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第十三話 双子カフェ


昔懐かしあいつら登場!!

ってか、更新遅れてすみませんーーーッ!!!

どーぞっ!久しぶりの元気なアリスを見てやってください♪

第十三話

双子カフェ




ざわざわ・・・


「う〜・・・やっぱウサ野郎も連れてくるんだった・・・・」


騒がしい大通りの中、ブツブツと愚痴りながら私はある店に向かっていた。

何の為?そりゃあ相談だよ。お茶会メンバーバラバラになっちゃったし・・・。

それ以外に私が和める場所ってのも、相談できる場所ってのもあそこ以外ないからなぁ〜。


「・・・おっ」


人ごみの中、少しちらつく路地裏を発見する。

急いでそこに向かい、少し寒い暗闇へと足を運んだ。

確かここらへんを右に・・・いや、左か?

とりあえずこっちに・・・・


カツ カツ カツ・・・・

「・・・・!!」


その先には、光り輝く後光が眩しいあのオアシスが・・・・っ!!

猛スピードでそのオアシスに突撃する。


ドドドドド・・・・

バァンッ!!

「ダ――――――「パァンッ!!」ぶふッ!!?」

「「あ」」


ドアを開けた瞬間の出来事。

顔面に丸いゴムボール的な衝撃と、やっちまった的な重なる声。

・・・・一応、主人公なのに。ヒドイよみんな。




「あっはははははは!!ワリィワリィ!っつってもタイミングよすぎだろおま・・・っぶふっ!ギャハハハハッ!!!」


ディーが顔を赤くして椅子に座る私を見てまた吹き出す。


「もう・・・ディー!いい加減笑うのやめなよ。アリスがかわいそうでしょ」

「そう言ってダムも顔が笑ってる・・・・」

「えっ!!」

「ダムもタチわりぃな!!ってまた思い出して・・・っギャハハハハハ!!!」

「・・・いい加減死ねよ」

ドスッ!!

「はぐッ!?」


ダムがクスクスと笑いながら、私に氷水の入った袋を渡してくれた。

・・・ちべたい。


「それにしても、アリスもすごいタイミングでキタよねぇ〜」

「まさか、俺とダムがキャッチボールしてて、俺が投げた必殺ボールをダムが受けそこなってたまたまお前の顔面に突っ込むとはな!」

「運が悪かったか・・・悲しい。今日は獅子座一位だったのに・・・・」

「お前ドコの占い見てんだ?」

「カウントダウンハイパーズ」

「あーアレな。あんま当たんねえぞわりぃけど」

「毎朝欠かさず見てるのに・・・・ぐすん」

「・・・ところでアリス」


どうでもいい世間話を遮り、ダムが本題に入ろう私を見る。


「どうしてわざわざここに?僕らに何か用でも?」

「うーん・・・用ってほどじゃないんだけど・・・・相談?かなぁ?」

「何かあったのか?」

「う〜ん・・・話せば長いんだけど・・・・」

「安心しろ。ここの作者はそんな話を短縮、もといトバす力にだけは恵まれてるからな」

「そ、そうだね・・・じゃあ話すけど・・・・」




「・・・という事でして・・・・・」

「いや、うん。マジにはえーな。三行でその戦争的な話を説明するって・・・・」

「ディー。世の中には触れていいものといけないものがあるんだよ」

「お、おお、そうか・・・・」

「それで・・・アリスはその帽子屋さんたちを元に戻したいわけだ?」

「うん・・・余計なお世話かもしらないけど・・・・」


ダムがにこっと笑って、そんなことはないよと言った。


「その人たちはアリスの大事な友だちなんでしょ?その友だちを元に戻すのは悪いことじゃないよ」

「ダム・・・っ」


ううっ・・・目が潤むぜ・・・・っ!!

なんて神様なんだ・・・・


「うぅ・・・ありがと〜・・・・」

「いえいえ。それで・・・どうやって戻すかって話だよね〜」

「そこなんだよ〜」


二人でうんたらかんたら悩んでいると、蚊帳の外だった奴が口を開いた。


「あッ!ハイハイハイ!!!俺いいこと思いついたッ!!」

「ディーが・・・?」

「なんだ。その一番使えなさそうな奴の考えなんて聞きたくねえみたいな顔は」

「そこまで言ってないよ?ただ、バカで毎日毎日ケンカしてきてる単細胞の考えることなんて底が知れてるし聞きたくもねえなって思っただけ♪」

「多いしッ!!なんか傷つくし!!!俺だってやる時はやるんだよッ!!!」

「あ、そ」

「ヘタレるぞてめぇええッ!!!」


ダムとディーが仲良く双子ゲンカしてる・・・・。

って!!そんなことしてる場合かいッ!!


「んでっ!?ディーは何を考えたッ!!?」

「お、おおうっ!!びっびっくりさせんなァ!!」

「いいから答えんかいィイ!!」

「だから・・・正面突破すればいいだろってハナシ」


・・・正面・・・突破??


「おんどりゃぁああッ!!!私を殺す気かああッ!!?え?なに?私にマフィアの巣窟に突っ込めっつってんの?そうなの?

んなもんムリだろーがよォォォォオオオ!!!マシンガンで穴だらけにされちまうだろーがよォォオオオオ!!!なに!!なんなの!?

本気で言ってんのかテメエ!!寝言は寝て言えやこのブラッコンがッ!!!絞めてまうぞおんどれェエエ!!?」

「まっ・・・待てェェェェィイッ!!!突っ込むトコ満載だコノヤロー!!!話には入ってなかった単語いいまくりやがってテメェエッ!!

マフィア!?マシンガン!!?ブラコン!?聞き捨てなんねえぞゴルァアアッ!!!」

「二人とも落ち着いて」

ザパーーーー

「「アァッツゥウゥゥゥウウウ!!!」」


ダムがやれやれとふたつの空になったカップを置く。

ディーと一緒にブッかけられたのは、アツアツの黒い液体。


くんくん

「「コーヒークッサッッッ!!!!」」

「コーヒーの威力ってすごいよね〜。他にもカフェってだけで破壊力バツグンのヤツがあってさ〜」

ごそごそ

「「出すなァァァアアアア!!!静かにしますから出さないでェェェェェ!!!

三千世界の鳩をブチ殺しますから出さないでェェェェエエエ!!!」」

「・・・そう?」


ダムが残念そうに取り出そうとしたものをしまい直した。

な、なんとか死なずにすんだ・・・・。

ダム様恐るべし・・・


「ふむ・・・じゃあそれでいこうか」

「エ。マジ?マジで言ってる??マフィアだよ?相手はマフィアだよーーッ!!?マシンガン持ってるんだよォォォォォ!!?」

「大丈夫。アリスが帽子屋さんに面会を申し込めばいいんだよ。僕らもついていくし」

「・・・ハ?」

「ナルホドッ!!それならすぐには穴だらけにされないね!!え、でも断られたら?」

「その時はその時!奥の手でいこう」

「エ、ちょ、ダ」

「あ・・・雨がすごいや・・・・」

「エッ!?マジ!?」


窓を覗くと、まるでゲリラ豪雨のような風景が広がっていた。

・・・外出たら死ねる。


「仕方ない・・・アリス。今日はここで泊まっていきなよ」

「エ。アレ?ちょ、待っ」

「ぅえぇえッ!?イッ、いいの!?」

「うん。すごい雨だからすぐには止まないよ?それに、アリス・・・コーヒーが・・・・」

「うっ・・・じゃあ、お世話になります・・・・」

「いえいえ」

「俺の・・・っ」



「俺の存在をかき消すなァァァアアアアッ!!!」





















騎士


さわやかな性格とは裏腹に、深い過去を背負う青年。

城に滞在。アリスの護衛を任されているが、実はサボリ魔。

いつでも屋根の上でお昼寝。

こいつが出ると、全体がシリアスになることからシリアス騎士。

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