った・・・・・・・・・。

























久々の双子さんでしたね〜。

皆さん夏でも元気でよかったです。

さて、次回もそんな双子との物語。

帽子屋をお待ちの読者様は、しばしお待ちを。

アホ過ぎる作者に時間を与えてください・・・・(泣)

ではまた!ばいちゃ!!(暑くて頭がパンク中)


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