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第十二話 お茶会解散!?


解散!?うそマジ!!?

作者も予想だにしなかった展開に・・・

いっつもノリで書いてるからなぁ・・・・。

まあ、いつものようにお楽しみいただけえれば幸いです!

第十二話

お茶会解散!?





・・・さて皆さん。

前章でちょこっとシリアスっぽいの入りましたが、その続き〜なんて言えるほどこの作者は無敵ではありません。はい。

そこんとこ分かって頂きませんと、この作者はやっていけませんのでね、はい。

と、作者をけなすのはここまでにしておいてあげましょう。


私アリスは、只今ある所に向かっております。

え?どこかって??え。わかんない?マジで言ってるソレ?

このタイトルでだいたい分かってる鋭い読者様もいらっしゃるでしょ?

そーだよ。私が死にかけたあの奴らのトコだよ。



ザクッ パキッ・・・

「相変わらずふっかい森だことで・・・・殺す気か?私を迷子にして殺す気か?」


ぶつぶつぼやきながら森を突き進むと、あ〜見えてきた見えてきた。あの戦場。


[だ〜か〜らぁああッ!!行かん言うとるやろうがッ!!!ええ加減にせなブッ殺すで!!]

「ですから!もういっその事殺していいですから!!戻ってきてくださいよ!!」

〔あはっ♪帽子屋が殺さないならボクが殺しちゃうよ?〕

<・・・ねむ>


・・・・・・。

うん。相変わらず物騒な会話してやがるぜ。

今にも爆発しそうな爆弾どもめ。導火線に水ブッかけてくれるわ!!


「みんな〜!久し振り〜!!」

たたた・・・


手を振りながら駆け寄ると、その場にいる全員がハッとして目を見開いた。

・・・あれっ?なんか反応薄くね??ってか薄いどころでなく無くね?

え。まさかの無反応?悲しいじゃねえかオイ。水どころか火点けちゃったみたいじゃん。


〔わ〜アリスだ〜♪ひっさしぶり〜!!〕


沈黙を突き破り、明るい三月の声が私に降りかかってきた。

ああ・・・空気が霞んで見える・・・・。


〔?どしたの?ここ座りなよ!〕

「あ、うん、ありがと・・・・」


三月が引いてくれた椅子に腰を下ろし、今の状況を見つめた。

なんかスーツ姿の男の人が地面にひざまづいたまま、じぃっと帽子屋を見上げている。

帽子屋はというと、紅茶をすすったままその人から目をそらして不機嫌みたいだった。


「・・・ねえ三月、この二人なんかあったの?ってかあのスーツ誰?」


こそこそっと三月に話しかけると、三月がニコーっと笑って小声で答えた。


〔あの人は〜帽子屋の秘書さん。まあ簡単に言うと、ボスの右腕だね〕

「秘書・・・で、その右腕さんはなんでここに?」

〔それがだよ〜!?聞いてよ聞いてよ!!〕


三月が思わず小声からいつもの大声で話しだした。

でかいでかい!!


「ちょっ・・・みつk」

〔この右腕ヤローがね!帽子屋にアジトへ戻ってくるようしつこく言ってるんだよ!!

ホンットうざいよね!!何が右腕さ!なんならお前の右腕折ってやろうかって話だよね!!〕

ぴくっ

「なにか?」

〔なにさ!!〕

バチバチ・・・


あ〜もう喧嘩売ってるし・・・ってかお前は子供の言葉にいちいち反応すんなよ右腕ェ!!

それでもお前は右腕か!?この右腕がッ!!


「あーもうッ!!ですから一度でいいんですよ!一度だけ本部に戻って頂ければそれでいいんです!!」

[やかましいッ!!そう言ってわいが行ったら、本部のセキュリティ全部オンにしてもう出さんつもりやろ!!

お前らが考えることはだいたい想像がつくんじゃボケェッ!!]

「うっ・・・」

〔うわぁ図星だったんだ!?サイアクだね・・・もし帽子屋が二度とここに来れなくなったらどうしてくれるのさ!!〕


三月が勢いよく椅子から立ち上がり、バンッとテーブルに手をぶつけた。

三月・・・やっぱ帽子屋のこと大好きなんだね・・・・。


[三月・・・お前・・・・]

〔帽子屋が・・・っ帽子屋が来なくなったら・・・・!!おいしいケーキが食べられなくなるじゃんかーーーーッ!!!〕

[「そっちィィィイイイイ!!?」]

〔あのなんとも言えない口どけのレアチーズも・・・ボクが大好きなサクサクミルフィーユも・・・・っ!!

何も食べれないお茶会なんてお茶会じゃないやいッ!!!〕


あれー?なんか凄い勘違いしてたのかな私。

ずーーーっと三月は帽子屋が好きなんだと思ってたんだけど、本当は帽子屋の作るお菓子が目当てだったんだね?そうなんだね?


[おっ、お前!!まさか、わいよりケーキの方が大切なんかいなッ!!?]


ああ・・・やめなよ帽子屋・・・・そんな自分を傷つける言葉を求めるなんて・・・・・。

・・・涙目だし。


〔何言ってるのぉー?もちろん帽子屋も大切だよ〜♪だってケーキ作る人がいなきゃケーキ食べれないじゃん♪♪〕

[三月の・・・三月の・・・・っ!!]


帽子屋がプルプルと身を震わせ、掴んでいた三月の胸ぐらをするっと離した。

私と右腕さんが心配して帽子屋を覗きこむ。


[おバカさぁぁぁあああんッ!!!]

ドヒュッ!!

「帽子屋ァァァァアアアア!!!まだ傷は浅いぞォォォォオオオ!!!!」


そうして帽子屋は、それはそれは綺麗な涙を残し、それはそれはものすげえ速さで消えていきましたとさ。

めでたし、めでたs


「めでたくねェェェエエエ!!!!」

ガッシャアアンッ!!


いきなり右腕さんがちゃぶ台のようにテーブルをひっくり返し叫んだ。

なんだなんだご乱心か?


「ご乱心もするわ!!俺たちのボスはとってもピュアで繊細なんだ!!あんな事言ってどうしてくれる!!」

「つまり、心が弱くて壊れやすくて脆いんだ?」

「そこまで言うかオイッ!!」

〔?どーしたの帽子屋?なんで木々薙ぎ倒すほど勢いよく逃げたの??〕

「ああ、三月・・・君はなんて残酷なんだろうね・・・・」

〔ふぇ?〕

「とりあえずボスを追いかけんかァァァアアア!!!」

ガシッ

「待って!ちょおっと待とうか!!?これ以上ひっくり返ったテーブルをさらにひっくり返すのはやめようか!!!壊れるから!!」

「もう壊れたじゃねえかァァァァアアアア!!!」

「なにがだァァァアアア!!!あんたの中で一体何が壊れたんだァァァアアアア!!!」

〔あ、帽子屋!〕


三月が荒れる戦場の中、嬉々として森の奥を指さして言った。

その指の先には、確かにまごうことなき帽子屋の姿。

・・・生気がねえ。そんなにショックだったか・・・まあショックだわな。

今まで信頼してたメンバーから真っ正面で必要ない的に言われたんだし・・・私なら一か月くらい引きこもるわ。


ザッ ザッ・・・

「ぼ、帽子屋・・・・」

[・・・おい]

「はいっ!なんでしょうかボス?というかお体の方は・・・」


違うよ右腕。たぶん体より精神のがズタボロ・・・・。


[本部に連れてけ]

「〔えぇぇぇええッ!!?〕」

「いっいいんですかボス!!では行きましょう!すぐ行きましょう!!部下たちも久々の対面に喜びます!」


右腕がルンルンで帽子屋の腕をひっつかみ森の方へ進んだ。


「帽子屋・・・っ」

〔行かないで帽子屋!!ねえっ!ねえってば!!〕

[・・・やかましい。お前らなんぞ・・・お前らなんぞ・・・・っ]

ギリッ・・・

[わいの大事さをその身で味わえェェェエエェエエエエッ!!!!]

ドドドドドドッ!!!

「あははっ!嫌だなぁボスってば〜そんなに号泣しながらマッハレベルで行かなくても、本部は逃げませんよ♪」

[うわっぁぁぁあああんっ!!!]


・・・・・。

最後絶対泣いてたよね・・・ってかホントは行きたくなかったんだね、帽子屋。

・・・・ドンマイ。


〔うわぁぁああん!!もうお茶会なんて来ないんだからぁぁああッ!!!〕

ダッ

「え、うえぇえッ!!?み、三月ィィイイイ!!!」


・・・三月さえも消えてしまった。

なんてことだ。まさかのお茶会解散・・・?

あ。ヤマネはまだいたか。


「んまあ・・・私にはあんまし関係ないし・・・どーでもいっかな」

スコーンッ!!

「いッ!?」


どこからか飛んできた空の箱。

あいつら・・・・!!どっから投げてきやがった・・・・


「ふんっ・・・もういいさ!そのうち戻ってくるでしょ」

ザクッ ザクッ・・・




そうしてお茶会は


佇む静けさの中


ゆっくり そして冴え冴えと


いつのまにか 解散された



・・・っぽいよ?




















ヤマネ


年中無休寝っぱなし。

無理に起こすと二重人格の片方が出てくる。

普段はおっとりとしているが、起こされると暴走する。

お茶会メンバーの一人。

好きなものは睡眠。

嫌いなものは猫。

・・・・ネズミだしね。

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